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第25回

健康の説明で適切なのはどれか。(第99回)

①地域や文化の影響を受けない。
②時代を超えて普遍的なものである。
③健康と疾病との関係は不連続である。
④障害を持っていてもその人なりの健康がある。

  1. 時代とともに衣食住の環境は変化し、それによって日本人の平均寿命や疾病構造は変化している。飽食の時代といわれる現代では生活習慣病が増加している。このように健康は地域・文化・時代・年齢など様々な影響を受ける。また健康と病気は連続的概念である。
  2. 時代とともに衣食住の環境は変化し、それによって日本人の平均寿命や疾病構造は変化している。飽食の時代といわれる現代では生活習慣病が増加している。このように健康は地域・文化・時代・年齢など様々な影響を受ける。また健康と病気は連続的概念である。
  3. 時代とともに衣食住の環境は変化し、それによって日本人の平均寿命や疾病構造は変化している。飽食の時代といわれる現代では生活習慣病が増加している。このように健康は地域・文化・時代・年齢など様々な影響を受ける。また健康と病気は連続的概念である。
  4. 健康とは単に病気でない状態を示すものではない。病気があっても自分自身のライフスタイルを維持しながら自分らしく生きている人もいる。障害の有無と健康か否かは一致しない。

急性大動脈解離について正しいのはどれか。(第107回)

①大動脈壁の外膜が解離する。
②診断には造影剤を用いないCT検査を行う。
③Stanford〈スタンフォード〉分類B型では緊急手術を要する。
④若年者ではMarfan〈マルファン〉症候群の患者にみられることが多い。

  1. 解離性大動脈瘤は大動脈壁内の中膜が解離する疾患である。
  2. CT検査は解離の診断に関して信頼度が高く、大動脈の造影CTによって明確な診断が得られる。造影CT以外にも、エックス線検査にて縦隔陰影の拡大や左第1弓(大動脈影)の拡大を確認することもある。
  3. 緊急手術の適応となるのはスタンフォード分類A型である。スタンフォード分類B型はスタンフォード分類A型よりも予後は良好であるため、初期治療として内科的治療をおこなうことが多い。しかし、破裂もしくは切迫破裂、腹部内臓虚血などの合併症がみられる場合は手術適応になる。
  4. マルファン症候群とは、骨格や心臓などの結合組織に異常をきたす遺伝子疾患である。急性大動脈解離の原因としては高血圧や動脈硬化があげられるが、若年性の大動脈解離の原因ではマルファン症候群が多い。

少子化が直接的に影響を与えているのはどれか。(第90回)

①小児医療の経済的不採算の拡大
②児童虐待の増加
③思春期の性非行の増加
④小児の臓器移植の推進の遅れ

  1. 少子化が小児医療の経済的不採算を拡大している。
  2. 児童虐待の原因は親の生育歴が深く関わり、その増加要因として核家族化による生活不安や貧困、家庭不和などがあげられている。
  3. 思春期の性非行は、第二次性徴に伴う突発的性行動や性的犯行などが関わっている。
  4. 小児の臓器移植推進の遅れは、少子化に直接関わっているものではない。

医療者に対して強い怒りを頻回にぶつける患者に対して、医療者が感じることがあるのはどれか。(第97回)

①退行
②陰性感情
③合理化
④反動形成

  1. 退行は、年齢や社会的役割を明らかに逸脱した未熟な行動をとること(赤ちゃん返りなど)。
  2. 強い怒りを頻回にぶつける患者に対しては、医療者はしばしば嫌悪感を抱きやすく、悪い評価を持ってしまう。これを陰性感情という。
  3. 合理化は、自分の行動や言動に罪の意識が伴っていた場合に、自分の行為を正当化し理由づけを行うことをいう。
  4. 反動形成は、自分の素直な感情を表面に出さず反対の態度で相手に接することをいう。

介護保険制度におけるケアマネジメントで適切なのはどれか。(第104回)

①スクリーニングで介護保険の対象の可否を判断する。
②アセスメントで利用者の疾患を診断する。
③利用者は居宅介護サービス計画書を作成できない。
④ケアサービスの提供と同時にモニタリングを行う。
⑤ケアマネジメントの終了は介護支援専門員が決定する。

  1. 介護保険制度におけるケアマネジメントとは、一般的には療養者が自ら健康課題を解決しながら、地域で自立した生活を送れるように支援することをいう。介護保険の可否を判断することは要介護認定に該当する。
  2. 疾患の診断をおこなうのは医師である。アセスメントで療養者に必要なサービスを結び付けて、調整を図る。
  3. ケアマネジメントは利用者が利用するサービスを選択し、自己決定することが基本である。
  4. モニタリングとは、ケアサービスの提供と同時に利用者に何が起きているのかを追跡し、評価することをいう。具体的には実際のケアサービスの提供によって、対象者は満足のいく目標に近づいているか、変化があったかなどを評価し、継続するのか、修正するのかを検討すること。
  5. 介護支援専門員のみの判断ではなく、ケアマネジメントの終了は在宅ケアチーム(医師、看護師、保健師、社会福祉士、介護福祉士、理学療法士、作業療法士、訪問介護士など)間での話し合い、また利用者の希望などを考慮して決定される。

子どもの成長・発達における臨界期について正しいのはどれか。(第101回)

①諸機能の獲得・成熟を決定づける時期
②遺伝的因子による影響が発現しやすい時期
③成長・発達のスピードが緩やかになる時期
④発達検査において通過率が90%となる時期

臨界期とは発達・発育に決定的に重要な時期をさす。その時期は、臓器や機能によって異なる。通常スキャモンの発育曲線においてグラフが急激に上昇している時期に該当する。

ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉の感染経路で正しいのはどれか。 2つ選べ。(第105回)

①感染者の嘔吐物との接触
②感染者の咳による曝露
③感染者の糞便との接触
④感染者からの輸血
⑤感染者との性行為

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染経路は、主に性感染、血液感染、母子感染の3つであり、HIV感染者の多量のウイルスを含む体液(血液、精液、腟分泌液、母乳)が粘膜や皮膚の傷口から血中に侵入して感染する。

次の文を読み問題に答えよ。(第93回)

ベロ毒素を産生する腸管出血性大腸菌による溶血性尿毒症症候群の2歳児。腹痛と頻繁に血性水様性下痢便がみられ転院してきた。医師は「尿が出なくなれば血液透析が必要になる」と説明した。

◆問題 入院時の看護で適切なのはどれか。

①塩分制限は必要ない。
②2人部屋に入院させる。
③ベロ毒素が陰性になるまで遊びを中止する。
④体重測定は毎日する。

  1. 溶血性尿毒症症候群は腸管出血性大腸菌の産生するベロ毒素によって腎糸球体内皮細胞障害が生じ、尿量減少による体液貯留が考えられるため塩分制限が必要である。
  2. 感染力が強く、人から人へ感染することがあるため、感染予防のため個室にする。
  3. 幼児にとって遊びは欠かせない。安静度を考慮しつつ、2歳児の発達に即した遊びを取り入れていく。
  4. 溶血性尿毒症症候群(HUS)が悪化する危険性があり、「尿が出なくなったら透析が必要」と説明されていることから、尿量の測定や体重の測定が必要である。

皮膚・髪・鼻腔が感染源になるのはどれか。(第95回)

①黄色ブドウ球菌
②レンサ球菌
③B型肝炎ウイルス
④ヒト免疫不全ウイルス

  1. 健康成人の30~40%は鼻粘膜上に黄色ブドウ球菌を保有している。他にも毛髪や皮膚に保菌しており、病院内で医療従事者の手から感染が広がることがある。
  2. レンサ球菌は感染性分泌物が感染源になる。
  3. 主に血液・精液が感染源になる。
  4. 主に血液・精液が感染源になる。

小腸からそのまま吸収されるのはどれか。2つ選べ。(第102回)

①グルコース
②スクロース
③マルトース
④ラクトース
⑤フルクトース

  1. グルコースは単糖類であるため、そのまま小腸から吸収される。
  2. スクロースは2糖類である。腸スクラーゼによりフルクトースとグルコースに分解されてから吸収される。
  3. マルトースは2糖類である。腸マルターゼによりグルコース2分子に分解されてから吸収される。
  4. ラクトースは2糖類である。腸ラクターゼによりグルコースとガラクトースに分解されてから吸収される。
  5. フルクトースは単糖類であるため、そのまま小腸から吸収される。

低値によって脂質異常症と診断される検査項目はどれか。(第102回)

①トリグリセリド
②総コレステロール
③低比重リポ蛋白コレステロール〈LDL-C〉
④高比重リポ蛋白コレステロール〈HDL-C〉

世界保健機構(WHO)の基準に基づき、日本動脈硬化学会が策定した脂質異常症診断基準によると、低値異常として定められているものに、高比重リポ蛋白コレステロール(HDLコレステロール)40mg/㎗が該当する。

≪参考≫脂質異常症の診断基準(日本動脈硬化学会2007年度版より)

  • ・高LDLコレステロール血症:140mg/㎗以上
  • ・低HDLコレステロール血症:40mg/㎗未満
  • ・高トリグリセライド血症:150mg/㎗以上

大腸内視鏡検査について正しいのはどれか。2つ選べ。(第102回)

①検査前日の朝から絶食とする。
②腸管洗浄液は6時間かけて内服する。
③迷走神経反射によって血圧が低下する可能性がある。
④検査後に嚥下障害を生じる可能性がある。
⑤検査後に下血の有無を観察する。

  1. 一般的には検査前には低残渣食となり、20時頃に下剤を内服する。当日の水分摂取のみ検査1時間前まで可能。
  2. 当日の朝、腸管洗浄剤1袋を水で溶解し約2ℓとし、2時間かけて内服する。
  3. 検査中は大腸を膨らませて行うため、腹部膨満感や腹痛のため迷走神経反射が生じて、血圧低下、徐脈などがおきることがある。
  4. 上部消化管内視鏡検査の場合には咽頭麻酔を行うため、検査後に咽頭麻酔が消失するまでは誤嚥防止のために禁飲食となる。よって嚥下障害をおこしやすいのは、咽頭麻酔をかける上部消化管内視鏡検査の場合である。
  5. 大腸内視鏡検査の合併症に穿孔や出血があるため、下血の有無を観察する。

副交感神経の作用はどれか。2つ選べ。(第102回・第100回・第99回)

①瞳孔の散大

②発汗の促進
③心拍数の低下
④気管支の拡張
⑤消化液の分泌亢進

  1. 瞳孔は交感神経刺激で散大、副交感神経刺激で縮小する。
  2. 交感神経刺激で発汗は促進する。
  3. 副交感神経刺激で心拍数は低下(減少)する。
  4. 交感神経刺激で気管支は拡張し、副交感神経の刺激で気管支は収縮する。
  5. 副交感神経刺激で消化管運動及び消化吸収は促進される。

発症後2日のクモ膜下出血患者に観察される症状はどれか。(第91回)

①片麻痺がある。
②首を前屈させたら抵抗がない。
③ケルニッヒ徴候は陽性である。
④折りたたみナイフ現象がある。

  1. クモ膜下出血は脳実質の出血でないため片麻痺は起こりにくいが、合併症の1つである脳血管れん縮によって、その血管の支配領域の脳の虚血によって片麻痺や失語症などの局所症状を呈する場合がある。
  2. 髄膜刺激症状として抵抗がみられる。
  3. クモ膜下出血の症状に髄膜刺激症状があり、ケルニッヒ徴候はそのひとつである。
  4. 折りたたみナイフ現象は痙性麻痺などの際に生じる。

左片麻痺のある脳梗塞患者で閉塞が最も疑われる動脈はどれか。(第93回)

①ア
②イ
③ウ
④エ

  1. 右中大脳動脈である。左に麻痺があるので脳は右半球が障害されている。また大脳皮質の運動領に血流を送るのは中大脳動脈である。
  2. 前大脳動脈である。
  3. 左中大脳動脈である。
  4. 脳底動脈である。

気管支鏡検査で正しいのはどれか。(第99回)

①検査の4時間前まで飲水は可能である。
②咽喉頭麻酔は上部消化管内視鏡と同様に行う。
③前投薬として鎮咳薬を投与する。
④検査中に問題がなければ合併症の発症はない。

  1. 検査前日の就寝時から禁食とし、検査2~3時間前からは飲水禁止とする。
  2. 上部消化管内視鏡の際は、ゼリーやスプレーなどを用いて咽頭麻酔を行うが、気管支鏡検査では喉頭部への麻酔効果を考え、ネブライザー吸入の形で実施することが多い。
  3. 検査の安全と苦痛の緩和を図るために、検査前に気道内分泌物の抑制と迷走神経反射防止のため鎮静薬が投与される。通常鎮咳薬の投与は行わない。
  4. 検査終了後も発熱や咽頭の違和感などが生じやすい。

呼吸困難を訴えて来院した患者の動脈血液ガス分析は、pH7.32、動脈血炭酸ガス分圧<PaCO2>72Torr、動脈血酸素分圧<PaO2>50Torr、HCO3-26.0mEq/ℓであった。このときのアセスメントで適切なのはどれか。(第104回)

①肺胞低換気
②過換気症候群
③代謝性アシドーシス
④呼吸性アルカローシス

本事例の検査データと基準値
pH:7.32(基準値7.35~7.45)…アシドーシス
PaO2:50Torr(基準値80~100)…低酸素血症
PaCO2:72Torr(基準値35~45)…高炭酸ガス血症
HCO3-:26mEq/ℓ(基準値21~30)…正常
さらなる精査が必要であるが、呼吸不全によって低酸素血症、高炭酸ガス血症が生じて呼吸性アシドーシスを呈していると考えられる。

  1. 肺胞低換気とは麻薬の使用や、重症筋無力症などの神経筋疾患によって肺胞で十分なガス交換がおこなえていない状態である。
  2. 過換気症候群では体内の二酸化炭素の不足によってpHの上昇とPaO2の上昇、PaCO2の低下を示す。
  3. 本事例は呼吸性アシドーシスの疑いが強い。
  4. 本事例は呼吸性アシドーシスの疑いが強い。

Aさん(59歳、女性)は、半年前に下咽頭癌で放射線治療を受けた。口腔内が乾燥し、水を飲まないと話すことも不自由なことがある。 Aさんに起こりやすいのはどれか。(第106回)

①う歯
②顎骨壊死
③嗅覚障害
④甲状腺機能亢進症

  1. 口腔内が乾燥しているので、唾液による自浄作用が受けられないため、う歯が生じる可能性がある。
  2. 骨粗鬆症治療薬であるビスホスホネートなどを使用すると、顎骨壊死などが生じる場合がある。
  3. 放射線治療部位により嗅覚障害を生じることがあるが、下咽頭癌への照射のため、リスクは少ない。
  4. 放射線治療と甲状腺機能亢進症との関連は低い。

メニエール病患者の聴覚機能の特徴はどれか。(第92回)

①自分の声は聞こえやすい。
②低音は聞こえにくい。
③耳閉感は伴わない。
④会話の明瞭度は高い。

感音性難聴は通常高音域から聞こえにくくなるが、メニエール病は低音域から聞こえにくくなるという特徴がある。メニエール病は内リンパ液が過剰となり、内リンパ水腫をつくる。これが神経を圧迫して、めまい、耳鳴り、難聴などの症状が現れる。

聴覚障害のある患者とのコミュニケーションで正しいのはどれか。(第102回)

①補聴器の使用中は低音で話す。
②手話のときは口元を動かさない。
③音の反響が強い場所を選択する。
④感音性難聴の場合は大きな声で話す。

  1. 補聴器の使用中は高い声や大きな声を出す必要はなく、低音で話した方が聞きとりやすい。
  2. 口元の動きがはっきり分かるように動かす。
  3. 音の反響が強い場所では言葉の音声が聞き取りにくく、混乱する。
  4. 感音性難聴患者に大きい声で話しても、かえって聞き取りにくくなることが多い。耳元でゆっくりはっきりと話しかけるのが良い。

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