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第18回

母子健康手帳で正しいのはどれか。(第95回)

①妊婦健康診査を受ける医療機関で交付される。
②妊婦健康診査の結果は妊婦が記載する。
③妊娠から3歳までの母と子の健康・成長記録である。
④子どもの予防接種記録が含まれる。

  1. 母子健康手帳は母子保健法(昭和41年施行)に基づいて、市町村長に妊娠の届出をする(第15条)と、その市町村により交付(第16条)される。受診医療機関からではない。
  2. 健康診査の結果は、その都度医師または助産師が記録する。必要時保健指導が行われる。健診結果欄以外では、母親自身が記入する部分もある。
  3. 妊娠から小学校入学までの健康と成長の記録である。入学後(7歳以降)も保護者の記載欄がある。
  4. 母子健康手帳に予防接種の記録欄がある。

次の文を読み問題に答えよ。

Aさん(19歳、男性、大学生)は、実家近くのアパートに1人で暮らしている。ある日、線路沿いの道を裸足で歩きながら険しい表情でカッターナイフを振り回し、ぶつぶつと独り言を言い続けていたことから警察に保護された。Aさんは、警察から連絡を受けた両親とともに精神科病院を受診したが「自分は命を狙われている」、「この人たちは自分の親じゃない」と言い、医療者に対しても拒否的な態度をとっている。診察の結果、Aさんは統合失調症と診断された。Aさんの頭髪は乱れ、食事や睡眠がとれていない様子であったため、そのまま医療保護入院をすることになった。

Aさんの入院後2週が経過した。Aさんの母親が疲れた表情で「Aはまだ誰かに殺されるのではないかと怖がっています。Aはなぜこんな病気になったのでしょうか。親としてどのようにAに接したらよいか分かりません」と担当の看護師に相談してきた。この時点でAさんの両親に勧めるのはどれか。(第105回)

①毎日の面会
②家族心理教育
③Aさんとの同伴での外出
④共同生活援助〈グループホーム〉の見学

  1. 青年期前後に発症することの多いこの疾患は、両親が今後キーパーソンとなり、関わっていくこととなる。家族の面会は入院中の患者にとっては精神的な支えとなり重要だが、毎日の面会を勧めるというのは家族にも負担が大きくなるので適切ではない。
  2. 家族に統合失調症とはどのような病気でどのような症状があり、どのような治療を行うのかなど説明し、家族にも病識を持ってもらうように知識や情報を提供する。また、今後起こりうる困難を解決するような力量を身につけてもらうことも必要である。

    <家族心理教育>
    患者や家族に病気の原因(仮説)経過、症状、治療、予後、再発など医師や看護師が中心となり教育する。心理教育は正しい知識や情報を心理面への十分な配慮のもとに伝え、病気や障害の結果伴う諸問題や諸困難に対する対処法を習得してもらうもの。
  3. 入院から2週間しか経過していない。現時点での家族同伴の外出は家族の負担が大きいことと、また急性期であるため、薬物療法や刺激遮断によって、十分な休息をとることが優先される。
  4. グループホームは、障害者総合支援法に基づく自立支援給付の中の訓練給付のひとつである。退院後両親と一緒に暮らすのか、または以前のように一人暮らしをするのかを確認せずにグループホームの見学は不適切である。

D.E.オレムの看護の概念はどれか。(第95回)

①セルフケア獲得のための支援
②患者との対人相互作用の発展
③刺激の操作による適応の促進
④ケアリングによる調和の促進

  1. D.E.オレムが提唱した看護の概念である。
  2. I.J.オーランド、E.ウィーデンバックなどが提唱している。
  3. S.C.ロイが提唱した人間に対する刺激によってあらゆる人間の適応レベルは成り立っているという看護の概念である。
  4. M.メイヤロフが提唱した看護の概念である。

セルフヘルプグループで適切なのはどれか。(第95回)

①異なる問題を抱えている個人の集団である。
②家族はメンバーに含まれない。
③リーダーは看護師が務める。
④治癒・回復者はメンバーに含まれる。

  1. セルフヘルプグループは、同じ問題をかかえた人たちの集まりである。
  2. 家族を会員にできる場合と賛助会員になれる場合、会員にできない場合などなどがある。また家族会も多い。
  3. リーダーは原則、同じ問題を抱えた仲間が務める。
  4. 体験を乗り越えた人から話を聞くこともグループでの大切なケアとなる。こうした仲間同士のカウンセリングをピア(仲間の意)カウンセリングという。

Aちゃん(8歳、女児)は、高度の浮腫と蛋白尿とがみられたため入院し、ネフローゼ症候群と診断され、ステロイド大量療法が開始された。現時点でのAちゃんへの看護で適切なのはどれか。(第101回)

①水分摂取を促す。
②塩分制限はないと伝える。
③病院内を散歩してよいと伝える。
④一時的に満月様顔貌〈ムーンフェイス〉になることを説明する。

  1. 急性期は、急性腎不全・心不全・高血圧脳症の三大危険合併症に注意が必要なため、水分・塩分・蛋白制限が必要となる。利尿が得られ、浮腫・高血圧の改善があれば食事制限は解除される。
  2. 塩分は腎臓に負担をかけるため0~7g/日の間に制限する。
  3. ネフローゼ症候群の基本的治療は安静療法である。
  4. ステロイドの副作用として、満月様顔貌〈ムーンフェイス〉や中心性肥満などがみられる。本人への説明と観察が重要である。

排卵を誘発するホルモンはどれか。(第87回)

①卵胞刺激ホルモン(FSH)
②黄体形成ホルモン(LH)
③エストロゲン
④プロゲステロン

  1. FSHは卵胞の成熟を促す。
  2. LHは排卵直前にエストロゲンが増加し、視床下部へのフィードバックの結果、性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌が亢進することで、脳下垂体前葉より大量に分泌される。これによって排卵が起こる。
  3. エストロゲンは子宮内膜の増殖を促す。
  4. プロゲステロンは黄体から分泌され、視床下部に作用してFSH・LHの分泌を抑制し、子宮内膜を分泌期へと変化させる。

子どもの発達・発育で正しいのはどれか。(第99回)

①身体各部の発達の臨界期は一定である。
②脳神経系は乳幼児期に急速に発達する。
③基本的な運動発達は脚部から上方へ向かう。
④新生児期には遺伝よりも環境の影響が大きい。

  1. 発達には決定的に重要な時期がある(臨界期・感受期)。この時期に正常な発達が妨げられると、機能障害などを残すことがある。
  2. 脳の発達は、生後2歳頃までが最も急速に発達する。
  3. 基本的な発達は頭部から身体の下部へ、身体の中心部から末梢部へと進む。
  4. 新生児期では環境よりも遺伝の影響が大きい。

成人の呼吸運動で正しいのはどれか。(第96回)

①胸腔内圧は呼気時に陽圧となる。
②呼吸筋は主に吸気に用いられる。
③腹式呼吸は胸式呼吸より呼吸容積が大きい。
④動脈血二酸化炭素分圧の低下は呼吸運動を促進する。

  1. 胸腔内圧は常に陰圧である。
  2. 呼吸筋の横隔膜は吸気時に収縮する。また吸息運動によって、呼息が始まるヘーリング-ブロイエル反射が起きるなど、呼吸筋が働くのは主に吸気と考えてよい。
  3. 腹式呼吸と胸式呼吸で呼吸容積の差はない。
  4. 二酸化炭素分圧の上昇によって呼吸運動は促進される。

災害の慢性期(復興期)における避難所内の看護師の役割で最も適切なのはどれか。(第103回)

①住宅支援
②感染予防
③安全な避難と誘導
④居住スペースの確保

  1. 災害発生から時間経過でとらえると、急性期(発生直後~72時間)→亜急性期(72時間~2・3週間)→慢性期(~数か月)→復興期(~数年)というサイクルであらわすことができる。各期に適した看護ケアが必要となる。慢性期には、被災者は避難所から、仮設住宅、復興住宅へと生活環境が変化していく。看護師は被災者が安全・安楽な生活が送れるように他職種やボランティアと連携しながら、訪問活動などを行なう。仮設住宅などの住宅支援は災害救助法の中に規定されており、国・地方自治体などに委ねられている。
  2. 感染症の有無など、被災者の健康状態を把握できない状態で、避難所では多くの被災者が密着した生活を強いられる。また、手洗い場所、トイレなどが圧倒的に不足するなどさまざまな問題から感染症が蔓延しやすい。看護師は感染防御のため手指衛生への対応(速乾性手指消毒薬の配置など)、水の供給があれば、石鹸の準備など感染防御に努める。
  3. 災害発生直後(急性期)において、負傷者の救助と危険地域から安全な場所への移動が優先される。
  4. 災害発生直後から72時間以内(急性期)には、避難所の運営が始まるため、被災者の居住スペースの確保が必要となる。

Aくんは野球部の練習を無断で休み、翌日監督に厳しく叱られた。帰宅後、Aくんは夕食時に「おかずがまずい」と母親に大声で文句を言っている。Aくんの反応はどれか。(第101回)

①否 認
②投 影
③合理化
④反動形成
⑤置き換え

  1. 否認は防衛規制の中のひとつで、自分にとって都合の悪いことや、不快なことをまるで何事もなかったかのように無視し、現実から逃避すること。
  2. 投影とは自分にとって不快となる感情や欲求を、あたかも他人の感情や欲求であるとみなすこと。
  3. 合理化とは自分の行動や言動に罪の意識が伴っていた場合に、自分の行為を正当化し、理由付けをすること。
  4. 反動形成とは自分の素直な感情を表面に出さず、反対の態度で相手に接すること。
  5. 置き換えとは、八つ当たりのような自分の感情を他の対象に向けることをいう。事例では監督に叱られた感情を母親にぶつけている。

血液で汚染された床の消毒に適切なのはどれか。(第92回)

①70%エタノール
②0.5%クロルヘキシジン
③0.5%次亜塩素酸ナトリウム
④10%ポビドンヨード

  1. 70%エタノールは血清蛋白質を凝固させ、内部にまで浸透させないので、この場合は適さない。
  2. クロルヘキシジン(商品名:ヒビテン)は蛋白の変性、膜の障害によって殺菌効果を発揮する。しかし、芽胞、結核菌、ウイルスに対する効果はない。緑膿菌を含むシュードモカ属、プロテウス属の細菌には抵抗力を持つ株が存在するので注意する。
  3. 次亜塩素酸ナトリウムの高濃度液(1~10%溶液として使用)には有機物分解作用と抗ウイルス作用がある。B型肝炎ウイルスにも有効。
  4. ポビドンヨードは、生体消毒薬で、術野の消毒などに使われる。本剤は高価であり、着色を生じることから、器具や環境等の消毒には使われない。

尿細管で再吸収されないのはどれか。 (第93回)

①水
②ブドウ糖
③ナトリウムイオン
④クレアチニン

  1. 水、Na+、K+、Ca2+、HCO3-などは約80%近位尿細管で再吸収され、グルコース、アミノ酸、ビタミンなどは、ほぼ100%近位尿細管で再吸収される。
  2. 水、Na+、K+、Ca2+、HCO3-などは約80%近位尿細管で再吸収され、グルコース、アミノ酸、ビタミンなどは、ほぼ100%近位尿細管で再吸収される。
  3. 水、Na+、K+、Ca2+、HCO3-などは約80%近位尿細管で再吸収され、グルコース、アミノ酸、ビタミンなどは、ほぼ100%近位尿細管で再吸収される。
  4. クレアチニンは骨格筋の代謝産物で糸球体で濾過されたのち、再吸収はされずに、すべてそのまま尿中に排泄される。

84歳の女性。高血圧で通院中。病院の看護師に「昨年夫に先立たれ、一人で家にいても何かをする気力が持てない。足腰が弱ってきたのでゲートボールにも参加できなくなった。自分が生きているのが無意味に感じる」と話す。最も考えられるのはどれか。(第99回)

①勤勉性の欠如
②生きがいの喪失
③認知機能の障害
④流動性知能の低下

高齢者はさまざまな喪失体験(親しい人の死、退職、自分自身の身体機能の衰えなど)からうつ状態に陥りやすい。

加齢により衰えやすい機能はどれか。(第93回)

①言葉の理解
②短期記憶
③判断力
④洞察力

  1. 言葉の理解は加齢によって衰えるものではない。
  2. 短期記憶や記銘力の衰えは、加齢とともに自覚されやすい。
  3. 判断力や洞察力といった結晶性知能は、加齢による衰えは見せない。
  4. 判断力や洞察力といった結晶性知能は、加齢による衰えは見せない。

妊娠32週の妊婦。「最近便秘がひどくなってきました」と言う。保健指導で適切なのはどれか。(第97回)

①腹部温罨法を勧める。

②腹部のマッサージを勧める。
③食物繊維の多い食品の摂取を勧める。
④脂肪を多く含む食品の摂取を勧める。

  1. 腹部温罨法によって骨盤内のうっ血をきたしやすいので、便秘の対応として妊婦には不適切である。
  2. 妊婦の場合、腹部マッサージが刺激となりお腹が張ることがあるので不適切である。
  3. 便秘に対する食事指導は、食物繊維の多い食品の摂取が適している。
  4. 脂肪を多く含む食品は、必要以上のカロリー摂取を招きやすく不適切である。

髄膜炎の7か月児でケルニッヒ徴候と考えられるのはどれか。(第92回)

①大きな音に上肢を広げて驚く。
②おむつ交換時に下肢を挙げると嫌がる。
③抱き上げると反り返る。
④寒冷刺激でけいれんを起こす。

  1. モロー反射であり、原始反射のひとつである。
  2. 髄膜炎では項部硬直やケルニッヒ徴候、後弓反張などがみられるが、下肢を挙げると嫌がるのはケルニッヒ徴候である。
  3. これは後弓反張で、背部筋の強直性けいれんとして生じるものである。
  4. 髄膜刺激症状があるときは、冷罨法でもけいれんすることがあるので、刺激を最小限にする。

加齢により衰えやすい機能はどれか。(第93回)

①患者が理解できる言葉で説明する。
②患者を不安にする事項の説明は省略する。
③患者の希望を尊重する。
④患者自身に決定権があることを説明する。

  1. 十分に理解できるように説明する必要がある。
  2. 正しい理解とは、治療の副作用や限界なども含めて説明を受けることによって成り立つ。説明が不安を与えるからといって、医療者の判断で説明内容の省略はしない。説明を受けることによって心理的な危機に陥る患者には、援助が必要となる。
  3. 今後の治療や生活の仕方について決めていくのは患者自身である。患者の希望を尊重し医療行為の内容を決定していく。
  4. 患者は医療行為を自己決定する権利を有している。しかし、このことがすべての人に十分理解されているとは限らない。自らに決定権があることを患者に説明していく必要がある。

根拠に基づいた看護〈EBN〉で最も適切なのはどれか。(第105回)

①患者の好みは参考にしない。
②先輩看護師の行動を模倣する。
③研究論文の有用性を検討する。
④既存の看護業務基準を遵守する。

  1. EBNとは、直感や経験で行っていた看護を、科学的根拠に基づいた看護へ転換していくことである。しかし、そこには患者にとって最良の方法という目的がある。患者の好みは最大限、参考にする。
  2. 先輩看護師の模倣ではなく、根拠に基づいた行動を実施する。
  3. 科学的根拠に基づく説明がまだなされていない看護実践が多数存在するが、科学的裏付けが可能なものについては研究論文の有用性を検討していく必要がある。
  4. 既存の看護業務基準を遵守するのではなく、効果的かつ効率的に根拠に基づいた看護を提供していく。

近くを見るときに弛緩するのはどれか。(第105回)

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①ア
②イ
③ウ
④エ

  1. アは瞳孔括約筋である。
  2. イは瞳孔散大筋である。
  3. ウは毛様体小体である。近くを見るときは毛様体筋は収縮し、毛様体小体が緩む。すると水晶体は弾力により厚くなる。これにより屈折率が大きくなり近くが見える。
  4. エは毛様体である。

退院調整部署と連携しながら、ある患者の退院支援を進めることになった。病棟看護師が行う支援として最も適切なのはどれか。(第102回)

①経済問題への対応
②患者の希望の聴取
③介護保険制度の説明
④在宅のケアプラン立案

  1. 経済問題や介護度なども重要ではあるが、まずは患者の希望に沿った上で、制度等の利用を説明していく。
  2. 治療の場が病院等から家庭に移行したときも、患者のニーズにあった看護を適切に継続していくためには、入院時から退院後の生活を考慮して計画を立案、支援していくことが優先される。
  3. 1と同じ。
  4. ケアプランは一般に、ケアマネジャーと患者とで一緒に作成していく。

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