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第28回

細胞内におけるエネルギー産生や呼吸に関与する細胞内小器官はどれか。(第102回)

①ミトコンドリア
②リボソーム
③ゴルジ体
④小胞体
⑤核

  1. ミトコンドリアは細胞内呼吸に関わる細胞小器官である。TCA回路(クエン酸回路)や電子伝達系(水素伝達系)に関わり、糖質からエネルギー源のATPとして産生する。
  2. リボソームはタンパク質合成に関わる細胞小器官である。アミノ酸の結合によってタンパク質を合成する。
  3. ゴルジ体は細胞内での物質の貯蔵と分泌に関わる細胞小器官である。
  4. 小胞体は細胞内での物質の輸送に関わる細胞小器官である。
  5. 核は遺伝に関わる細胞小器官である。染色体を含み、そこに遺伝子(DNAよりなる)を持つ。

核酸で正しいのはどれか。(第100回)

①mRNAがアミノ酸をリボソームへ運ぶ。
②DNAは1本のポリヌクレオチド鎖である。
③DNAには遺伝子の発現を調節する部分がある。
④RNAの塩基配列によってアミノ酸がつながることを転写という。

  1. tRNA(運搬RNA)がアミノ酸をリボソームへ運ぶ。
  2. DNAは二重らせん構造、RNAは1本のポリヌクレオチド鎖である。
  3. DNAには遺伝子部分以外にも抑制因子等の発現を調節する部分がある。
  4. 設問は「翻訳」の説明である。

アポトーシスで正しいのはどれか。(第105回)

①群発的に発現する。
②壊死のことである。
③炎症反応が関与する。
④プログラムされた細胞死である。

  1. 群発的でなく、細胞ごとに発現する。
  2. 壊死とはネクローシスのことである。
  3. 炎症反応は関与しない。
  4. アポトーシスとは細胞の自発的な死であり、運命付けられプログラム化された死である。

50歳の男性。事務職。飲酒は缶ビールを350㎖/日。特定健康診査でLDLコレステロール156mg/㎗、HDLコレステロール35mg/㎗、中性脂肪200mg/㎗。他の検査項目に異常はない。食事指導で適切なのはどれか。(第99回)

①飲酒の禁止
②食物繊維摂取の推奨
③動物性脂肪摂取の推奨
④植物性蛋白質摂取の制限

  1. 缶ビール350㎖は適正飲酒である。一般に適正飲酒は純アルコール量にして20g程度とされ、HDLを増やす働きがある。(適正飲酒…ビール中びん1本500㎖、日本酒1合180㎖、焼酎0.6合110㎖、ワイン1/4本180㎖)
  2. 食物繊維には整腸効果や血清コレステロールの低下、血糖値上昇の抑制などのはたらきがあり、1日20g以上摂取することが望ましいとされる。
  3. 動物性脂肪摂取の過剰摂取は動脈硬化を起こしやすくなるため推奨されない。脂質はエネルギー源や血液、細胞膜の材料になるなど生体にとって欠かせない重要な栄養素である。脂質はその構成成分に脂肪酸を含むものの総称で、脂肪酸は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に大別される。不飽和脂肪酸は魚類や植物性の油脂に多く含まれ、飽和脂肪酸は哺乳類や鳥類の脂に多く含まれる。飽和脂肪酸は摂取しすぎると動脈硬化を起こしやすくなり、不飽和脂肪酸は動脈硬化を起こしにくい傾向があることがわかっている。
  4. 中性脂肪やLDLが高いため動物性脂肪の摂取を控える。タンパク質はアミノ酸が合成してできており、臓器やホルモン、酵素の材料になるなど生体にとって欠かせない重要な栄養素である。肉などの動物性食品は良質なタンパク質を含むが過剰に摂取すると脂質異常症などの生活習慣病の原因となる。植物性タンパク質は動物性のものと比べて余分なカロリーや脂質を抑えながらタンパク質を摂取できる。

1型糖尿病と診断された人への説明で適切なのはどれか。 (第106回)

①自己血糖測定の試験紙の費用は医療保険の対象外である。
②食事が摂取できないときはインスリン注射を中止する。
③低血糖症状には振戦などの自律神経症状がある。
④運動は朝食前が効果的である。

1型糖尿病は、主に自己免疫の関与によって膵臓の膵島のB細胞が破壊されインスリンが産生されなくなる疾患である。

  1. 自己血糖測定は医療保険の対象である。
  2. 食事が摂取できないからといって、インスリン注射を中止すると高血糖になる危険がある。
  3. 低血糖値が低くなりすぎると、発汗や手の震え、動悸などの自律神経症状が出現する。
  4. 運動によるエネルギー消費により血糖値が低下するので、食前の運動は低血糖の危険性が高い。したがって、運動は食後に行う。

糖尿病性腎症の食事療法で制限するのはどれか。2つ選べ。(第108回)

①脂質
②塩分
③蛋白質
④炭水化物
⑤ビタミン

慢性的な高血糖により、腎臓の微小血管が障害されて起こる合併症が糖尿病性腎症である。進行すると慢性腎不全となり、透析療法が必要となるので早期発見と治療が重要である。

  1. 蛋白質を制限することでエネルギーが不足するため、総エネルギー量を脂質や糖質で確保する必要がある。
  2. 腎症が進行すると塩分(ナトリウム)やカリウムの排泄ができなくなるため、塩分・カリウムの制限が必要である。
  3. 蛋白質が代謝されて生じる尿素窒素などの老廃物は腎臓に負担をかけるため、腎症の進行に伴い制限する必要がある。
  4. 炭水化物の制限はせず、適切な量を摂取する。
  5. ビタミンの制限は必要ない

最も順応しにくいのはどれか。(第106回)

①視覚
②嗅覚
③味覚
④触覚
⑤痛覚

  1. 視覚は順応しやすい。視覚とは、目に見えているものを認識する感覚である。暗いところから電気をつけるなどして突然明るくしても、数秒で目が慣れる。これを明順応という。一方、明るいところから電気を消すなどして突然暗くしても、数分で目が慣れる。これを暗順応という。
  2. 嗅覚は順応しやすい。嗅覚とは、においを認識する感覚である。周囲のにおいについては敏感でも自分の体臭には気がつかないなど、常にそばにあるにおいについては慣れてしまい感じにくい順応が生じる。
  3. 味覚は順応しやすい。味覚とは、味を認識する感覚である。食べ物を口の中に含んだときに感じる味覚は、時間の経過とともに次第に減少していく、これが順応である。
  4. 触覚は順応しやすい。触覚とは、皮膚にものが触れている感覚である。たとえば服を着ていてもその違和感はほとんどないため、皮膚に触れている感覚は順応が生じる。
  5. 痛覚は順応しにくい。注射による痛みや癌性疼痛に慣れることはない。

眼底検査の前処置で散瞳薬を点眼する際の看護で適切なのはどれか。(第104回)

①白内障の既往の有無を確認する。
②羞明が強くなると説明する。
③散瞳薬による症状は30分程度で消失すると説明する。
④眼を閉じた状態で検査室に誘導する。

  1. 散瞳薬でアトロピンを使用する場合がある。アトロピンは眼圧を上昇させるため、緑内障の既往の有無を確認する必要がある。
  2. 散瞳薬は瞳孔を散大させるため、まぶしく見えたり(羞明)、目のかすみなどが現れる。
  3. 散瞳薬の薬効が現れるまで30分程度かかる。また効果は4~5時間持続する。
  4. 散瞳により非常に見えにくい状態になるため、検査室への移動は誘導や介助を必要とする。患者は目を閉じておく必要はない。

アレルギー性接触皮膚炎で正しいのはどれか。(第96回)

①水疱はできない。
②金属によるものは冬に症状が強い。
③スクラッチテストで原因を検索する。
④原因物質に接触した部位に限局して起こる。

  1. アレルギー性接触皮膚炎では水疱・びらんなどが生じる。
  2. 金属によるものは、夏汗をかきやすい時期に起きやすい。
  3. スクラッチテストは皮膚を引っ掻いて(スクラッチして)抗原と思われる物質に触れさせて行うが、少量でもアナフィラキシーの可能性があり行われなくなってきている。アレルギー性接触皮膚炎ではスクラッチテストよりも感度は低いが、抗原からの刺激が少ないパッチテストを行うことがある。最近はRAST(放射線アレルギー吸着試験)という検査法があり、放射性アイソトープを利用して、患者の血清中のアレルゲンと特異的に結合するIgE抗体を調べる。
  4. 接触皮膚炎は、原因となる抗原を含むものと接触した部位だけに起こる

Sjögren〈シェーグレン〉症候群について正しいのはどれか。(第107回)

①網膜炎を合併する。
②男女比は1対1である。
③主症状は乾燥症状である。
④抗核抗体の陽性率は30%程度である。

シェーグレン症候群は自己免疫疾患で、外分泌腺が主として障害される。唾液や涙液の分泌量が減少し、症状としてドライアイや口腔乾燥などが生じる。

  1. シェーグレン症候群では乾燥性角結膜炎を生じる。
  2. シェーグレン症候群は女性に多く、男女比は1:12である。
  3. 症状は乾燥性角結膜炎や口腔内乾燥症状などが主で、唾液や涙液が減少する。
  4. シェーグレン症候群では抗核抗体の発現がみられ、シェーグレン症候群における抗核抗体の陽性率は80%程度である。

全身性エリテマトーデス〈SLE〉で生命予後を悪くするのはどれか。(第101回)

①筋痛
②関節炎
③蝶形紅斑
④ループス腎炎
⑤Raynaud〈レイノー〉現象

  1. SLEの症状であるが、直接生命予後に影響を与えるものではない。
  2. SLEの症状であるが、直接生命予後に影響を与えるものではない。
  3. SLEの症状であるが、直接生命予後に影響を与えるものではない。
  4. 全身性エリテマトーデスでは、ループス腎炎が予後に関わる。ループス腎炎から腎不全をきたすと生命予後を悪くする。
  5. レイノー現象とは膠原病などの初発の症状の1つで、寒冷刺激や精神ストレスによって手と足の指の細動脈に攣縮が生じ、循環不全をきたすものである。

関節リウマチについて正しいのはどれか。(第101回)

①有病率に男女差はない。
②介護保険法で定める特定疾病に含まれる。
③疾患の活動性は罹病期間が長いほど高い。
④リウマトイド因子は関節リウマチに特異的である。

  1. 男女比は1:4で女性に多く、好発年齢は30~50歳である。
  2. 正しい。
  3. 疾患の活動性は、急性期に上がり慢性化すると下がってくる。
  4. リウマトイド因子は関節リウマチ患者の70~80%に認められるが、他にも全身性エリテマトーデスなどの膠原病や慢性肝疾患、亜急性細菌性心内膜炎などでも認められ、疾患の特異性はない。

低体温からの回復に伴う生体の反応はどれか。(第104回)

①廃 用

②発 汗
③ふるえ
④乳酸の蓄積

生体が低体温にさらされた際に起こる体温調節反応には、ふるえ、皮膚末梢血管の収縮、立毛筋収縮等がある。逆に高体温からの回復時には血管拡張、発汗等により体温調節がある。

脱水で低下するのはどれか。(第96回)

①中心静脈圧
②レニン分泌量
③血清総蛋白量
④ヘモグロビン濃度

  1. 脱水により循環血液量が減少するので中心静脈を流れる血流も減少し、中心静脈圧は下がる。
  2. 脱水による血圧低下によって、腎からのレニン分泌量が増加する。
  3. 脱水により血液中の水分が減少することで血液は濃縮されるので、血清総蛋白量やヘモグロビン濃度は見かけ上増加する。
  4. 脱水により血液中の水分が減少することで血液は濃縮されるので、血清総蛋白量やヘモグロビン濃度は見かけ上増加する。

排尿回数が減少するのはどれか。(第101回)

①フロセミドの内服
②寒冷な環境
③熱中症
④膀胱炎

  1. フロセミドはループ系利尿薬であり、腎のヘンレループでのNa+、 K+、 Cl-再吸収抑制作用を持ち、その結果、水の再吸収抑制のため尿量が増加し、通常排尿回数は増加する。
  2. 寒冷環境下では、蓄尿能が低下して頻尿となる。
  3. 熱中症により脱水状態を招き、循環血漿量減少に伴い腎血流量が減少し、乏尿傾向になる。
  4. 膀胱炎の症状に頻尿、排尿痛、尿混濁がある。膀胱炎によって排尿刺激が亢進するので頻尿になる。ただし尿量が増加するわけではない。

中枢神経系で正しいのはどれか。(第95回)

①大脳の表面は白質と黒質とからなる。
②小脳の下端に下垂体が位置する。
③脳幹は延髄と脊髄とからなる。
④間脳は視床と視床下部とからなる。

  1. 大脳の表面は、神経細胞が集まる灰白質でおおわれている。また、大脳の内部は神経線維が集まる白質がある。黒質は大脳ではなく中脳の神経核である。
  2. 下垂体は間脳の視床下部の下に位置する。
  3. 脳幹は延髄、橋、中脳であり、間脳を含めることもある。脊髄は脳幹ではない。
  4. 間脳は視床と視床下部からなる。

ドパミンについて誤っているのはどれか。(第88回)

①神経伝達物質である。
②カテコラミンの一つである。
③強心作用がある。
④腎血流量が減少しやすい。

  1. ドパミンはノルアドレナリン・アドレナリンの前駆物質であり、カテコールアミンと呼ばれ強心作用を持つ。
  2. ドパミンはノルアドレナリン・アドレナリンの前駆物質であり、カテコールアミンと呼ばれ強心作用を持つ。
  3. ドパミンはノルアドレナリン・アドレナリンの前駆物質であり、カテコールアミンと呼ばれ強心作用を持つ。
  4. ドパミンにより腎血流量は増加する。

着衣失行のある患者に当てはまるのはどれか。(第93回)

①服が認識できない。
②手本があれば模倣できる。
③服を後ろ前に着る。
④動作は順序よくできる。

  1. 失行とは行為(動作)が行えないことであり、着衣失行では服をきちんと着ることができなくなる。服が認識できないのは失認である。
  2. 認知症によるものに対しては模倣させることは有効であるが、通常は高次機能障害(劣位側の頭頂葉を中心とした障害)によるもので、正しく着衣できないものをいう。この場合は手本があれば模倣できるとは限らない。衣服にマークをつけたり、着方の絵を貼って見ながら着衣するなど、工夫を試みる。
  3. 着衣失行にはいろいろな形があり、順序がわからない、後ろ前がわからないなどが含まれる。
  4. 着衣失行は衣服の前後を間違えたり、上衣の袖に足を入れてしまったりするものである。着衣動作が順序よくできないことを含む。

ホメオスタシスに関与するのはどれか。2つ選べ。(第106回)

①味蕾
②筋紡錘
③痛覚受容器
④浸透圧受容器
⑤中枢化学受容体

  1. 味蕾は、舌に存在する食物の味を感じる器官。内部環境の調節に直接関わってはいない。
  2. 筋紡錘は、骨格筋の中にある紡錐形の感覚器。筋肉の収縮を感知することで位置覚や運動覚に関わる。姿勢保持や運動の調節に重要である。内部環境の調節には関与しない。
  3. 痛覚受容器は、皮膚、筋肉、関節、内臓などに存在し、組織の障害を痛みの情報として神経を介して脳に伝えている。内部環境の調節には関与していない。
  4. 浸透圧受容器は、視床下部に存在する血漿浸透圧(血漿の濃さ)の受容器。一次脱水(水脱水)などによって血漿浸透圧が上昇すると、バソプレシンの分泌を増加させて尿量を減少させ、体液の喪失を防いでいる。内部環境のうち、血漿浸透圧の調節に関わっているので、ホメオスタシスに関与するといえる。
  5. 中枢化学受容体は、延髄に存在するCO2の受容器で、髄液のpHの低下を感知して呼吸を促進する。内部環境のうち、血液のpHやPaCO2の調節に関わっているので、ホメオスタシスに関与するといえる。

レニンが分泌される臓器はどれか。(第100回)

①下垂体
②心房
③心房
④腎臓
⑤肝臓

  1. 下垂体には前葉,中葉、後葉があり、それぞれホルモンを分泌するが、レニンの分泌は認められていない。
  2. 心房からは心房性ナトリウム利尿ペプチドが分泌され、ナトリウム排泄増加に伴う利尿をもたらす。
  3. 副腎からは多種のホルモンが分泌されているが、レニンの分泌は認められていない。
  4. レニンは腎臓の糸球体傍細胞から分泌されており、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系を亢進する。
  5. 肝臓ではグルカゴンやアドレナリンの作用により、グリコーゲンがグルコースに分解される。

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