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第21回

地域精神保健活動における二次予防はどれか。(第105回)

①精神科病院で統合失調症患者に作業療法を行う。
②精神疾患患者に再燃を予防するための教育を行う。
③地域の住民を対象にストレスマネジメントの講演会を行う。
④会社の健康診断でうつ傾向があると判定された人に面接を行う。

近年では、就業形態の多様化に伴って、職業性のストレスは増加している。このため事業者が行うべき心の健康保持・増進のための対策が推進されている。

  1. 精神科病院での統合失調症患者への作業療法は三次予防に該当する。
  2. 精神疾患患者への再燃予防は三次予防に該当する。
  3. 地域住民を対象としたストレスマネジメントの講演会は一次予防に該当する。
  4. うつ傾向の人への面接は二次予防に該当する。

Aさん(56歳、男性)は、脳梗塞の後遺症のためにリハビリテーションをしている。食事中に箸がうまく使えずイライラしている。この状況で看護師が最も連携すべき専門職はどれか。(第105回)

①精神保健福祉士
②社会福祉士
③理学療法士
④作業療法士

  1. 精神保健福祉士は特に精神障害者に対して、医療機関や福祉行政機関などさまざまな場で、社会復帰や社会参加を支援する業務を行っている。
  2. 社会福祉士はさまざまな障害者に対して、福祉に関する相談・助言・指導・他職種との連携や調整を行っている。
  3. 理学療法士は、身体障害者に対して基本的動作の回復を図るため、リハビリテーションや電気温熱療法などを行っている。
  4. 作業療法士はさまざまな障害者に対して、食事・トイレ・衣類の着脱などの基本的な生活能力の獲得を目指し、その人らしい生活が送れるように援助している。食事中に箸がうまく使えずイライラしている状況への対応として、最も連携すべき専門職である。

アトピー性皮膚炎で正しいのはどれか。(第95回)

①IgE抗体が関与する。
②抗核抗体が陽性になる。
③四肢の伸側に好発する。
④患部の発汗が増加する。

  1. アトピー性皮膚炎では、一般に末梢血好酸球の増加と血清IgEの増加がみられる。
  2. 全身性エリテマトーデスで陽性になる。
  3. 屈曲部に好発する。
  4. 発汗が増加する特徴はない。発汗によって症状が悪化する。

てんかんの患者が強直間代性のけいれん発作を起こし畳の上に仰向けに倒れた。正しい対応はどれか。(第95回)

①発作の持続時間を観察する。
②上肢を固定し発作を抑制する。
③舌圧子を口腔内に挿入する。
④頸部を固定し保護する。

  1. てんかん発作中は呼吸ができなくなり、さらに重篤な発作を起こした場合は循環器や脳にも障害を起こすことがある。発作の持続や程度を観察する必要がある。
  2. 上肢を固定すると、激しい発作の際に肩関節の脱臼や上肢骨の骨折を起こす可能性がある。
  3. 「発作を起こすと舌を噛んでしまい危険である」という理由から、舌圧子やタオルを口に噛ませるというのは誤りである。口腔内に挿入する際に介助者の手指が噛まれてしまい危険であり、患者も嘔吐を誘発したり、口唇や歯を損傷してしまう可能性があるので行わない。
  4. 発作を起こして転倒する可能性があるので、頭部を保護することは意味があるが、頸部を固定するのは、頸部の脱臼や窒息などの危険があるので行わない。

体表からの触診で最も触れにくいのはどれか。(第99回)

①総頸動脈
②外腸骨動脈
③橈骨動脈
④大腿動脈
⑤足背動脈

2以外はいずれも臨床で使う脈拍測定部位である。

  1. 総頸動脈は頸動脈三角(胸鎖乳突筋と舌骨の間)で触れる。
  2. 外腸骨動脈は骨盤内から鼠径部を通過した後、大腿動脈になる。外腸骨動脈そのものを体表から触れることはできない。
  3. 橈骨動脈は手根掌側橈側(手首の内側の親指側)で浅層を走るため、一般に脈拍測定部位に用いられる。
  4. 大腿動脈は鼠径部で触れる。
  5. 足背動脈は文字通り足背(足の甲)で触れる。

小児医療に関する課題とその対応の組合せで正しいのはどれか。(第104回)

①低出生体重児の増加 ─ 人工乳による哺育の推進
②育児不安が強い親の増加 ─ 子どもの自立支援
③障害児の在宅医療のニーズの増加 ─ レスパイトケアの充実
④小児救急医療を受診する子どもの増加 ─ ドクターカーの充実
⑤成人になった小児慢性疾患患者の増加 ─ 親の意思決定の支援

  1. 低出生体重児と関連するのは妊婦の喫煙である。
  2. 育児不安の軽減については、健やか親子21において「子どもの安らかな発達の促進と育児不安の軽減」が掲げられている。
  3. 在宅で障害児を養育している介護者には、レスパイトケア(介護者の負担を軽減すること)を充実させることが必要である。
  4. 小児救急医療を受診する子どもに対応するためには、小児科や小児科医を充実させることが必要である。
  5. 成人になれば本人の意思決定を尊重する。

レスパイトケアの主な目的について適切なのはどれか。(第105回)

①高度な治療を集中的に行う。
②家族へ介護方法の指導を行う。
③居宅サービス料金を補助する。
④介護を行う家族のリフレッシュを図る。

介護者に過度の介護負担がかかると在宅療養は継続できない。療養者の世話を日常的に行っている介護者の休息のために、社会資源をうまく活用しながら介護から一時的に開放し休息を支援することをレスパイトケアという。

乳癌の検査で侵襲性が高いのはどれか。(第107回)

①触診
②細胞診
③MRI検査
④超音波検査
⑤マンモグラフィ

  1. 触診とは指で乳房や腋窩に触れて、しこりの性質(硬さや動き方、大きさや形、個数など)を調べるものである。
  2. 細胞診は病変に直接細い注射針を刺して、吸引した細胞や乳頭からの分泌物を顕微鏡で観察する検査である。病変に針を刺して検査するため、最も侵襲性が高い検査である。
  3. MRI検査とは手術や放射線治療などを検討するとき、病変の広がりを調べるためにおこなう検査で、磁気を使って体の内部を描き出す検査である。
  4. 超音波検査とは、乳房の表面から超音波を発生する器械をあてて、超音波の反射の様子を画像で確認する検査である。エックス線のように放射線による被曝の心配がないので、妊娠中でも検査が可能である。
  5. マンモグラフィは、乳房を板状のもので挟んで圧迫しながら低電圧のエックス線で撮影するものである。乳房を圧迫される痛みがあるが、視診・触診で発見しにくい小さな病変も見つけることができる。

妊娠40週で死産した産褥1日の褥婦。対応で適切なのはどれか。(第93回)

①亡くなった児との面会はすすめない。
②母子健康手帳は返却しない。
③大部屋への入院は避ける。
④葬儀への参列はすすめない。

  1. 家族や医療者の支えが何より重要である。しっかり亡くなった児を抱かせる。
  2. 分娩記録や必要事項を記載した後は、母子健康手帳は母親に返却する。
  3. 死産は母親だけでなく周囲にとってもショックな出来事であるが、児の対面などについては、慎重に関わりながら、受容していけるよう配慮が必要である。産後の経過を考えるとすぐ退院するわけにはいかず、静かに家族と一緒に過ごせる環境の提供が適している。
  4. 産褥1日に交わす内容ではない。

健康に影響を及ぼす生活環境とそれを規定している法律の組合せで正しいのはどれか。(第106回)

①上水道 ―― 水質汚濁防止
②飲食店 ―― 食品衛生法
③家庭ごみ ―― 悪臭防止法
④学校環境 ―― 教育基本法
⑤住宅用の建築材料 ―― 環境基本法

  1. 上水道は水道法に規定がある。
  2. 飲食店は食品衛生法に規定がある。
  3. 家庭ごみ(一般廃棄物)は廃棄物の処理及び清掃に関する法律に規定がある。
  4. 学校環境は学校保健安全法に規定がある。
  5. 住宅用の建築材料は建築基準法に規定がある。

覚せい剤使用の影響で正しいのはどれか。(第100回)

①精神依存は生じない。
②ウェルニッケ脳症を生じる。
③耐性が生じ、使用量が増加する。
④使用を中止すれば、精神病症状は再燃しない。

  1. 覚醒剤は気分が高揚するが、効果が薄れるにつれ逆に気分が落ち込み、不安や狼狽・混乱が一気におとずれる。そこから抜け出したくて再度使用する結果、精神的にも身体的にも依存を生じる。
  2. ウェルニッケ脳症は、アルコール依存症に伴って発症することが多い。
  3. 長期間使用することで薬物耐性が生じるため、同じ量では効果が得られなくなり、増量していくという悪循環に陥る。
  4. 慢性的な症状として幻覚・幻聴・不安・不眠などがあり、覚醒剤の使用を中止しても突然不安感や幻覚に襲われることがある。これをフラッシュバックという。

クリティカルシンキングで適切なのはどれか。(第103回)

①直観的アプローチである。
②主観的情報を重視した考え方である。
③物事を否定的にみる思考過程である。
④根拠を持ち実践することを可能にする。

クリティカルシンキングとは、論理的で批判的な問題解決思のことである。憶測ではなく根拠に基づいた判断によって実践する。

Aちゃん、4歳。妹のBが気管支炎のため母親が付き添って1週間入院している。自宅には母方の祖母が来て、Aの面倒を見ている。母親から「昨日保育所から、Aが友達を叩いて困ると連絡を受けました。Bはずいぶん元気になってきて安心していたのに」と担当看護師が相談を受けた。母親への助言で最も適切なのはどれか。(第98回)

①直腸平滑筋は弛緩する。

②母親の一時帰宅を勧める。
③Aに保育所をしばらく休ませる。
④祖母にAの面倒をもっとよく見てもらうように勧める。
⑤Aの通う保育所の保育士にBの病状を話すように勧める。

母親が妹の入院に付き添っているために、Aちゃんは母親と過ごす時間がなくなり不安感などからストレスを高じていると思われる。母親に一時帰宅を勧め、Aちゃんとのスキンシップを十分図ることが最優先される。

高血圧性脳出血で最も頻度の高い出血部位はどれか。(第102回)

①被殻
②視床
③小脳
④橋

高血圧性脳出血の部位は、被殻40%、視床30%、橋・小脳がそれぞれ10%である。

感染症と保健所への届出期間の組合せで正しいのはどれか。(第107回)

①結核 ―― 診断後7日以内
②梅毒 ―― 診断後直ちに
③E型肝炎 ―― 診断後直ちに
④腸管出血性大腸菌感染症 ―― 診断後7日以内
⑤後天性免疫不全症候群〈AIDS〉 ―― 診断後直ちに

感染症法により届出期間が定められている。

  1. 結核は2類感染症であり、診断後直ちに届け出る。
  2. 梅毒は5類感染症であり、診断後7日以内に届け出る。
  3. E型肝炎は4類感染症であり、診断後直ちに届け出る。
  4. 腸管出血性大腸菌感染症やコレラなどは3類感染症であり、診断後直ちに届け出る。
  5. AIDSは5類感染症であり、診断後7日以内に届け出る。

妊娠中の内分泌系の変化で妊娠初期に急増し、以降漸減するのはどれか。(第97回)

①プロゲステロン
②エストリオール(E3)
③hPL(ヒト胎盤性ラクトーゲン)
④hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)

  1. プロゲステロンは黄体ホルモンで、体温上昇と排卵抑制の作用がある。
  2. エストリオールは胎盤機能が衰えると減少する。
  3. hPLは胎盤機能が衰えると減少する。
  4. hCGは着床直後から急速に増加し、妊娠8~14週の間で最高値に達すると、以降は減少する。

精神科病棟において看護師が患者との関係に感情的に巻き込まれたとき、最も必要なのはどれか。(第91回)

①患者の問題行動の明確化
②母親に対する患者の感情の分析
③患者に対する看護師の感情の分析
④患者との接触場面の回避

  1. 患者の問題行動の明確化を行っても、患者との感情的なもつれの解決にはなりにくい。
  2. 母親に対する感情の分析は必要な事項の1つであるが、看護師と患者との関係の改善にはつながりにくい。
  3. 患者に対する看護師の感情分析をすることで原因が明確化され、解決の方向性が見つかる。
  4. 看護師が患者との接触場面を回避したところで、何の問題解決にもならない。

高齢者が術後、歩行を開始するときの対応で適切でないのはどれか。(第92回)

①離床開始は抜糸後とする。
②眼鏡は術前と同じ定位置に置く。
③移動式点滴スタンドはベッドの昇降側に置く。
④鎮痛薬の効果を確認する。

  1. 抜糸の時期と離床は関連づけずに早期離床を勧めていく。早期離床により術後の合併症を予防し、早期回復を促すことができる。
  2. 日常使用する物の位置はなるべく定位置にする。
  3. 点滴スタンドはベッドの昇降側に置き、スムーズな移動に配慮する。
  4. 歩行前に疼痛の状態や鎮痛薬の効果を確認する。

触診が適している観察項目はどれか。(第101回)

①発疹
②側弯
③腸蠕動
④声音振盪

  1. 発疹は皮膚の肉眼的変化をみるので視診が適している。
  2. 側弯はまず視診で、それからレントゲン検査に移行する。
  3. 腸蠕動は聴診で調べる。
  4. 声音振盪とは、発声による声の振動が体表に伝わる現象のことである。患者の背中に手をあてて発声してもらい、手に響く感覚を調べる。触診の1つである。

流行性角結膜炎の原因はどれか。(第105回)

①淋菌
②緑膿菌
③クラミジア
④アデノウイルス
⑤ヘルペスウイルス

  1. 淋病の原因となる。性感染症(STD)のひとつで、尿道炎や腟炎などを起こすことがあり、長期化すると子宮や卵管にも炎症が広がって不妊の原因にもなる。
  2. 病原性は弱いが広く存在して、院内感染や日和見感染を起こしやすい。肺炎や創部の化膿などさまざまな病変部から検出される。
  3. 性器クラミジア感染症の原因となる。性感染症(STD)のひとつで、男性では排尿時に痛みのある尿道炎や前立腺炎がみられ、女性では無症状であることが多いが子宮、卵管、卵巣、腹膜腔と炎症が広がって不妊の原因にもなる。
  4. 流行性角結膜炎の原因となる。特にアデノウイルス8型によるものが多く、夏に流行し、接触による感染力が強いという特徴がある。流涙や充血などがみられる。
  5. ヘルペスウイルスは部位により口唇ヘルペス、性器ヘルペスなどの原因となる。ヘルペスウイルスは感染すると潜伏し、免疫力が下がったときに水疱ができたり、かゆみが生じたりする。

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