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第24回

妊娠の成立で正しいのはどれか。(第95回)

①精子の受精能力は射精後12時間である。
②卵子の受精能力は排卵後48時間である。
③受精は卵管膨大部で起こる。
④受精後24時間で着床する。

  1. 精子の受精能力は射精後約3日間(72時間)である。
  2. 卵子の受精能力は排卵後約24時間以内である。
  3. 受精は卵管膨大部で起こる。
  4. 受精後着床までの期間は約1週間(6~7日)である。

脳血管造影を行う患者の看護について最も適切なのはどれか。(第104回)

①前日に側頭部の剃毛を行う。
②検査30分前まで食事摂取が可能である。
③検査中は患者に話しかけない。
④穿刺部の末梢側の動脈の拍動を確認する。

  1. 脳血管造影では、鼠径部から経皮的に大腿動脈を穿刺してカテーテルを挿入する。検査前はカテーテルを挿入する部位の剃毛をおこなう。
  2. 検査当日は食事を控える。午後からの検査の場合も昼食は控える。
  3. 検査は局所麻酔でおこなわれるため、患者の意識ははっきりしている。看護師は造影剤の副作用の出現や、急変の可能性などを考えておく必要がある。そのため、患者に声かけなどをおこないながら全身状態を観察する必要がある。
  4. カテーテル穿刺部以下の動脈閉塞をきたす可能性がある。そのため、検査後も足背動脈の拍動を触知することで、循環動態を確認することが必要である。

Aさん(48歳、男性)は、右眼の視野に見えにくい部位があることに気付き眼科を受診した。暗い部屋で見えにくいことはない。頭痛や悪心はない。Aさんの疾患を診断するのに必要な検査はどれか。2つ選べ。(第106回)

①脳波検査
②色覚検査
③眼圧測定
④眼底検査
⑤眼球運動検査

Aさんは視野の狭窄を主訴としており、緑内障や網膜剥離が考えられる。一般的には眼圧が上昇して頭痛や悪心を伴う原発閉塞隅角緑内障が多いが、眼圧が正常よりやや高値で自覚症状を訴えることがほとんどない原発開放隅角緑内障や、眼圧が正常の正常眼圧緑内障などもある。どれも視神経が障害され、視野の狭窄が認められ、失明に至ることもある。また、網膜剥離では眼圧が低下していることが多く、剥離した部分に相当する視野が欠損し、放置すれば失明に至ることもある。

  1. 脳波検査は脳の電気活動を測定・記録する検査である。この検査が有用なのは、てんかんと意識障害がある場合である。Aさんにはどちらも症状が認められないことから診断に必要ではない。
  2. 色覚検査は色覚異常者を検出する検査である。正常者には区別がつく色でも、異常者には区別しにくい色を使って、数字や文字、図形を用いて、異常の種類や程度を測る。Aさんには色覚異常に関する症状がないため必要ではない。
  3. 眼圧測定は、点眼麻酔後に眼圧計を角膜に当てて測定する圧平眼圧計や、空気を角膜に噴射する空気眼圧計などがある。Aさんには緑内障や網膜剥離が考えられるため、眼圧を測定する必要がある。
  4. 眼底検査は検眼鏡によって、網膜、脈絡膜、視神経乳頭を観察する方法である。Aさんには視神経異常や網膜剥離が考えられるため、眼底検査が必要である。
  5. 眼球運動検査は眼筋麻痺によって眼球運動が障害され、眼球に偏位が生じている場合などに用いる。ものが二重に見える複視を訴えることがあり、他覚的にも眼球偏位を認められる。Aさんには症状が認められておらず、診断に必要ではない。

60歳の女性。関節リウマチで入院中。激しい関節痛が続き、夜も眠れず、1週前から元気がなくなり、食欲も低下してきた。「病気がつらくて・・・。耐えられない。生きていてもいいことがない。いっそいなくなってしまいたい」と言い始めた。この患者の症状はどれか。(第98回)

①恐怖
②行動抑制
③自殺念慮
④被害妄想

  1. 恐怖とは現実または想像上の危険などに対する感覚のことである。
  2. 行動抑制ではなく自殺念慮につながる抑うつ状態である。
  3. 自殺念慮はいろいろな精神障害にみられるが、うつ病相に見られることが多い。その背景には気分のひどい落ち込みや罪悪感、絶望感などがある。「死にたい」や「自分は生きている価値がない」などの言動から自殺念慮を考える。
  4. 被害妄想とは他人から害される、といった被害的な一群の妄想で、関係妄想、被毒妄想、嫉妬妄想などがある。

平成24年(2012年)の就業構造基本調査における65歳以上75歳未満の高齢者の就業について正しいのはどれか。(第106回)

①女性では就業している者の割合は40%以上である。
②就業していない者よりも就業している者の割合が多い。
③就業していない者のうち40%以上が就業を希望している。
④就業している者のうち非正規職員・従業員の割合は成人期より多い。

  1. 65~69歳の女性で就業している者の割合は29.8%で、70~74歳の女性で就業している者の割合は18.0%である。
  2. 高齢者の中で就業している男性は27.9%で、女性は13.2%である。就業していない者の割合が多い。
  3. 就業していない者のうち就業を希望している高齢者は、65~69歳は男女ともに10%程度で、70~74歳も男女ともに10%程度である。65~69歳の就業している者のうち、非正規職員・従業員の割合は78.0%である。70~74歳の就業している者のうち、非正規職員・従業員の割合は72.4%で、成人期より多い。
  4. 65~69歳の就業している者のうち、非正規職員・従業員の割合は78.0%である。70~74歳の就業している者のうち、非正規職員・従業員の割合は72.4%で、成人期より多い。

国際生活機能分類〈ICF〉の構成要素はどれか。2つ選べ。(第106回)

①参加
②休息
③社会的不利
④生活関連動作
⑤心身機能・構造

従来のICIDH(WHO国際障害分類の障害構造モデル)では、疾患(脳卒中)→機能・形態障害(言語障害)→能力障害(字が書けない)→社会的不利(社会参加できない)、というように一方向的な流れがあり、障害は社会的不利になるためマイナスなものである。そのため、障害というマイナスを改善するという考え方であった。ICF(国際生活機能分類)とは生活機能という考え方である。生活機能とは「人が生きること」全体であり、健康とは「生活機能」全体が高い水準であることを示す。生活機能は「心身機能・構造」「活動」「参加」の3つの包括概念とする。

出生時体重が1,500gで合併症のない新生児の看護で正しいのはどれか。(第86回)

①保育器内湿度は30%とする。
②腹壁体温を36℃台に保つ。
③出生当日に必要な水分量は30㎖/kgである。
④特殊ミルクによる哺乳を行う。

  1. 保育器内の湿度は普通60%程度で、場合によってはそれ以上に設定する。
  2. 腹壁の体温は36.5℃に保つのがよい。
  3. 出生当日の必要な水分量は60㎖/kgである。
  4. 低出生体重児であっても母乳栄養を優先する。

成熟期女性の受胎調節について適切なのはどれか。(第106回)

①経口避妊薬は女性が主導で使用できる。
②コンドーム法の避妊効果は99%以上である。
③基礎体温法は月経が不順な女性に有用である。
④子宮内避妊器具〈IUD〉は経産婦より未産婦に挿入しやすい。

  1. 経口避妊薬は女性主導の避妊薬である。避妊率は100%に近い。
  2. コンドームの避妊効果は、1年間の失敗率は10%以上と高い。ただし、性感染症予防に役立つ。
  3. 基礎体温法は、排卵前の低体温から排卵後の高体温への移行によって排卵日を確認する方法である。月経不順の女性には使用しづらい。
  4. 受精卵の着床を防ぐ目的で子宮内避妊具(IUD)を挿入する。避妊効果は95~98%と高い。子宮内に避妊具を挿入するため、未産婦には使用しにくく、経産婦に適している。

乳癌の自己検診法の説明で適切なのはどれか。(第106回)

①月経前に行う。
②年に1回実施する。
③指先を立てて乳房に触る。
④乳房の皮膚のくぼみの有無を観察する。

  1. 月経前はプロゲステロンの影響により乳房が張るため、月経開始後に行う。
  2. 毎月自己検診の日を決めて、しこりの有無などを観察する。
  3. 乳房の触診は渦を描くように指先を滑らす。また、外側から内側へ指先を滑らし、しこりの有無を観察する。
  4. えくぼ様陥凹やひきつれ、乳頭の位置左右非対称の有無などを観察する。

Aさん(26歳、男性)は、大量服薬による急性中毒が疑われ、午後9時30分に救急搬送された。呼吸状態と循環動態に異常はないが、意識は低下している。付き添って来たAさんの母親は「午後8時に夕食を終えて息子は部屋に戻りました。午後9時にお風呂へ入るよう声をかけに部屋に行ったら、倒れていたんです。息子はうつ病で通院中でしたが、最近は症状が落ち着いていました」と話す。このときの対応で適切なのはどれか。(第103回)

①気管内挿管を行う。
②咽頭を刺激して吐かせる。
③胃酸分泌抑制薬を投与する。
④Aさんの母親にどんな薬を内服していたかを尋ねる。

  1. 呼吸状態に異常がないため、気管内挿管の必要はない。
  2. 意識混濁や嚥下反射が減弱している患者には、催吐は行わない。
  3. 意識が低下しているのと、胃酸分泌とは関連がない。
  4. 急性中毒の一番の要因は、現病歴の治療薬の可能性が高いので、情報を得る。

医療保険について正しいのはどれか。 (第105回)

①医療給付には一部負担がある。
②高額療養費の受給には年齢制限がある。
③市町村国民健康保険は職域保険の1つである。
④後期高齢者医療における公費負担は8割である。

  1. 医療保険における医療給付は、原則3割の自己負担がある。
  2. 医療保険は国民皆保険が原則である。高額療養費も例外ではなく、原則全年齢が対象となる。
  3. 市町村国民健康保険は地域保険である。職域保険は健康保険や共済組合保険などである。
  4. 平成28年度の後期高齢者の公費負担は原則9割(自己負担1割)である。ただし、市町村民税課税所得145万円以上の所得者は自己負担3割となる。

日本の平成24年(2012年)における周産期死亡率(出産千対)について正しいのはどれか(第105回)

①2.0
②4.0
③6.0
④8.0

周産期死亡率=妊娠満22週以後の死産数+早期新生児死亡数/出産数×1000

早期新生児死亡数とは生後1週未満の死亡数、出産数とは出生数+妊娠満22週以後の死産数のことである。平成27年度は3.7であった。

子どもへの医療処置に対するプレパレーションで正しいのはどれか。(第100回)

①子どもの病気の治癒を促進する。

②泣いてはいけないと子どもに伝える。
③両親はプレパレーションに参加しない。
④経験するであろう感覚についての情報を子どもに伝える。

プレパレーションとは、心理的準備ができるように援助することである。手術や処置がイメージできるように、絵本・玩具・実物などを見せて擬似体験させる。その時に感情が表出できるようにし、情緒的支援を忘れないようにする。

成人の体温測定について適切なのはどれか。(第88回)

①口腔温は食直後に測定する。
②口腔用体温計は舌下中央にやや斜めに挿入する。
③腋窩温は強く清拭した後に測定する。
④直腸用体温計は肛門から1cmくらい挿入する。

  1. 食べたものによって口腔温は変わるので、食直後の測定は好ましくない。
  2. 口腔用体温計は、舌下中央から舌小帯を避けてやや斜めに挿入する。
  3. 清拭後の腋窩温は、通常と異なる。清拭後、気化熱をうばわれるため腋窩温は下がる可能性があるし、強く清拭した時には、皮膚血流の循環がよくなり腋窩温が高くなることもありえる。
  4. 直腸用体温計は、正確に測定するために肛門より5~6cm挿入する。

初めて採血を体験する4歳児。看護師が児に検査の説明をする効果で最も期待できるのはどれか。(第97回)

①主体的に検査に臨める。
②1回で採血が終了する。
③泣かないで検査を受ける。
④医療者を嫌いにならない。

幼児期以降の子どもに対しては、個々の理解力に合わせて治療や検査の説明を行い、できる限り子どもの納得を図ることが必要である。使用する絆創膏を子どもが選ぶなどして、処置の中に子どもが決定する機会を組み入れていくことが望ましい。自分で決める感覚をもつことが、治療や検査への主体的な参加につながるといわれる。4歳の患児にも主体的に検査に臨めるよう関わっていく。

Aさん(66歳、男性)は、脳出血で入院している。病状が安定し、自宅への退院の準備をすることになった。Aさんは、リハビリテーションと介護が必要な状態であるが、妻から「夫のために自宅を改修するので、すぐには自宅で介護できない」と相談があった。Aさんは妻と2人で暮らしている。退院直後のAさんの生活の場として適切なのはどれか。(第100回)

①ケアハウス
②グループホーム
③介護老人福祉施設
④介護老人保健施設

  1. ケアハウスは60歳以上の一人暮らしの高齢者に対応している軽費老人ホームの一つである。
  2. グループホームには、認知症高齢者用と障害者総合支援法に基づいた障害者福祉サービスのものがある。高齢者用は少人数で自炊・洗濯等を行い、共同生活を基本とする。
  3. 介護老人福祉施設は、65歳以上で常時介護を必要としている人を対象としている。
  4. 介護老人保健施設は、入所して機能訓練を必要な人を対象としている。よってリハビリテーションと介護が必要なAさんには適当である。

躁状態でよくみられる症状はどれか。2つ選べ。 (第99回)

①誇大妄想
②罪業妄想
③観念奔逸
④予期不安
⑤行動制止

  1. 誇大妄想は自分が他人より、能力、地位、財産、信用、業績などの面で優れていると思い込み、過大評価をする妄想である。躁状態の特徴である。
  2. 罪業妄想とは些細なことで自分を責め、みんなに迷惑をかけた自分は罪深い人間だと思い込む。うつ病でよくみられる。
  3. 観念奔逸は考えが次々と方向も決まらずほとばしる状態で、躁病にみられる。
  4. 不安神経症などで不安発作が続くと、患者はまた発作が起こるのでは、という強い不安に襲われることを予期不安という。
  5. 行動制止は抑うつ気分、思考制止などとともに、うつ病の際にみられる。

市町村の義務でないのはどれか。(第103回)

①妊娠届の受理
②母子健康手帳の交付
③乳児家庭全戸訪問事業
④3歳児健康診査
⑤小児慢性特定疾患公費負担医療給付

  1. 市町村の業務である。
  2. 市町村の業務である。
  3. 市町村の業務である。
  4. 市町村の業務である。
  5. 小児慢性特定疾患公費負担医療給付は、小児慢性特定疾患治療研究事業の業務であり、実施主体は都道府県、指定都市及び中核市である。

播種性血管内凝固〈DIC〉で正しいのはどれか。(第101回)

①フィブリノゲン分解産物〈FDP〉値の減少
②血漿フィブリノゲン濃度の低下
③プロトロンビン時間の短縮
④血小板数の増加

播種性血管内凝固症候群〈DIC〉は妊娠・白血病・敗血症・悪性腫瘍などに続発し、血液の凝固と線溶がともに亢進している。その結果、血小板が減少・フィブリノゲン低下・プロトロンビン時間延長・フィブリン分解産物〈FDP〉上昇をみる。治療は血液の凝固を抑える目的でヘパリンを用いる。

患者の権利について適切なのはどれか。2つ選べ。(第103回)

①患者は自分の医療情報を見ることができる。
②患者は一度同意した治療方針を拒否できない。
③患者はセカンドオピニオンを受けることができる。
④患者が病室に不在の場合は検査の同意を家族から得る。
⑤患者情報は患者と家族の同意なく保険会社に開示できる。

患者の権利は、医療従事者が知っておくべき患者の権利として、世界医師会総会で採択された。リスボン宣言ともよばれる。

  1. 自分の医療情報を知る権利がある。
  2. 自己決定権があり、一度同意した後も選択の自由により拒否できる。
  3. 良質の医療を受ける権利や選択の自由、情報を知る権利があり、セカンドオピニオン(他の病院の医師による診断)を受けることができる。
  4. 検査の同意は患者本人から得る。
  5. 患者情報を保険会社に開示する場合は、患者(不可能であればその代理人)の同意が必要である。

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