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第17回

ウイルスが原因で発症するのはどれか。(第100回)

①多発性骨髄腫
②鉄欠乏性貧血
③再生不良性貧血
④成人T細胞白血病

  1. 多発性骨髄腫は、骨髄中の腫瘍細胞の増殖が原因である。
  2. 鉄欠乏性貧血は、鉄分の不足による赤血球の産生障害である。
  3. 再生不良性貧血は、いまだ原因不明で特定疾患に認定されているが、遺伝的・免疫学的な要素が考えられている。
  4. 成人T細胞白血病ウイルス(ATLV-1)の感染が原因である。

フロイト,S.のいう現実原則に従って機能し、防衛機制を働かせるのはどれか。(第100・90回)

①イ ド
②自 我
③超自我
④リビドー

  1. イドはエスともいい、生まれながらに持っている本能的な欲動、盲目的に快感を求めようとする欲求である。
  2. 自我は心の中心部分で、現実原則に支配されているとされる。
  3. 超自我は幼少期の両親のしつけや良心に裏打ちされた道徳的領域。
  4. リビドーは性愛的な欲求。人間の基本的な原動力である。

活動電位について正しいのはどれか。(第103回)

①脱分極が閾値以上に達すると発生する。
②細胞内が一過性に負〈マイナス〉の逆転電位となる。
③脱分極期には細胞膜のカリウム透過性が高くなる。
④有髄神経ではPurkinje〈プルキンエ〉細胞間隙を跳躍伝導する。

  1. 脱分極とは、細胞内外で通常−と+に分極している状態から、分極していない状態となる事。これが限界(閾値)を超えると活動電位が発生する。
  2. 細胞内は通常負(−)に帯電しており(静止電位)、これが一過性に正(+)となることで活動電位が発生する。
  3. 脱分極期には、細胞膜のナトリウム透過性が高くなる。
  4. 有髄神経では、神経鞘細胞(シュワン細胞)の間隙(ランヴィエの絞輪)を跳躍伝導する。

小規模多機能型居宅介護で正しいのはどれか。(第103回)

①都道府県が事業者を指定する。
②介護給付の施設サービスの1つである。
③1日あたりの利用定員は19人以下で
④要介護者の状態に応じて短期間の宿泊が可能である。

小規模多機能型居宅介護は、平成18年からスタートした地域密着型介護サービス(地域密着型介護予防サービスも含む)の1つ。事業所に登録している利用者に対して、通所、訪問、泊まり(ショートスティ)を利用者の状態に応じて組み合わせながら、一体的に提供する施設。

  1. 事業所が個々に市町村に対して指定申請を行う。都道府県が一方的に事業所を指定するわけではない。
  2. 介護給付、および介護予防給付の地域密着型介護(予防)サービスの1つである。
  3. 事業所登録人員は29人以下、通所の利用定員は登録者の3分の1以上15人~18人以下、泊まりは9人以下とされている。
  4. 要介護者の状態に応じて原則短期間の宿泊が可能である。宿泊日数に上限は設けられていない。

コミュニケーションにおけるラポールはどれか。(第100回)

①問題の本質の把握
②言語を用いない表現
③信頼し合う人間関係
④侵されたくない個人の空間

  1. ラポールとは「信頼関係を築く、橋をかける」という意味で、円滑なコミュニケーションができている状態をさす。問題の本質を把握することや、言語を用いない表現をさすものではない。
  2. ラポールとは「信頼関係を築く、橋をかける」という意味で、円滑なコミュニケーションができている状態をさす。問題の本質を把握することや、言語を用いない表現をさすものではない。
  3. コミュニケーションによって信頼しあう人間関係を作ることである。
  4. 侵されたくない個人の空間を作るのは、ラポールではなく、相手を警戒して自己防衛する手段である。

学校保健について正しいのはどれか。(第105回)。

①学校医は健康相談を実施する。
②校長は学校医を置くことができる。
③教育委員会は小学校入学1年前の児童に対して健康診断を実施する。
④学校医は感染症に罹患した児童生徒の出席を停止させることができる。

  1. 学校医とは、学校における健康相談など専門的な保健管理に従事する医師のこと。通常は非常勤である。学校保健安全法において、任命することを義務づけられている。
  2. 学校保健安全法において、校長は学校医を置かなければならない(権利ではなく義務である)。
  3. 学校保健安全法において、市町村の教育委員会が実施する就学時健康診断は、1年前ではなく、入学前年度の11月30日までに行う。
  4. 学校保健安全法において、校長が出席停止の権限を持つ。

初妊婦の妊婦健康診査時の保健指導で適切でない組合せはどれか。(第87回)

①妊娠8週 つわりの対処方法
②妊娠14週 胎動自覚の確認
③妊娠25週 分娩場所の選定
④妊娠36週 入院時期の説明

  1. つわりは妊娠5~6週から始まり、平均的に16週頃まで続くので、この時期の保健指導は重要である。
  2. 初妊婦の胎動自覚は18~20週頃なので、14週での確認は不適切である。
  3. 妊娠25週頃は、つわりも落ち着き胎動もはっきりしてきて、妊婦は心身ともに安定してくるので、この時期に分娩場所を決め、出産準備品や入院の準備を進めておくことが望ましい。
  4. 36週から妊娠10か月であり、入院の時期について改めて指導しておく。

手段的日常生活動作〈IADL〉はどれか。2つ選べ。(第106回)

①食 事
②洗 濯
③入 浴
④更 衣
⑤買い物

手段的日常生活動作(IADL)とは、日常生活動作(ADL:食事・排泄・更衣・入浴・移動など)、日常生活を送るために必要な基本動作をもとに、複雑な日常生活上での動作のことを示す。買い物、洗濯、電話、薬の管理、金銭管理、乗り物での移動、趣味活動などが、どの程度行えるのかを測定する。特に高齢者の身体活動能力を中心に、障害の程度を知るうえで重要な指標のひとつである。

  1. 食事は、日常生活動作(ADL)である。
  2. 洗濯は、手段的日常生活動作(IADL)である。
  3. 入浴は、日常生活動作(ADL)である。
  4. 更衣は、日常生活動作(ADL)である。
  5. 買い物は、手段的日常生活動作(IADL)である。

リンパ系について正しいのはどれか。(第101回)

①リンパ管には弁がない。
②吸収された脂肪を輸送する。
③胸管は鎖骨下動脈に合流する。
④リンパの流れは動脈と同方向である。

リンパ系は循環系の中では動脈よりも静脈系に似ている。

  1. リンパ系には静脈系と同様に弁が豊富に存在する。
  2. 脂肪の多くは腸リンパに吸収されて胸管から静脈に合流する。
  3. 胸管(左リンパ本幹)は左静脈角(内頸静脈と左鎖骨下静脈の合流部)から静脈に合流する。
  4. リンパの流れは静脈と同方向である。

要介護認定者が訪問看護を受ける際、医療保険から給付される疾病または状態はどれか。(第102回)

①関節リウマチ
②在宅酸素療法を受けている状態
③人工呼吸器を使用している状態
④全身性エリテマトーデス〈SLE〉

介護保険の要支援1・2、要介護1~5の中で、厚生労働大臣が定める疾病等に該当する場合には、介護保険ではなく医療保険の訪問看護の適用となる。

肺高血圧が長期に持続し、肺血管抵抗が上昇することにより、短絡血流が主に左右短絡から右左短絡になった状態はどれか。(第104回)

①拡張型心筋症
②総肺静脈還流異常症
③Fallot〈ファロー〉四徴症
④Eisenmenger〈アイゼンメンジャー〉症候群

  1. 心室筋が薄いために心室が拡張し、心室の収縮不全をきたす難病である。
  2. 4本ある肺静脈のすべてが、左心房ではなく右心房や大静脈に還流する先天性心疾患である。
  3. ファロー四徴症は、心室中隔欠損・大動脈騎乗・肺動脈狭窄・右室肥大の4つの徴候を認めるもので、特に肺動脈狭窄による右室の肥大化によって右左シャントを生じるためにチアノーゼをきたす疾患である。肺動脈の血流は減少するため肺高血圧はみられない。
  4. 心室中隔欠損症や心房中隔欠損症などは短絡血流が生じることから左右シャントで本来チアノーゼはおこさない。しかし、長期化や欠損部位の大きさによって、肺血管抵抗が上昇すると、短絡血流が左→右から右→左へと逆転し、チアノーゼをきたすようになる。

セクシュアリティの意義と関連する事項の組合せで正しいのはどれか。(第104回)

①生殖性の性 ─ ジェンダー
②性別としての性 ─ 常染色体
③連帯性としての性 ─ 種の保存
④性役割としての性 ─ 社会的規範

  1. 生殖性の性は、種の保存と繁栄のための性である。
  2. 性別を決定しているのは性染色体である。
  3. 連帯性としての性は、愛を得て維持していくための性である。
  4. 性役割としての性は、「男だから」「女だから」という社会的規範で作られた性をいう。

「午前中は頭が働かず考えられない。動けない。午後には楽になる」と訴え、観察でも同様の状態が認められた。患者の状態で正しいのはどれか。(第94回)

①解離状態
②うつ状態
③パニック状態
④亜昏迷状態

  1. 解離状態とは、強いストレスや欲求不満に耐えかね、意識変容や精神症状が生じること。
  2. 朝は気分が悪く、午後から夕方にかけて気分が軽快するのはうつ状態の特徴である。
  3. 突然のパニック発作を繰り返し経験し、予期不安が強いことを特徴とするのがパニック障害である。
  4. 周囲の状況は察知しているが、まったく反応しない状態で、障害があまり著しくないときを亜昏迷状態という。

胎児と胎児付属物について正しいのはどれか。2つ選べ。(第103回)

①妊娠4週では、Doppler〈ドプラ〉法で胎児心音が聴取できる。
②妊娠12週では、胎盤が完成している。
③妊娠24週では、胎児の呼吸様運動がみられる。
④妊娠26週では、胎児の胎位は固定している。
⑤妊娠36週では、肺胞内に十分な肺表面活性物質が分泌されている。

  1. 妊娠4週では、免疫学的反応(hCG検出)が陽性となる。Doppler〈ドプラ〉法で胎児心拍が聴取できるのは、妊娠10~12週である。
  2. 胎盤が完成するのは妊娠15~16週である。
  3. 妊娠24週前後では、胎児の気道と肺胞の構造が完成し、呼吸様運動がみられるようになる。
  4. 妊娠26週では、まだ胎児の胎位は固定していない。陣痛開始後に胎位が変更することもある。
  5. 肺のサーファクタントは妊娠33~36週に分泌されるようになる。

スタンダードプリコーションの概念に基づいた対策はどれか。(第92回)

①感染症でない患者の尿汚染シーツをビニール袋に密閉する。

②患者の疾病によって使用する包交車を区別する。
③手袋の再利用について使用目的ごとに規定する。
④創傷消毒薬の種類を病棟間で統一する。

  1. 尿は感染防御の対象となる。
  2. スタンダードプリコーションは疾病の種類にかかわらず行われる感染対策である。
  3. 使用目的ごとに規定するのではなく、すべて滅菌処理をする。
  4. 消毒薬はその使用目的によって選択する必要がある。

患者の父親は、飲酒と暴力とで家族に苦労をかけ亡くなった。その父親に面影が似ている担当看護師に対して不自然なほど拒否的で攻撃的になっている。患者にみられるのはどれか。(第98回)

①投 影
②逆転移
③同一化
④陰性転移

  1. 投影とは自己の悪い面を認めたくないとき、他の人間にその面を押しつけてしまうような心の動きのこと。
  2. 心理療法中に治療者から患者に向けられる非合理的な感情のこと。
  3. 取り入れともいう。自分以外の人の癖を真似たり、対象の価値、基準、趣味を取り入れて自分の心の形成をはかること。
  4. 患者は治療者に対してさまざまな感情を抱くが、患者の過去の人間関係(特に両親)への感情を持ち込むこともあり、それを転移という。肯定的な感情(信頼、愛情など)であれば陽性転移であり、否定的な感情(不信感、怒りなど)であれば陰性転移である。

児童虐待の防止等に関する法律で、親の虐待によって負傷した児童を発見した際の通告先として規定されているのはどれか。2つ選べ。(第101回)

①警察署
②福祉事務所
③家庭裁判所
④児童相談所
⑤教育委員会

児童虐待防止法(平成12年)には、『児童虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、速やかに福祉事務所、児童相談所に通告しなければならない(通告義務)』と規定されている。

看護師が医療事故を起こした場合の法的責任について正しいのはどれか。(第106回)

①罰金以上の刑に処せられた者は行政処分の対象となる。
②事故の程度にかかわらず業務停止の処分を受ける。
③民事責任として業務上過失致死傷罪に問われる。
④刑法に基づき所属施設が使用者責任を問われる。

看護師が医療事故を起こしたときの法的責任には、①民事責任、②刑事責任、③行政責任の3つがある。

①民事責任とは、損害賠償(民法709条など)に明記されており「過失によって、患者の生命・身体などに損害を与えた場合、生じた損害に対して金銭的に填補を行う」ことである。
②刑事責任とは、業務上過失致死傷罪(刑法211条1項)に明記されており「過失によって患者を死傷させてしまった場合、5年以下の懲役、もしくは禁錮、または100万円以下の罰金に科せられる」ことである。
③行政責任とは、看護師免許に対する処分(保健師助産師看護師法14条)に明記されており処分事由はさまざまであるが、「医療事故だけでなく、窃盗や人身事故などによって罰金以上の刑に処せられた場合、戒告、3年以下の業務停止、または免許の取り消し」が科せられることである。

  1. 業務停止の処分(行政責任)は、刑事責任で有罪になった場合に行政責任として科せられるものである。
  2. 業務停止の処分(行政責任)は、刑事責任で有罪になった場合に行政責任として科せられるものである。
  3. 民事責任は「損害賠償」であり、「業務上過失致死傷罪」は刑事責任である。
  4. 刑法(刑事責任)において責任が問われるのは、過失を起こした看護師本人である。

同種骨髄移植を受ける患者で正しいのはどれか。(第94回)

①手術室において全身麻酔下で行われる。
②提供者とのABO式血液型の一致が条件である。
③免疫抑制薬を用いる。
④移植後2週での退院が標準的である。

  1. ドナーから骨髄液を採取する際は全身麻酔で実施するが、患者には末梢血管から経静脈的に骨髄液を入れる。
  2. ドナーとレシピエントのHLA(ヒト白血球抗原)を一致させることが重要で、ABO式の一致は条件ではない。
  3. 移植後のGVHD(移植片対宿主病)を予防するため、免疫抑制剤を用いる。
  4. 移植した骨髄が生着するまでに約1か月を要するが、その間は特に細心の注意が必要で、感染予防のため患者はクリーンルームで過ごす。順調であれば移植後3~6か月で退院となる。

体温に影響しないのはどれか。(第105回)

①運動
②食事
③ふるえ
④不感蒸泄
⑤精神性発汗

  1. 運動は体温に影響する。骨格筋が収縮するときには、ATPをADPに分解するときに生じるエネルギーを利用している。その大部分は熱エネルギーへと変換されるために体温が上昇する。
  2. 食事は体温に影響する。食後は安静にしていても代謝が上がり、体温が上昇する。それを食事誘発性熱産生という。
  3. ふるえは体温に影響する。ふるえは、寒いときに体温を上げようとして生じる骨格筋の不随意性の収縮である。
  4. 不感蒸泄は体温に影響する。不感蒸泄とは、普段感じることなく発生している発汗や呼気から失われる水分を指しており、体温が上昇すればするほど発汗量が増えるなど影響を与える。
  5. 精神性発汗は体温に影響しない。外気温や運動とは関係なく、ストレスや緊張状態などによって発汗が生じるため、体温のホメオスタシスを維持する機構ではない。

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