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第26回

褥瘡発生の予測に用いるのはどれか。(第95回)

①バーセル・インデックス
②ブレーデン・スケール
③グラスゴー・コーマ・スケール
④カッツ・インデックス

褥瘡のリスクアセスメントのために用いられるのがブレーデンスケール。バーセルインデックスとカッツインデックスは日常生活活動の機能的評価を行うもの。グラスゴー・コーマ・スケールは意識障害のスケールである。

午前9時に経静脈性腎盂造影を受ける予定の患者が、検査直前に以下のように話した。検査を延期すべきなのはどれか。(第100回)

①今朝8時に朝食を食べた。
②2日前に造影CTを受けた。
③最終月経開始から10日目である。
④昨夜、腹痛のため鎮痛薬を服用した。

  1. 朝検査を行うときは朝食を、検査が午後のときは昼食をとらないようにする。造影剤を使用する時は必ず絶食にするため、食事をした場合は延期する。
  2. 2日前のCTは特に問題はない。
  3. 排卵は月経から約14日後であるため、10日目ということは、排卵前と考えられる。このため、受精の可能性が低いので延期の必要はない。
  4. 鎮痛薬の中には少なからず造影剤と相互作用を起こすものがあるので、医師に相談する。

前立腺癌について正しいのはどれか。(第101回)

①骨への転移は稀である。
②血清PSA値が上昇する。
③内分泌療法は無効である。
④α交感神経遮断薬が有効である。

  1. 前立腺癌は、乳癌・肺癌と並んで骨転移しやすい癌として挙げられる。
  2. PSA(前立腺特異抗原)は、代表的な前立腺癌の検査である。
  3. 前立腺癌では、内分泌療法(ホルモン療法)として抗アンドロゲン薬が有効である。
  4. 薬物としてはエストロゲン製剤・アンドロゲン拮抗剤など性ホルモンに関わるものが用いられる。

膀胱癌のため尿路ストーマを造設する予定の患者への説明で適切なのはどれか。(第105回)

①「尿道の一部を体外に出して排泄口を造ります」
②「尿意を感じたらトイレで尿を捨てます」
③「ストーマの装具は毎日貼り替えます」
④「ストーマに装具を付けて入浴します」
⑤「水分の摂りすぎに注意が必要です」

膀胱癌の浸潤度の高いものは、膀胱全摘除術が行われる。その場合、腹部に排尿口をつくる尿路変更術が行われる。その尿路変更術で尿管を腹部に出したものを尿路ストーマという。

  1. 尿路ストーマは、尿道ではなく尿管を体外に出す。
  2. 通常では膀胱の充満によって尿意を感じる。尿路ストーマでは膀胱はないため、尿意の自覚はない。
  3. 使用する面板の劣化具合にもよるが、数日に1回貼り替える。
  4. 原則として、浴槽には装具を付けたまま入る。入浴用のシートなどもあるので適宜紹介するとよい。
  5. 尿路感染予防や腎機能の維持のためには、水分を1日1500~2,000㎖/日になるよう十分に摂取する。

白血球について正しいのはどれか。(第103回)

①酸素を運搬する。
②貪食作用がある。
③骨髄で破壊される。
④血液1μℓ中に10万~20万個含まれる。

  1. 酸素を運搬するのは赤血球である。
  2. 白血球の一種である好中球やマクロファージは、細菌などの異物を細胞内に取り込んで、消化する働きがあり、これを貪食作用という。
  3. 白血球、赤血球、血小板の血球成分は、骨髄の造血幹細胞から分化し産出される。
  4. 白血球は、血液1mm3中に4,000~9,000個存在する。

脾機能亢進症でみられる所見はどれか。(第101回)

①貧血
②低血糖
③発汗過多
④血小板数の増加
⑤低カリウム血症

脾臓の主な働きは、老化した血球を破壊することである。脾機能亢進では血球成分の破壊が亢進し、貧血、易感染状態、出血傾向などの症状が現れる。

疾患と所見の組合せで正しいのはどれか。(第98回)

①悪性貧血 ─ ビタミンB6低値
②ホジキン病 ─ ラングハンス巨細胞
③慢性骨髄性白血病 ─ フィラデルフィア染色体
④播種性血管内凝固症候群(DIC) ─ プロトロンビン時間短縮

  1. 悪性貧血はビタミンB12の欠乏で生じる。
  2. ホジキン病はリンパ節を原発とする腫瘍疾患で、巨細胞のリードシュテンベルグ細胞やホジキン細胞を認める。ラングハンス巨細胞は結核の増殖性病変で作られる結核結節に散在しているものである。
  3. 慢性骨髄性白血病ではフィラデルフィア染色体が認められる。
  4. 播種性血管内凝固症候群ではプロトロンビン時間が延長する。

感染症と保健所への届出期間の組合せで正しいのはどれか。(第107回)

①結核 ―― 診断後7日以内
②梅毒 ―― 診断後直ちに
③E型肝炎 ―― 診断後直ちに
④腸管出血性大腸菌感染症 ―― 診断後7日以内
⑤後天性免疫不全症候群〈AIDS〉 ―― 診断後直ちに

感染症法により届出期間が定められている。

  1. 結核は2類感染症であり、診断後直ちに届け出る。
  2. 梅毒は5類感染症であり、診断後7日以内に届け出る。
  3. E型肝炎は4類感染症であり、診断後直ちに届け出る。
  4. 腸管出血性大腸菌感染症やコレラなどは3類感染症であり、診断後直ちに届け出る。
  5. AIDSは5類感染症であり、診断後7日以内に届け出る。

ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉感染症で正しいのはどれか。(第104回)

①経皮感染する。
②無症候期がある。
③DNAウイルスによる。
④血液中のB細胞に感染する。

  1. 血液、精液、腟分泌液などを介して感染する。経皮感染はしない。
  2. 感染後、平均して10年程度の無症候期が存在する。
  3. HIVウイルスはレトロウイルスに属するRNAウイルスである。
  4. 主にヘルパーT(CD4陽性)細胞に感染する。

腸管出血性大腸菌O-157感染症にみられる症状はどれか。(第91回)

①腸穿孔
②蛋白漏出性胃腸症
③過敏性腸症候群
④溶血性尿毒症症候群

  1. 腸管出血性大腸菌O-157感染症ではみられない。
  2. 腸管出血性大腸菌O-157感染症ではみられない。
  3. 腸管出血性大腸菌O-157感染症ではみられない。
  4. 群腸管出血性大腸菌O-157は溶血作用を持つベロ毒素を産生し、この毒素が腎臓に入ると尿毒症を引き起こす。

腎臓について正しいのはどれか。(第105回)

①腹腔内にある。
②左右の腎臓は同じ高さにある。
③腎静脈は下大静脈に合流する。
④腎動脈は腹腔動脈から分かれる。

  1. 腎臓は後腹壁の腹膜より後ろ(後腹膜)にある臓器なので、後腹膜臓器あるいは後腹膜器官といわれる。
  2. 肝臓の右側(右葉)が大きく後ろに張り出しているため、右腎は1~2cm落ち込んでいる。
  3. 左右それぞれの腎静脈は、ほぼ水平に下大静脈に流入している。
  4. 左右それぞれの腎動脈は、それぞれ腹大動脈から直接分岐する。腹腔動脈は腹大動脈から分岐した後、左胃動脈・脾動脈・総肝動脈と分岐していく。

ナトリウムイオンが再吸収される主な部位はどれか。(第102回)

①近位尿細管
②Henle〈ヘンレ〉のループ〈係蹄〉下行脚
③Henle〈ヘンレ〉のループ〈係蹄〉上行脚
④遠位尿細管
⑤集合管

尿細管は主に腎髄質にあって糸球体から集合管までをつないでいる。経路は設問の順番通り、近位尿細管→ヘンレのループ(下行脚→上行脚)→遠位尿細管→集合管と流れて、原尿から尿となっていく。

  1. 細管近位尿細管では原尿成分の多くが再吸収される。特にナトリウムイオン(Na+)は80%が再吸収され、他にブドウ糖、アミノ酸、水も再吸収されて血液に戻される。
  2. ヘンレの下行脚では主に水が再吸収される。
  3. ヘンレの上行脚ではNa+の一部が再吸収される。
  4. 遠位尿細管以降ではバソプレシンによって水の再吸収が、アルドステロンによってNa+の再吸収がそれぞれ促進される。
  5. 集合管集合管では主に水の再吸収が促進され、この段階で尿量は原尿の1%にまで減少する。

蛋白尿について誤っているのはどれか。(第91回)

①蛋白尿は血漿由来である。

②原因は尿細管の再吸収障害である。
③ネフローゼ症候群の蛋白尿はアルブミンである。
④多発生骨髄腫の蛋白尿はグロブリンである。

  1. 尿中に出現する蛋白で最も多いものは、血漿蛋白のアルブミンである。
  2. 蛋白尿の原因は、そのほとんどが糸球体の濾過障害である。
  3. ネフローゼ症候群では、血漿蛋白のアルブミンが濾過されてしまい尿中に出現する。
  4. 多発性骨髄腫では、尿中にベンス・ジョーンズ蛋白(免疫グロブリン)の増加がみられる。

関節リウマチで起こる主な炎症はどれか。(第103回)

①滑膜炎
②骨髄炎
③骨軟骨炎
④関節周囲炎

  1. 関節リウマチは、免疫の異常が強く関係しており、関節包の滑膜に起きた炎症が周囲に広がり、関節の変形や手関節炎、対称性に関節のこわばりや腫脹などの症状がみられる。
  2. 骨髄炎とは、細菌による骨の感染症である。炎症により、骨修復能力が低下し、病的骨折を起しやすい。
  3. 骨軟骨炎は、血流障害によって組織が壊死に陥って破壊され、関節に炎症を起こす。
  4. 関節周囲炎は、主に関節にかかる負担によって、関節の周りにある組織の変化や、関節の軟骨が痛むもの。肩関節周囲炎(四十肩、五十肩)などが有名である。

Raynaud<レイノー>現象のある患者への指導で正しいのはどれか。(第104回)

①頻繁に含嗽をする。
②日傘で紫外線を防止する。
③洗顔のときは温水を使用する。
④筋力を維持するトレーニングを行う。

  1. シェーグレン症候群の患者では口が乾燥する症状があるため、含嗽をするように指導するが、レイノー現象に対する指導ではない。
  2. 全身性エリテマトーデスの患者は紫外線によって症状が増悪するため、日傘などで日光を遮断するよう指導する。
  3. レイノー現象のある患者には、寒冷刺激を避けた方がよいので、温水を用いた洗顔の指導は適切である。
  4. 関節リウマチの患者は関節の変形が生じているが、等尺性運動などによる筋力トレーニングにより、さらなる変形を予防することができる。

Behcet〈ベーチェット〉病に特徴的なのはどれか。(第101回)

①真珠腫
②粘液水腫
③紫紅色紅斑
④外陰部潰瘍

  1. 真珠腫とは軟骨や組織を破壊しながら大きくなる上皮角化物のことで、耳に好発する。ベーチェット病との関連はない。
  2. 粘液水腫は甲状腺機能低下症などの病態で、圧痕を残さない浮腫を特徴とする。
  3. 紫紅色紅斑は真皮・皮下組織境界部の小血管の器質的変化により発生するもので、全身疾患に伴って現れやすい。多発性筋炎でもみられる皮膚症状である。
  4. ベーチェット病は口腔内アフタと外陰部の潰瘍、皮膚症状、眼症状(ブドウ膜炎など)、関節炎や血管炎などの症状を特徴とする自己免疫疾患で、難病に指定されている。

吸息時に収縮する筋はどれか。2つ選べ。(第104回)

①腹直筋
②腹横筋
③横隔膜
④外肋間筋
⑤内肋間筋

  1. 腹直筋は腹式呼吸の呼息時に収縮する。
  2. 腹横筋は呼息時に収縮する。
  3. 横隔膜は腹式呼吸の吸息時に収縮して胸腔を広げる。
  4. 外肋間筋は胸式呼吸の吸息時に収縮して胸腔を広げる。
  5. 内肋間筋は胸式呼吸の呼息時に収縮する。

呼吸性アシドーシスをきたすのはどれか。(第101回)

①飢餓
②過換気
③敗血症
④CO2ナルコーシス
⑤乳酸アシドーシス

  1. 飢餓状態では栄養素(糖質)の不足により脂肪分解が亢進することで、ケトン体が発生する。ケトン体は酸性物質のため、代謝性アシドーシスを起こしやすい。
  2. 過換気はCO2の過剰排泄により呼吸性アルカローシスをきたす。
  3. 敗血症では代謝性アシドーシスと呼吸性アルカローシスの混合性である。
  4. CO2ナルコーシスとは、高炭酸ガス血症に伴う意識障害であり、呼吸性アシドーシスである。
  5. 代謝性アシドーシスである。

酸素療法時の看護で正しいのはどれか。(第92回)

①酸素流量5ℓ/分では酸素マスクが適している。
②流量不足による胸骨下の痛みに注意する。
③流量計の加湿瓶には生理食塩水を入れる。
④装着中の鼻腔カニューレの汚れはアルコール綿で拭く。

  1. 酸素流量5ℓ/分では経鼻的に吸入することは難しく、マスク法が良い。
  2. 胸骨下の痛みは流量不足ではなく、酸素中毒(酸素過多)の徴候である。
  3. 加湿器には滅菌蒸留水を入れる。
  4. アルコールは匂いがあり、刺激性もあるので使用しない。また樹脂製品やゴム製品の中にはアルコールで変質するものがある。

食事由来のトリグリセリドを運搬するのはどれか。(第100回)

①HDL
②LDL
③VLDL
④カイロミクロン

食事で摂取した脂質を、血液を介して全身の組織に運搬する役割を担うのが、血中のリポ蛋白である。血液に対する比重の違いによって、(軽い方から)カイロミクロン、VLDL、LDL、IDL、HDLに分類される。この内約90%の比率で中性脂肪(トリグリセリド)と結合し、血液中への運搬を担うのがカイロミクロンである。

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