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第16回

老化現象で一般的に最も遅く出現するのはどれか。(第88回)

①眼の調節力の低下
②嗅覚の鈍麻
③握力の低下
④聴力の低下

  1. 加齢とともに水晶体の弾性や毛様体筋による調節力が低下し、壮年期から老眼鏡による調節が必要になることが多い。
  2. 嗅覚の損失は生活環境にもよるが、一般に中年期から徐々に始まる。嗅覚は味覚より加齢の影響を受けやすいとされている。
  3. 筋力の中でも、握力は加齢による低下が少ないといわれている。
  4. 聴力の低下は10代から始まる。

血圧測定で収縮期血圧が本来の値より高く測定されるのはどれか。(第91回)

①腕の太い人に標準規格のマンシェットを用いる。
②マンシェットを巻いた上腕を心臓より高い台に置く。
③たくし上げた袖で絞めつけられた上腕にマンシェットを巻く。
④1秒間10mmHgの速さで減圧する。

  1. 上腕動脈を均等に圧迫する面積が狭くなり、収縮期血圧は高くなる。
  2. 測定部位を心臓より高くすると収縮期血圧値は低くなる。
  3. 上腕を圧迫すると末梢血管にうっ血が起こり、収縮期血圧は低くなる。
  4. マンシェットの脱気を速くすると収縮期血圧が正確な値より低くなる。1拍動につき2mmHg程度の速さにするとよい。

精神科病棟に入院しているAさんの服薬管理は、看護師が行っている。入院中の服薬を自己管理に移行できるかを判断する際に、看護師が情報収集する項目として優先度が高いのはどれか。(第101回)

①入院形態
②入院期間
③退院後の同居者の有無
④副作用の生活への影響

服薬を中断したり、拒薬する理由として、副作用の影響がある。精神疾患の薬剤の副作用には、抗コリン作用(尿閉、便秘、口渇など)が多いので、情報収集することが重要である。

女性の生殖機能について正しいのはどれか。(第101回)

①子宮内膜は排卵後に増殖期となる。
②黄体期の基礎体温は低温期となる。
③エストロゲンは卵巣から分泌される。
④排卵された卵子の受精能は約72時間である。

  1. 子宮内膜は卵胞の成熟に伴い、エストロゲンの作用によって増殖する。
  2. 黄体期はプロゲステロンの働きにより体温が上昇する。
  3. 卵巣の卵胞から分泌される。
  4. 排卵された卵子の受精能力は約24時間である。

2型糖尿病の患者の胃全摘術後における管理で適切なのはどれか。2つ選べ。(第100回)

①血糖値が安定するまでは、2~6時間ごとに血糖を測定する。
②1日1回ドレーンの排液の糖濃度を測定する。
③創の発赤を認めたら創感染を疑う。
④術後2日目に腸蠕動の低下を認めたら腸閉塞を疑う。
⑤排ガスが認められた日から全粥食(1,600kcal)摂取が可能になる。

  1. 手術後はアドレナリンや抗炎症作用を持つコルチゾルの分泌過剰によって血糖値が不安定になるので、頻回に血糖値測定を行う。
  2. ドレーン排液の量や性状を観察するが、通常排液の糖濃度の測定は行われない。
  3. 創に発赤がみられた場合は感染性の炎症が疑われる。
  4. 術後2日目なら腸蠕動の低下は通常考えられうるものである。排ガスの停止や金属音などは腸閉塞を疑う。
  5. 腸蠕動運動と排ガスが確認され、消化管造影により縫合不全がないことが確認されると、飲水開始となる。以降、症状を確認しながら重湯から段階的に普通食に近づけていく。

1歳0か月の幼児の標準的な身長と体重の組合せで正しいのはどれか。(第104回)

①55cm ─ 6kg
②75cm ─ 6kg
③75cm ─ 9kg
④100cm ─ 9kg

⑤100cm ─ 12kg

  1. 体重が6kgになるのは生後3~4か月である。
  2. 身長は1歳で1.5倍となるが、体重が6kgになるのは生後3~4か月である。
  3. 身長は1歳で1.5倍となり体重は約9kgとなる。
  4. 身長が100cmになるのは5歳前である。
  5. 体重が12kgになるのは2歳~2歳半頃である。

小脳の機能はどれか。2つ選べ。(第104回)

①関節角度の知覚
②振動感覚の中継
③姿勢反射の調節
④随意運動の制御
⑤下行性の疼痛抑制

  1. 関節角度の知覚は、上行伝導路を通り大脳(頭頂葉)へ伝達される。
  2. 位置覚や振動覚は、上行伝導路を通り視床を中継して、大脳(頭頂葉)へ伝達される。
  3. 小脳は内耳からの平衡感覚や体性感覚などからの情報を統合し、身体の平衡・運動・姿勢の制御を行っている。
  4. 随意運動の制御は錐体外路系で行っている。大脳基底核や小脳は錐体外路系で、運動や筋緊張を調節するはたらきがある。
  5. 下行性の疼痛抑制は、痛みの伝達を抑制するシステムである。中脳の灰白質から脊髄後角に達し、痛覚の伝導を抑制する。

成人への個別の健康教育で適切なのはどれか。(第100回)

①健康管理の達成目標はできるだけ高く設定する。
②対象者が実施可能な方法を選択できるように支援する。
③対象者の間違った健康管理の方法はすぐに中止させる。
④対象者の関心よりも成人一般にリスクが高い問題をテーマとする。

  1. 達成目標は到達可能なものから設定する。
  2. 実施可能な方法を選択できるように支援するとよい。
  3. 健康管理方法が間違っていたとしても、即座に中止するのではなく、何がどうして間違っていて、どうすればよいのかを本人が考えられるようにする。
  4. リスクが高い問題を取り上げることは間違いではないが、まずは対象者の関心の高いものから行うとよい。

産前産後の休業が規定されているのはどれか。(第99回)

①労働基準法
②職業安定法
③母体保護法
④労働安全衛生法

  1. 労働基準法には就労における妊産婦の保護措置として、産前6週間、産後8週間の休業が規定されている。
  2. 職業安定法は公共職業安定所(現在のハローワーク)やその他の職業安定機関が、職業紹介事業を円滑に運営していくための法律である。
  3. 母体の健康や生命を保護するため、人工妊娠中絶、不妊手術、受胎調節の実地指導等の事項を定めた法律である。
  4. 労働者の安全と健康を確保するための法律で、労働衛生に関する事項が規定されている。

1か月の乳児。噴水状に嘔吐している。児の消化管の狭窄部位はどれか。(第96回)

①食 道
②噴 門
③幽 門
④回 腸

幽門狭窄は、一旦胃に入って貯留していたものが、幽門の通過障害により勢いよく噴水状に吐き出される。胃内の物を吐くので無胆汁性の嘔吐となる。右季肋部にオリーブの実大の腫瘤が認められれば、肥厚性幽門狭窄症の可能性が高い。

Aさんは、1人で暮らしている。血管性認知症があり、降圧薬を内服している。要介護1で、週3回の訪問介護と週1回の訪問看護を利用している。最近では、Aさんは日中眠っていることが多く、週1回訪ねてくる長男に暴言を吐くようになっている。Aさんの長男の話を傾聴した上で、訪問看護師の長男への対応で最も適切なのはどれか。(第103回)

①デイサービスの利用を提案する。
②Aさんを怒らせないように助言する。
③Aさん宅に行かないように助言する。
④薬の内服介助をするように提案する。

  1. 日中の活動レベルの低下によって、刺激の低下から認知症が悪化している可能性が考えられるため、デイケアなどの社会資源の活用を提案していく。
  2. 長男の行為によって暴言を吐いているわけではない。怒らせないようにするのは難しい。
  3. 日中刺激することによって、現在の状態が改善される可能性があるため、出来る限り訪問するように説明する。
  4. 設問の内容では、自己管理出来ている様子のため、内服確認はしてもよいが、介助までは必要ない。

リエゾン精神看護に関する説明で正しいのはどれか。(第102回)

①直接ケアは含まれない。
②精神疾患の既往のある患者は対象とならない。
③看護師は必要に応じて精神病床への移動を指示できる。
④身体疾患と精神的問題とを併せ持つ患者を対象とする。

リエゾン(Liaison)はフランス語で「連携・連絡」という意味。精神看護では「橋渡し・つながり」という意味で使う。

  1. ガンを告知されたり、抑うつ的な患者や家族へのメンタルケアとして、リラクゼーションやカウンセリングなど、直接ケアを行う。
  2. 精神疾患の既往の有無に限定されず、広く精神的に問題のある患者や家族、医療従事者をも対象とする。
  3. 病棟移動は医師の指示による。
  4. 身体疾患と精神的問題とを併せ持つ患者とその家族、そこに関わる医療従事者が対象になる。

妊娠16週の状況で正しいのはどれか。2つ選べ。(第99回)

①胎盤が完成している。
②初産婦は胎動を感じる。
③胎児の体重は約500gである。
④基礎体温は高温相を維持している。
⑤超音波ドプラ法で胎児心音を聴取できる。

  1. 胎盤は妊娠7週頃から形成が始まり、妊娠15~16週までに完成する。
  2. 胎動を感じるのは18週~20週以降である。一般に経産婦の方が2~3週早く感じる。
  3. 胎児の体重は15週末で100g、19週末で250g程度である。
  4. 非妊時は黄体から分泌されるプロゲステロンの作用で高温相を示す。しかし、妊娠によって胎盤が形成されると、胎盤由来のプロゲステロンの作用によって妊娠が継続される。胎盤由来のプロゲステロンには、体温上昇作用はないため高温相にはならない。
  5. 超音波ドップラー法による胎児心音は、12週でほぼ100%聴取できる。

高齢者の栄養摂取の実態で正しいのはどれか。(第95回)

①蛋白質の摂取量は年齢とともに増加する。
②総エネルギー摂取量は成人と変わらない。
③糖質に偏った摂取傾向にある。
④脂質の摂取量は成人よりも増加する。

  1. 平成24年度の「国民健康・栄養調査」での栄養素等摂取量によれば、蛋白質の摂取量は50歳代70.8g、60歳代72.8g、70歳代66.8gであり、年齢とともに減少傾向にある。
  2. 総エネルギー摂取量は、50歳代1,949kcal、60歳代1,929kcal 70歳代1,784kcalと減少している。
  3. 炭水化物エネルギー比率では、50歳代58.9%、60歳代60.1%であるのに対して、70歳代は62.3%と糖質に偏った摂取傾向が認められる。
  4. 脂質の摂取量は、50歳代26.4%、60歳代24.7%、70歳代22.7%であり、年齢とともに減少していく。

幼児自閉症が含まれるのはどれか。(第85回)

①統合失調症

②発達障害
③人格障害
④環境反応

  1. 統合失調症でも自閉の症状が出るが、幼児ではなく思春期以降発症する疾患である。
  2. 幼児自閉症は脳の発達障害とされている。
  3. 人格障害は器質性障害が基底になく神経症でも精神病でもないが、持続的に、認知・感情・対人関係機能・衝動コントロールの異常がみられる。
  4. 環境反応は幼児自閉症との関係はない。

小児の睡眠で正しいのはどれか。(第97回)

①新生児のレム睡眠は全睡眠の25%を占める。
②乳児の睡眠は多相性である。
③成長に伴いノンレム睡眠が減少する。
④3歳ころには成人と同じ睡眠型になる。

  1. 新生児のレム睡眠は全睡眠の50%を占める。
  2. 乳児の睡眠は中枢神経が未成熟で、レム睡眠が長い。また乳児の睡眠は多相性で、物理的環境や母親の心理、育児態度、乳児の気質などにも影響される。
  3. 成長に伴って減少するのはレム睡眠の方である。
  4. 成人と同じ睡眠型になるのは5歳頃である。

カウンセリングの基本的態度で適切なのはどれか。(第103回)

①同 情
②指 導
③受 容
④評 価

  1. 同情ではなく共感的態度で接することが適切。
  2. 指導ではなく「相談・助言」に留める。
  3. カウンセリングは、「受容」的な態度で接する。
  4. 無条件の肯定的な配慮・関心で接するので、評価はしない。

ナトリウムイオンが再吸収される主な部位はどれか。(第102回)

①近位尿細管
②Henle〈ヘンレ〉のループ〈係蹄〉下行脚
③Henle〈ヘンレ〉のループ〈係蹄〉上行脚
④遠位尿細管
⑤集合管

尿細管は主に腎髄質にあって糸球体から集合管までをつないでいる。経路は設問の順番通り、近位尿細管→ヘンレのループ(下行脚→上行脚)→遠位尿細管→集合管と流れて、原尿から尿となっていく。

  1. 近位尿細管では原尿成分の多くが再吸収される。特にナトリウムイオン(Na+)は80%が再吸収され、他にブドウ糖、アミノ酸、水も再吸収されて血液に戻される。
  2. ヘンレの下行脚では主に水が再吸収される。
  3. ヘンレの上行脚ではNa+の一部が再吸収される。
  4. 遠位尿細管以降ではバソプレシンによって水の再吸収が、アルドステロンによってNa+の再吸収がそれぞれ促進される。
  5. 集合管では主に水の再吸収が促進され、この段階で尿量は原尿の1%にまで減少する。

精神障害を伴わない思春期のひきこもりで最も障害されるのはどれか。(第97回)

①運動能力
②言語機能
③社会参加
④余暇活動

ハビガーストの発達課題によれば思春期は、「社会的役割の学習」「市民として必要な知識と態度の発達」「社会的責任のある行動を求め成し遂げる」などがある。ひきこもりによって社会参加が障害されることが最も大きいと考えられる。

疾病の発生要因と疫学要因の組合せで正しいのはどれか。(第104回)

①食事 ─ 宿主要因
②職業 ─ 宿主要因
③細胞免疫 ─ 環境要因
④媒介動物 ─ 環境要因

疾病の発生要因は宿主要因と環境要因に大別される。宿主要因は性、年齢、免疫などである。環境要因は宿主のまわりにあり、物理・化学的要因(温度など)、生物学的要因(細菌など)、社会的要因(食生活、職業など)に分けられている。

  1. 食事は環境要因に含まれる。
  2. 職業は環境要因に含まれる。
  3. 細胞免疫は宿主要因に含まれる。
  4. 媒介動物は環境要因に含まれる。

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