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第42回

最も順応しにくいのはどれか。(第95回)

①痛 覚
②嗅 覚
③味 覚
④視 覚

  1. 痛 覚
    痛覚は、身体の損傷を知らせる役割があり、順応が最も起こりにくい。
  2. 嗅 覚
    嗅覚は順応がみられる。
  3. 味 覚
    味覚は順応がみられる。
  4. 視 覚
    視覚は順応がみられる。明順応や暗順応がある。

順応とは、同じ刺激が持続すると刺激として感じなくなることをいう。

中耳にあるのはどれか。(第102回)

①前 庭
②蝸 牛
③半規管
④耳小骨

  1. 前 庭
    前庭は内耳にあり、頭部の傾きを感知する。
  2. 蝸 牛
    蝸牛は内耳にあり、音の振動、聴覚を感知する。
  3. 半規管
    半規管は内耳にあり、3つのループからなり、頭の回転を感知する。
  4. 耳小骨
    耳小骨は中耳にあって、ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨の3つの骨が関節している。鼓膜に付着しているツチ骨に鼓膜の振動が伝えられ、キヌタ骨、アブミ骨と伝えられた振動はアブミ骨から内耳の前庭へと伝えられる。

耳は音の振動を鼓膜まで伝える外耳孔や外耳道などの外耳、鼓膜の振動を耳小骨にて伝える中耳、音を感じる蝸牛や平衡覚を感じる半規管や前庭などの内耳からなる。中耳は耳管にて咽頭とつながっている。内耳の前庭は平衡神経と、蝸牛は聴神経と連結している。

心筋梗塞で左上腕内側と左肩とに痛みを感じた。この痛みはどれか。(第96回)

①表在痛
②深部痛
③内臓痛
④関連痛

  1. 表在痛
    表在痛とは、皮膚や粘膜の痛みをいう。
  2. 深部痛
    深部痛とは、筋・腱・関節・骨膜などに生じる、鈍く、うずくような痛みをいう。
  3. 内臓痛
    内臓痛とは、内臓、特に胃や腸などの中空器官の壁が引き伸ばされたときに感じる痛みである。
  4. 関連痛
    関連痛とは、内臓の痛みが皮膚の一定領域に投影され、皮膚の痛みとして感じられることをいう。心筋梗塞や狭心症などの心臓の痛みなどは、左肩や左上肢内側に痛みを感じる。

痛みには、皮膚の痛み(表在痛)と骨・関節・筋の痛み(深部痛)である体性痛と、内臓の痛みである内臓痛がある。

内臓痛が生じるのはどれか。(第104回)

①臓器の切開
②管腔臓器の受動的な過伸展
③細胞内カリウムイオン濃度の上昇
④細胞外ナトリウムイオン濃度の上昇

  1. 臓器の切開
    臓器は、実質臓器・管腔臓器ともに切開などの機械的刺激では痛みを感じず、内臓痛は生じない。
  2. 管腔臓器の受動的な過伸展
    内臓痛は管腔臓器の壁が伸展したときの痛みなので、過伸展で生じる。
  3. 細胞内カリウムイオン濃度の上昇
    細胞内カリウムイオン濃度が低下すると、細胞膜の脱分極によって内臓痛が生じる。
  4. 細胞外ナトリウムイオン濃度の上昇
    細胞外ナトリウムイオン濃度が低下すると、細胞膜の脱分極によって内臓痛が生じる。

臓器には、胃や腸、胆嚢、尿管などの管腔臓器と、肝臓や腎臓などの実質臓器があり、内臓痛は管腔臓器の壁が急激に伸展されたときに生じる痛みである。

内臓の痛みを引き起こすのはどれか。2つ選べ。(第108回)

①虚 血
②氷水の摂取
③48℃の白湯の摂取
④平滑筋の過度の収縮
⑤内視鏡によるポリープの切除

  1. 虚 血
    管腔臓器の壁に入り込んでいる血管に虚血が起こると、壁の筋にけいれんなどが引き起こされ痛みが生じる。
  2. 氷水の摂取
    氷水の摂取では、消化管壁にけいれん性収縮や過度の伸展は起こらず、内臓痛は引き起こされない。
  3. 48℃の白湯の摂取
    管腔臓器の内膜への熱刺激による痛みは、体性痛であって内臓痛ではない。
  4. 平滑筋の過度の収縮
    管腔臓器壁の平滑筋の過度の収縮は、壁の急激な伸展などを引き起こし、内臓痛の原因となる。
  5. 内視鏡によるポリープの切除
    管腔臓器壁そのもの(ポリープも含め)への直接の物理的刺激では、痛みを引き起こさない。

内臓の痛みは内臓痛ともいい、管腔臓器の壁である被膜に急激な伸展が働いたり、筋のけいれん性収縮が生じたりすると痛みを生じる。

味覚について正しいのはどれか。(第107回)

①基本味は5つである。
②外転神経が支配する。
③冷たい物ほど味が濃いと感じる。
④1つの味蕾は1種類の基本味を知覚する。

  1. 基本味は5つである。
    味にはいろいろな種類があるが、酸味、塩味、甘味、苦味、うま味の5つを基本味という。
  2. 外転神経が支配する。
    味蕾内の味細胞につながる味覚の神経線維は、舌の前2/3が顔面神経で、舌の後ろ1/3は舌咽神経となっている。
  3. 冷たい物ほど味が濃いと感じる。
    冷たい物では、味に対する感受性が弱まる。
  4. 1つの味蕾は1種類の基本味を知覚する。
    どの味蕾でも5つの基本味に対する感受性に差はなく、1種類の基本味しか知覚できないわけではない。

味覚の受容器は舌の粘膜の乳頭にある味蕾である。味蕾をもつのは、有郭乳頭、葉状乳頭、茸状乳頭(小児)で、糸状乳頭には味蕾はない。

心臓の刺激伝導系で最も早く興奮するのはどれか。(第95回)

①ヒス束
②房室結節
③洞結節
④プルキンエ線維

  1. ヒス束
    ヒス束は、房室結節からの興奮を心室に伝える。
  2. 房室結節
    房室結節は右心房底の心房中隔近くにあり、洞結節(洞房結節)からの興奮を受ける。
  3. 洞結節
    洞結節は洞房結節ともいい、右心房の上大静脈開口部近くにあり、刺激伝導系で最も早く興奮しペースメーカー(歩調取り)と呼ばれる。
  4. プルキンエ線維
    プルキンエ線維は心室中隔の上部でヒス束から分かれた右脚と左脚、それぞれの先で心室の乳頭筋や心筋に付着している線維である。

心臓の自動性は右心房の洞結節(洞房結節)に始まる特殊な心筋線維によって構成され、その経路を刺激伝導系という。

脱水で低下するのはどれか。(第96回)

①中心静脈圧
②レニン分泌量
③血清総蛋白量
④ヘモグロビン濃度

  1. 中心静脈圧
    脱水では血液量が減少するので、中心静脈圧は低下する。
  2. レニン分泌量
    脱水で血液量が減少すると腎臓への血流量も減少するので、レニン分泌量は増加する。
  3. 血清総蛋白量
    脱水で血液量が減少すると血液は濃縮され、血清総蛋白量は増加する。
  4. ヘモグロビン濃度
    ヘモグロビン濃度は血液中に含まれるヘモグロビンの重さで表される。脱水で血液量が減少すると血液は濃縮されるため、濃度は高くなる。

脱水は、体内の水分量(体液量)が不足し、正常範囲より低下した状態をいう。血液が濃縮されるため、血液中のいろいろな物質に影響を与える。

固有心筋の特徴はどれか。(第109回)

①平滑筋である。
②骨格筋よりも不応期が短い。
③活動電位にプラトー相がみられる。
④筋層は右心室の方が左心室より厚い。

  1. 平滑筋である。
    固有心筋は平滑筋と同様に自律神経に支配される不随意筋だが、骨格筋同様に横紋をもち、骨格筋と平滑筋の両方に似た性質をもつ。
  2. 骨格筋よりも不応期が短い。
    固有心筋は活動電位の持続が著しく長いという特徴があり、活動電位の不応期も長く、骨格筋よりも短くはない。
  3. 活動電位にプラトー相がみられる。
    固有心筋では、電位差が消失するプラトー相と呼ばれる時期があり、このプラトー相は心筋特有の現象である。
  4. 筋層は右心室の方が左心室より厚い。
    右心室は心臓の左右両側に位置する肺へ血液を送り出すが、左心室は全身に向かって送り出す。そのため壁の筋層は、全身への血液排出の左心室の方が右心室の3倍もの厚さをもつ。

心筋には、刺激伝導系(興奮伝導系)の特殊心筋と、作業筋である固有心筋とがある。固有心筋は、心臓の大部分を占め、血液の排出作業に関与する。

下肢静脈血栓によって塞栓が起こる可能性があるのはどれか。(第100回)

①腎動脈
②肺動脈
③大腿動脈
④椎骨動脈
⑤中大脳動脈

  1. 腎動脈
    腎動脈は腹大動脈の枝であり、肺循環から左心房・左心室を経由した体循環における動脈系で、下肢静脈血栓による塞栓は起こりにくい。
  2. 肺動脈
    下肢静脈中にできた血栓は下大静脈を経て右心房に流れ右心室に至る。右心室から始まり静脈血を肺に送る肺動脈には、右心室に至った血栓が流れ込んで塞栓を起こす可能性がある。
  3. 大腿動脈
    大腿動脈は腹大動脈から総腸骨動脈を経た外腸骨動脈の枝であり、肺循環から左心房・左心室を経由した体循環における動脈系で、下肢静脈血栓による塞栓は起こりにくい。
  4. 椎骨動脈
    椎骨動脈は大動脈弓を経た鎖骨下動脈の枝であり、肺循環から左心房・左心室を経由した体循環における動脈系で、下肢静脈血栓による塞栓は起こりにくい。
  5. 中大脳動脈
    中大脳動脈は大動脈弓から総頸動脈を経た内頸動脈の枝であり、肺循環から左心房・左心室を経由した体循環における動脈系で、下肢静脈血栓による塞栓は起こりにくい。

下肢の静脈中の血液は、下大静脈を経て右心房および右心室から肺動脈へと至るため、下肢静脈血栓が肺動脈に入る可能性がある。

胎児で酸素飽和度の最も高い血液が流れているのはどれか。(第98回)

①門 脈
②臍動脈
③臍静脈
④下大静脈

  1. 門 脈
    門脈は胃や腸・膵臓などからの静脈血を集め肝臓に導く静脈である。ただ、胎児の門脈は臍静脈の1枝が合流するため、比較的酸素を多く含んだ血液となる。
  2. 臍動脈
    臍動脈は左右内腸骨動脈の枝であるが、胎児から胎盤へと静脈血を運ぶ血管である。
  3. 臍静脈
    臍静脈は、胎盤でガス交換をした動脈血を胎児に運ぶ血管で、酸素飽和度の最も高い血液が流れている。
  4. 下大静脈
    下大静脈には、動脈血が流れる臍静脈からの短絡路である静脈管が合流するため、混合血が流れる。

胎児は母胎子宮内の羊水中で発達し、外呼吸は行っていないため、ガス交換は臍帯中の血管を通る血液と胎盤にて行われる。それ故、胎盤から胎児への血流のある臍静脈を動脈血が流れる。

心臓の自動的収縮について正しいのはどれか。(第103回)

①運動神経で促進される。
②興奮を伝える刺激伝導系がある。
③ペースメーカーはHis〈ヒス〉束である。
④中脳の血管運動中枢による支配を受ける。

  1. 運動神経で促進される。
    心拍の促進・抑制は自律神経によっており、随意筋を支配する運動神経は関与しない。心拍の促進は交感神経により、抑制は副交感神経による。
  2. 興奮を伝える刺激伝導系がある。
    心臓の自動性、興奮を伝えるのは、特殊心筋線維でできている刺激伝導系による。
  3. ペースメーカーはHis〈ヒス〉束である。
    刺激伝導系におけるペースメーカー(歩調取り)は右心房にある洞房結節で、この細胞群が心臓の収縮・拡張のリズムを引き起こしている。
  4. 中脳の血管運動中枢による支配を受ける。
    心臓中枢(心臓促進中枢・心臓抑制中枢)は延髄にある。血管運動中枢も延髄にあるが、これは血管平滑筋の収縮状態を調節し血圧を調節するものである。

心臓は心筋によって収縮・拡張を繰り返すが、この周期的運動は神経による刺激ではなく、自らの興奮によって行われる。これを心臓の自動性という。

正常心拍の歩調とり(ペースメーカー)はどれか。(第97回)

①ヒス束

②房室結節
③洞房結節
④プルキンエ線維

  1. ヒス束
    ヒス束は、房室結節からの興奮を心室に伝える。
  2. 房室結節
    房室結節は右心房の底で心房中隔近くにあり、洞房結節(洞結節)からの興奮を受ける。
  3. 洞房結節
    洞房結節は洞結節ともいい、右心房の上大静脈開口部近くにある。刺激伝導系の始まりで、ペースメーカー(歩調取り)と呼ばれる。
  4. プルキンエ線維
    プルキンエ線維は心室中隔の上部でヒス束から分かれた右脚と左脚、それぞれの先で心室の乳頭筋や心筋に付着している線維である。

刺激伝導系の始まり、歩調取り(ペースメーカー)は右心房にある。

人体の右側のみにあるのはどれか。(第102回)

①総頸動脈
②腕頭動脈
③腋窩動脈
④内頸動脈
⑤鎖骨下動脈

  1. 総頸動脈
    腕頭動脈が枝分かれして、右総頸動脈と右鎖骨下動脈となる。左総頸動脈も存在するため、右側のみにあるのではない。
  2. 腕頭動脈
    左頭頸部と左上肢へは、それぞれ大動脈弓から分かれるため左腕頭動脈はない。腕頭動脈は右側のみである。
  3. 腋窩動脈
    左右の鎖骨下動脈に続き、左右とも腋窩動脈となる。
  4. 内頸動脈
    左右の総頸動脈が、それぞれ左右の内頸動脈と外頸動脈に分岐する。
  5. 鎖骨下動脈
    大動脈弓の3本目の枝として左鎖骨下動脈がある。右鎖骨下動脈は腕頭動脈から枝分かれする。右側のみにあるのではない。

頭頸部および上肢へは大動脈弓から枝分かれした3本の動脈が分布する。それは、右頭頸・上肢に向かう腕頭動脈と、左頭頸部への左総頸動脈、左上肢への左鎖骨下動脈である。

動脈で正しいのはどれか。(第97回)

①骨格筋の収縮は動脈の血流を助けている。
②内膜、中膜および外膜のうち中膜が最も厚い。
③逆流を防ぐ弁が備わっている。
④大動脈は弾性線維が乏しい。

  1. 骨格筋の収縮は動脈の血流を助けている。
    動脈は心筋の収縮によって拍出された血液を流しており、骨格筋の収縮による助けは得ていない。骨格筋の収縮による血流の助けを筋ポンプと呼ぶが、それは心臓に向かう静脈において、血流の助けとなっている。
  2. 内膜、中膜および外膜のうち中膜が最も厚い。
    血管壁において、中膜は平滑筋層となっており、動脈においてはこの筋層の中膜が最も厚い。
  3. 逆流を防ぐ弁が備わっている。
    逆流を防ぐ弁は、求心性の血流をもつ静脈にみられる。
  4. 大動脈は弾性線維が乏しい。
    大動脈の中膜は厚い平滑筋層でできており、多くの弾性線維を含んでいる。

動脈とは、心室から押し出された血液を遠心性に全身や肺に運ぶ血管である。

大動脈系と比較した肺動脈系の特徴はどれか。(第96回)

①血圧が高い。
②血管壁が厚い。
③血中酸素分圧が高い。
④塞栓症が起こりやすい。

  1. 血圧が高い。
    左右心室の筋層は、右心室は左心室のおよそ1/3で、肺動脈系のほうが血圧は低い。
  2. 血管壁が厚い。
    肺動脈のほうが低血圧なので、血管壁も薄い。
  3. 血中酸素分圧が高い。
    大動脈には動脈血が流れるが、肺動脈は右心室から肺へと向かう静脈血が流れるので、血中酸素分圧も低い。
  4. 塞栓症が起こりやすい。
    静脈中に生じた血栓は、求心性に流れ右心房に至り、右心室を経て肺動脈を流れて肺に至る。その血栓が肺動脈や、その分枝を閉塞すると塞栓症が起こりやすい。

大動脈系は左心室大動脈口より動脈血を全身へ運搬するが、肺動脈系は全身より右心房に集められた静脈血を右心室肺動脈口より心臓の両側に位置する肺へと運搬する。

刺激伝導系でないのはどれか。(第106回)

①腱 索
②洞房結節
③房室結節
④Purkinje〈プルキンエ〉線維

  1. 腱 索
    腱索は、尖弁(房室弁)の辺縁と乳頭筋を結ぶ索状の腱である。刺激伝導系ではない。
  2. 洞房結節
    洞房結節は右心房内面で上大静脈の開口のすぐ右にあり、心臓の収縮のリズムを決めるペースメーカーである。
  3. 房室結節
    房室結節は、洞房結節から始まって心房全体に広がった興奮を受ける刺激伝導系で、ヒス束(房室束)によって心室に伝える。
  4. Purkinje〈プルキンエ〉線維
    ヒス束が右脚と左脚に分かれ、心室中隔内を下行して心内膜下に分岐し、さらに枝分かれし網状になったものがプルキンエ線維である。心筋線維、乳頭筋に達する。

心筋は脳からの支配を受けず自動的に収縮する。それをコントロールするのが特殊な心筋線維で、刺激伝導系という。刺激伝導系は、右心房にある洞房結節、心房中隔の右後部の房室結節、ヒス束、心室中隔の左脚と右脚、心筋層のプルキンエ線維からなる。

リンパ系について正しいのはどれか。(第101回)

①リンパ管には弁がない。
②吸収された脂肪を輸送する。
③胸管は鎖骨下動脈に合流する。
④リンパの流れは動脈と同方向である。

  1. リンパ管には弁がない。
    リンパの走行は末端から求心性であるので、リンパ管には逆流防止の弁がある。
  2. 吸収された脂肪を輸送する。
    脂肪は小腸腸絨毛内の毛細リンパ管にて吸収されるので、リンパ系は吸収された脂肪を輸送する。
  3. 胸管は鎖骨下動脈に合流する。
    胸管は左内頸静脈と左鎖骨下静脈の合流部である左静脈角で静脈に注ぐ。
  4. リンパの流れは動脈と同方向である。
    リンパの流れは動脈とは逆方向、静脈と同方向である。

小腸で毛細リンパ管に吸収された脂肪はリンパ液を白濁させ、乳び槽から胸管、そして左静脈角にて静脈中へと輸送される。

エリスロポエチンの産生が高まるのはどれか。(第97回)

①血圧の低下
②血糖値の低下
③腎機能の低下
④動脈血酸素分圧の低下

  1. 血圧の低下
    血圧の上昇・低下とエリスロポエチンの産生とは関係がない。
  2. 血糖値の低下
    血糖値の上昇・低下とエリスロポエチンの産生とは関係がない。
  3. 腎機能の低下
    エリスロポエチンは腎臓で産生されているので、腎機能が低下すればエリスロポエチンの産生も低下する。
  4. 動脈血酸素分圧の低下
    動脈血酸素分圧の低下など酸素供給が不足すると、骨髄における赤血球の産生を促進するためにエリスロポエチンの産生が高まる。

エリスロポエチンは腎臓から分泌されるホルモンで、骨髄に作用して赤血球の産生を増加する。

血液型で正しいのはどれか。(第105回)

①日本人の15%はRh(-)である。
②A型のヒトの血漿には抗B抗体がある。
③B型のヒトの赤血球膜表面にはA抗原がある。
④Coombs〈クームス〉試験でABO式の血液型の判定を行う。

  1. 日本人の15%はRh(-)である。
    赤血球表面にRh因子をもたない人をRh(-)と呼び、日本人では1%以下である。15%程度存在するのは白人である。
  2. A型のヒトの血漿には抗B抗体がある。
    A抗原をもつA型のヒトの血漿には抗B抗体があり、B型の赤血球を凝集する。
  3. B型のヒトの赤血球膜表面にはA抗原がある。
    B型のヒトの赤血球膜表面にはA抗原ではなく、B抗原がある。
  4. Coombs〈クームス〉試験でABO式の血液型の判定を行う。
    クームス試験は、赤血球膜表面に免疫グロブリン(抗体)が結合しているかどうかを調べる試験で、ABO式血液型の判定のための試験ではない。

血液型とは通常赤血球の型を示しており、赤血球の凝集の違いによるABO式やRh式などの血液型がある。

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