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第35回

入院中の4歳児への倫理的配慮として適切なのはどれか。(第101回)

①採血を行う際は「痛くないよ」と励ます。
②ギプスカットの際は泣かないように伝える。
③骨髄穿刺の際は親を同席させないようにする。
④エックス線撮影をする際は事前に本人に説明する。

統合失調症で長期入院している患者。体格はやせ型で中背、活動性はやや低下している。状態が安定し退院が予定され、受け持ち看護師を中心とした支援チームが作られた。参加を求める職種で優先度の高いのはどれか。(第96回)

a. 管理栄養士b. 精神保健福祉士c. 作業療法士d. 理学療法士

①a、b
②a、d
③b、c
④c、d

精神医療におけるピアサポーターの活動について正しいのはどれか。2つ選べ。(第106回)

①訪問活動は禁止されている。
②活動には専門家の同行が条件となる。
③ピアサポーター自身の回復が促進される。
④精神保健医療福祉サービスの利用を終了していることが条件となる。
⑤自分の精神障害の経験を活かして同様の体験をしている人を支援する。

  1. ピアサポートとは、障害をもつという共通性と対等性をもつ者同士の支え合い活動なので、訪問活動も当然行われる。
  2. セルフヘルプの観点から行われている活動なので、専門家の同行は条件とはならない。
  3. 障害をもつ者同士が支え合う活動なので、サポーター自身も回復のために支えられる自助と相互援助の活動である。
  4. 精神保健医療福祉サービスを受けている者自身も、サポーターになることができる。
  5. ピアサポートはセルフヘルプ活動であり、障害や疾患をはじめとする共通した課題を抱える当事者であることが重要な意味をもっている。

ピア(peer)は仲間や同僚という意味があり、ある問題の当事者が同じ問題を抱える者を仲間の立場で支援し合うことをピアサポートという。精神保健領域におけるピアサポートは、精神障害者が自らの体験に基づいて、仲間の障害者を支援する活動を指す。

Aさん(60歳、女性)は、統合失調症で10年間入院していた。来月退院予定となったため、Aさん、医師、看護師でチームを作り、退院支援計画を立てることになった。Aさんは「両親も亡くなってしまい、これからの生活費や住む場所がとても心配だ」と訴えてきた。退院支援を進めるにあたり、チームに加わるメンバーで最も適切なのはどれか。(第108回)

①薬剤師
②精神保健福祉士
③ピアサポーター
④臨床心理技術者(臨床心理士・公認心理師等)

  1. 退院後の服薬に対していろいろな助言は必要であるが、一番の心配事である生活費や居住場所に対しては専門外である。
  2. 精神保健福祉士は、退院後の生活に対して、福祉の立場から相談援助や支援ができる。
  3. 同様な状況を経験しているピアサポーターの助言は必要ではあるが、生活費や居住場所などの支援はできないため適切ではない。
  4. 臨床心理技術者は、退院後の外来での心理サポートをしていくことになるが、生活費や居住場所などの支援はできないため適切ではない。

Aさんが心配している生活費や居住場所に関する支援を行うのに適したメンバーを考えよう。

健康保険制度における訪問看護の機能で適切でないのはどれか。(第95回)

①療養生活に必要な知識の提供
②家族への介護技術の指導
③社会資源利用の決定
④主治医との連絡調整

訪問看護に関する制度について正しいのはどれか。(第103回)

①平成12年(2000年)に老人訪問看護制度が創設された。
②サービスを開始するときに書面による契約は不要である。
③訪問看護ステーションの管理者は医師もしくは看護師と定められている。
④介護保険法に基づく訪問看護ステーションの開設には都道府県の指定が必要である。

  1. 平成4年(1992年)に老人保健法の改正により老人訪問看護制度が創設された。
  2. 訪問看護サービスを開始するときには訪問看護サービス契約書を書面で交わす必要がある。
  3. 訪問看護ステーションの管理者は保健師・助産師・看護師である。ただし、介護保険のみの事業所は、保健師・看護師と規定されている。
  4. 都道府県知事の指定が必要である。

訪問看護制度の変遷、訪問看護ステーション開設の基準などの基本的知識を理解しておこう。

終末期の癌患者の在宅ケアで正しいのはどれか。2つ選べ。(第101回)

①家族の悲嘆のケアも含まれる。
②訪問看護は介護保険の適用である。
③夜間・休日を含めた連絡体制を整える。
④ADLが自立している患者は対象とならない。
⑤主治医は在宅療養支援診療所の医師に限られる。

遺伝子について正しいのはどれか。(第103回)

①DNAは体細胞分裂の前に複製される。
②DNAは1本のポリヌクレオチド鎖である。
③DNAの遺伝子情報からmRNAが作られることを翻訳という。
④RNAの塩基配列に基づきアミノ酸がつながることを転写という。

  1. DNAは体細胞分裂の前に複製され、その後に染色体に凝縮し、核分裂、細胞質分裂が起こって体細胞分裂が行われる。
  2. DNAは1対のヌクレチオド鎖からなっていて、この2本が結合して二重らせん構造をつくっている。
  3. DNAの塩基配列を写し取ることでmRNAが合成されるが、この過程は転写という。
  4. mRNAによって写し取られた塩基配列に基づき、アミノ酸がつながり蛋白質が合成される過程を翻訳という。

DNAの分子の中で、蛋白質をつくり出すヌクレオチド配列の部分を遺伝子という。

遺伝で正しいのはどれか。(第95回)

①細胞は器官によって異なる遺伝情報を持つ。
②3つの塩基で1種類のアミノ酸をコードする。
③動物と植物のDNAは異なる塩基を持つ。
④遺伝情報に基づき核内で蛋白合成が行われる。

ヒトの精子細胞における染色体の数はどれか。(第102回)

①22本
②23本
③44本
④46本

  1. 22本は、減数分裂後の常染色体の数である。
  2. 精粗細胞から分化し減数分裂した精子細胞は22本の常染色体と1本の性染色体の計23本である。
  3. 減数分裂する前の精祖細胞のうちの常染色体の数が44本である。
  4. 減数分裂する前の精祖細胞の染色体が23組46本である。

ヒトの細胞核内にある染色体は23組46本である。そのうち22組44本は常染色体で、2本は男女で異なる性染色体である。性染色体にはX染色体とY染色体があり、男性の細胞はXとYを各1本もち、女性の細胞はXを2本もつ。ヒトの細胞の23組46本の片方の23本は父親の精子から、もう片方の23本は母親の卵子から譲り受けたものである。精子細胞は、精巣内の精祖細胞(染色体46本)から分化していくが、分化の途中で減数分裂により染色体が半減し23本(22本の常染色体と1本の性染色体)となる。

皮膚・粘膜と防御機構の組合せで正しいのはどれか。(第97回)

①皮膚表面─アルカリ性の皮脂
②気道─線毛上皮細胞
③腸管内─デーデルライン桿菌
④尿路─リゾチーム

単層円柱上皮はどれか。(第106回)

①表 皮
②腹 膜
③膀 胱
④胃

  1. 表 皮
    表皮は、皮膚の表面の上皮組織で、角質層・淡明層・顆粒層・有棘層・基底層の5層からなる重層扁平上皮である。
  2. 腹 膜
    腹膜は、腹部内臓の表面を覆う臓側腹膜と腹壁の内面を覆う壁側腹膜からなる漿膜で、漿膜上皮は単層扁平上皮である。
  3. 膀 胱
    膀胱は平滑筋性の袋で、外面(上面と後面)は腹膜に覆われ、内面は粘膜に覆われている。その粘膜は、内圧によって細胞の形や層数を変えて伸展できる移行上皮でできている。

  4. 胃は袋状の器官であり、胃壁は漿膜・筋層・粘膜からできている。漿膜は臓側腹膜で単層扁平上皮である。胃の粘膜の粘膜上皮は、単層円柱上皮である。

上皮組織は1層の上皮細胞からなる単層上皮と、2層以上の上皮細胞層からなる重層上皮とに分類される。また、上皮細胞の形状から、扁平上皮、立方上皮、移行上皮、円柱上皮、多列上皮などに分類される。単層円柱上皮は、液の分泌や吸収を効率的に行える上皮組織で、消化管の粘膜などにみられる。

レム睡眠で正しいのはどれか。(第96回)

①脳波上徐波を示す。

②骨格筋は弛緩する。
③心拍数は安定する。
④高齢になると増加する。

レム睡眠について正しいのはどれか。(第101回)

①脳波上徐波を示す。
②骨格筋は弛緩する。
③心拍数は安定する。
④夢はみない。

正のフィードバック機構はどれか。(第95回)

①血圧上昇時の心拍数減少
②体温上昇時の発汗
③分娩時の子宮収縮
④多飲時の尿量増加

ホメオスタシスに関与するのはどれか。2つ選べ。(第106回)

①味蕾
②筋紡錘
③痛覚受容器
④浸透圧受容器
⑤中枢化学受容体

  1. 味蕾
    味蕾は、舌乳頭にあり味細胞をもつ。味覚の感覚器官である。
  2. 筋紡錘
    筋紡錘は、骨格筋線維内にあり、筋の張力を感知する感覚器官である。
  3. 痛覚受容器
    皮膚や筋、骨などの痛覚受容器で感じる痛みは、ほとんど順応せず、痛みを引き起こす原因が取り除かれるまで持続する。
  4. 浸透圧受容器
    浸透圧受容器は視床下部にあり、血液の浸透圧を調整する受容器である。脱水などで血液浸透圧が上昇すると、バソプレシンの分泌が亢進され、集合管での水の再吸収が促進される。それによって、内部環境である血液の浸透圧を調節している。
  5. 中枢化学受容体
    中枢化学受容体は、動脈血の二酸化炭素分圧(PaCO2)が上昇し脳脊髄液のpHが低下すると興奮する。呼吸中枢を刺激して呼吸を促進し、内部環境である血液のガス分圧を調節している。

人体の内部環境はほぼ一定に保たれていて、これをホメオスタシス(生体恒常性)という。体内水分量や体温など、内部環境を一定に保つように自律神経やホルモンによって調節している。

神経伝達物質でカテコールアミンはどれか。(第98回)

①ドパミン
②セロトニン
③γ-アミノ酪酸
④アセチルコリン

活動電位について正しいのはどれか。(第103回)

①脱分極が閾値(いきち)以上に達すると発生する。
②細胞内が一過性に負<マイナス>の逆転電位となる。
③脱分極期には細胞膜のカリウム透過性が高くなる。
④有髄神経ではPurkinje<プルキンエ>細胞間隙を跳躍伝導する。

  1. 脱分極が閾値(いきち)以上に達すると発生する。
    神経細胞は刺激を受けると静止電位から脱分極し、脱分極が閾値を超えると活動電位が発生する。
  2. 細胞内が一過性に負<マイナス>の逆転電位となる。
    活動電位は上がって0mVを超え、一過性に正(プラス)の電位となる。その後、再分極により活動電位は下がる。
  3. 脱分極期には細胞膜のカリウム透過性が高くなる。
    脱分極期には細胞膜のカリウム透過性ではなく、ナトリウム透過性が高くなる。
  4. 有髄神経ではPurkinje<プルキンエ>細胞間隙を跳躍伝導する。
    有髄神経では、髄鞘にランヴィエ絞輪と呼ばれる線維が露出した部があり、興奮伝達はランヴィエ絞輪からランヴィエ絞輪へと跳躍伝導する。

神経細胞は細胞内が負に帯電しており、これを静止電位という。神経伝達物質などによる刺激を受けた神経細胞は、静止電位から脱分極する。脱分極が閾値を超えると活動電位が発生する。

神経伝達物質と効果器の組合せで正しいのはどれか。(第107回)

①γ-アミノ酪酸<GABA> ― 気管
②アセチルコリン ― 瞳孔散大筋
③アドレナリン ― 血管
④セロトニン ― 心筋
⑤ドパミン ― 汗腺

  1. γ-アミノ酪酸<GABA> ― 気 管
    γ-アミノ酪酸(GABA)は脳内における主要な抑制性伝達物質である。
  2. アセチルコリン ― 瞳孔散大筋
    アセチルコリンは副交感神経から放出される。瞳孔散大筋は交感神経に支配されており、ノルアドレナリンにより働く。副交感神経が支配するのは瞳孔括約筋である。
  3. アドレナリン ― 血 管
    アドレナリンは、α1受容体をもつ血管は収縮させ、β2受容体をもつ血管は拡張させる。ただし、交感神経から放出されるホルモンはノルアドレナリンである。
  4. セロトニン ― 心 筋
    セロトニンは中枢神経系の神経伝達物質で、心筋には働かない。
  5. ドパミン ― 汗 腺
    ドパミンは中枢神経系の神経伝達物質で、汗腺には働かない。

神経伝達物質には、交感神経から放出されるノルアドレナリン、副交感神経から放出されるアセチルコリンやグルタミン酸などのアミノ酸類、セロトニン、ドパミンなどがある。

関節軟骨を構成する成分で最も多いのはどれか。(第98回)

①アクチン
②ミオシン
③ケラチン
④コラーゲン
⑤グリコゲン

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