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第44回

低血糖によって分泌が刺激されるのはどれか。(第95回)

①アルドステロン
②テストステロン
③副腎皮質刺激ホルモン
④甲状腺ホルモン

  1. アルドステロン
    腎臓糸球体付近の血圧が低下すると、レニンーアンジオテンシンーアルドステロン系が働いて、副腎皮質からアルドステロンが分泌される。そのアルドステロンはナトリウムイオンの再吸収を促進して、結果として血圧を上昇させる。
  2. テストステロン
    テストステロンは精巣から分泌される男性ホルモンで、低血糖とは関係ない。
  3. 副腎皮質刺激ホルモン
    下垂体前葉から分泌される副腎皮質刺激ホルモンは、視床下部から分泌される副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンによりその分泌が調整される。視床下部で低血糖を感知すると、分泌が刺激される。
  4. 甲状腺ホルモン
    甲状腺ホルモンは、下垂体前葉から分泌される甲状腺刺激ホルモンによって合成・分泌が促進される。

下垂体前葉から分泌されるホルモンには、他の内分泌腺を刺激してその腺からのホルモンの分泌を促すホルモンがある。また、視床下部からもホルモンが分泌され、それらは下垂体前葉に作用して上記のホルモン分泌を促す働きがある。

AはBの分泌を刺激するホルモンであると仮定する。ネガティブ・フィードバック機構を表すのはどれか。(第101回)

①Bの増加によってAの分泌が増加する。
②Bの増加によってAの分泌が減少する。
③Bの減少によってAの分泌が減少する。
④Bの変化はAの分泌に影響を及ぼさない。

  1. Bの増加によってAの分泌が増加する。
    Aの分泌が増加という促進方向に補正するので、ポジティブ・フィードバックが行われている。
  2. Bの増加によってAの分泌が減少する。
    Aの分泌が減少するという抑制方向に補正されており、ネガティブ・フィードバックが行われている。
  3. Bの減少によってAの分泌が減少する。
    フィードバック機構に当てはまらない。
  4. Bの変化はAの分泌に影響を及ぼさない。
    フィードバック機構に当てはまらない。

フィードバック機構には、最初の刺激に反対の反応が起こるネガティブ・フィードバックと最初の刺激によって反応が促進的または強まる場合のポジティブ・フィードバックとがある。

副腎髄質ホルモンの作用で正しいのはどれか。(第97回)

①抗炎症作用がある。
②気管支を拡張する。
③血糖値を低下させる。
④血中カリウム値を低下させる。

  1. 抗炎症作用がある。
    抗炎症作用があるのは、副腎皮質ホルモンの糖質コルチコイドである。
  2. 気管支を拡張する。
    アドレナリンの作用に、気管支を拡張することがある。
  3. 血糖値を低下させる。
    副腎髄質ホルモンであるアドレナリンは、グリコーゲン分解を促進して血糖値を上昇させる。
  4. 血中カリウム値を低下させる。
    血中カリウム値を低下させるのは、副腎皮質ホルモンの電解質コルチコイドである。

副腎髄質ホルモンはカテコールアミンと総称され、アドレナリン・ノルアドレナリンを分泌する。働きは心機能促進や血糖上昇や血圧上昇作用である。

女性の骨盤腔内器官について腹側から背側への配列で正しいのはどれか。(第106回)

①尿 道 ― 肛門管 ― 腟
②腟 ― 尿 道 ― 肛門管
③肛門管 ― 腟 ― 尿 道
④尿 道 ― 腟 ― 肛門管
⑤腟 ― 肛門管 ― 尿 道

  1. 尿 道 ― 肛門管 ― 腟
    肛門は腟の後ろに位置する。肛門管は、直腸膨大部から肛門に至るまでに急に細くなった部分のことをいう。
  2. 腟 ― 尿 道 ― 肛門管
    腟は尿道の後ろである。
  3. 肛門管 ― 腟 ― 尿 道
    肛門管は一番後ろで、尿道は一番前となる。
  4. 尿 道 ― 腟 ― 肛門管
    会陰において、各器官の開口部を見ると、前方(腹側)から外尿道口、腟口、肛門となっている。
  5. 腟 ― 肛門管 ― 尿 道
    尿道が一番前に位置する。

女性の骨盤腔内器官(骨盤内臓)は、前方(腹側)の恥骨結合に接して泌尿器系の膀胱があり、後方(背側)の仙骨・尾骨の前に消化管の直腸がある。膀胱と直腸の間に女性生殖器の子宮と腟がある。

疾患とその誘因となる生活習慣の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。(第98回)

①肺気腫 ― 喫 煙
②大腸癌 ― 高繊維食
③慢性膵炎 ― 過度の飲酒
④胆石症 ― 食塩の過剰摂取
⑤変形性関節症 ― 乳製品の過剰摂取

  1. 肺気腫 ― 喫 煙
    ヘビースモーカーが肺気腫になりやすいのは臨床的に正しい。
  2. 大腸癌 ― 高繊維食
    食物繊維の摂取量と大腸癌リスクとの間に関連があるという仮説は証明されていない。大腸癌はわが国では食事の欧米化により増加傾向にある。
  3. 慢性膵炎 ― 過度の飲酒
    大酒家が膵炎を起こしやすいのは臨床的に正しい。
  4. 胆石症 ― 食塩の過剰摂取
    胆石と食塩摂取に直接的な関係があるという報告はない。糖質や動物性脂肪の過剰摂取が危険因子とされている。
  5. 変形性関節症 ― 乳製品の過剰摂取
    変形性関節症と乳製品過剰摂取の間に何か特段の関係があるという報告はない。

成人の健康や疾病の特徴(生活習慣病、職業病など)に関する出題である。喫煙、飲酒、働きすぎ、脂っこい食事などは必ず押さえておこう。

I型アレルギー反応はどれか。(第100回)

①接触性皮膚炎
②潰瘍性大腸炎
③過敏性肺臓炎
④ツベルクリン反応陽性
⑤アナフィラキーショック

  1. 接触性皮膚炎
    接触性皮膚炎はⅣ型アレルギーである。
  2. 潰瘍性大腸炎
    潰瘍性大腸炎の原因はまだよくわかっていない。
  3. 過敏性肺臓炎
    過敏性肺臓炎はⅢ型アレルギーとⅣ型アレルギーの混合タイプだと考えられている。
  4. ツベルクリン反応陽性
    ツベルクリン反応はⅣ型アレルギーである。
  5. アナフィラキーショック
    アナフィラキシーショックはIgE抗体が関与するⅠ型アレルギーである。

Ⅰ型アレルギー(別名は即時型アレルギー)に関する定番問題である。主なⅠ型アレルギーは花粉症、蕁麻疹、気管支喘息、アナフィラキシーショックである。

院内感染の観点から、多剤耐性に注意すべきなのはどれか。(第107回)

①ジフテリア菌
②破傷風菌
③百日咳菌
④コレラ菌
⑤緑膿菌

  1. ジフテリア菌
    院内感染は少なく、多剤耐性も問題にならない。
  2. 破傷風菌
    院内感染は少なく、多剤耐性も問題にならない。
  3. 百日咳菌
    院内感染は少なく、多剤耐性も問題にならない。
  4. コレラ菌
    院内感染は少なく、多剤耐性も問題にならない。
  5. 緑膿菌
    多剤耐性緑膿菌は院内感染の観点から注意が必要である。

抗菌薬に対して薬剤耐性をもつものを薬剤耐性菌といい、抗菌薬の長期使用などが原因となる。

ウイルス性肝炎の起炎ウイルスでDNAウイルスはどれか。(第110回)

①A型肝炎ウイルス
②B型肝炎ウイルス
③C型肝炎ウイルス
④E型肝炎ウイルス

  1. A型肝炎ウイルス
    A型肝炎ウイルスはRNAウイルスである。
  2. B型肝炎ウイルス
    B型肝炎のみがDNAウイルスである。
  3. C型肝炎ウイルス
    C型肝炎はRNAウイルスである。
  4. E型肝炎ウイルス
    E型肝炎はRNAウイルスである。

肝炎ウイルスは、肝細胞を標的としたウイルスでA〜E型の5種類があり、B型のみがDNAウイルスである。B、C、D型は主に血液感染で、B、C型は慢性肝炎の原因となる。慢性肝炎は肝硬変や肝癌へと進展する。A・E型は主に経口感染で、急性肝炎の原因となるが慢性肝炎に移行することはない。

成人の敗血症について正しいのはどれか。(第110回)

①徐脈となる。
②高血圧となる。
③血管透過性が低下する。
④全身炎症性反応を認める。

  1. 徐脈となる。
    敗血症では頻脈になる。
  2. 高血圧となる。
    敗血症では血圧は下がる。
  3. 血管透過性が低下する。
    敗血症では血管透過性は亢進する。
  4. 全身炎症性反応を認める。
    敗血症では全身炎症性反応を認めるため、これが正しい。

敗血症は、感染症によって重篤な臓器障害が引き起こされる状態である。

貧血がなく、体温36.5℃、血液pH7.4の場合、動脈血酸素飽和度<SaO2>90%のときの動脈血酸素分圧<PaO2>はどれか。(第101回)

①50Torr
②60Torr
③70Torr
④80Torr

  1. 50Torr
    50Torrではない。
  2. 60Torr
    60Torrである。
  3. 70Torr
    70Torrではない。
  4. 80Torr
    80Torrではない。

酸素解離曲線より、動脈血酸素飽和度が90%の場合、動脈血酸素分圧は60Torrである。動脈血酸素分圧60Torr以下は呼吸不全の指標となる。

造影CTの際に最も注意が必要なのはどれか。(第107回)

①閉所に対する恐怖がある患者
②気管支喘息の既往がある患者
③ペースメーカーを装着している患者
④既往に上部消化管造影検査後の腹痛がある患者

  1. 閉所に対する恐怖がある患者
    CTはドーナツ状の機械の中に患者が入り検査を行う。閉所に対する恐怖がある患者には苦痛が生じるため注意は必要であるが、生命に関わる事項ではないため優先度は低い。
  2. 気管支喘息の既往がある患者
    気管支喘息患者は、造影剤による重篤な副作用の発現率が高い。副作用が出現すると生命に関わるため、最も注意が必要である。
  3. ペースメーカーを装着している患者
    磁気を使用するMRI検査ではペースメーカーに誤作動が生じる可能性があるため注意が必要である(近年はMRI対応型のペースメーカーも存在する)。CTや造影CTは磁気を使用しないため特に注意する必要はない。
  4. 既往に上部消化管造影検査後の腹痛がある患者
    上部消化管造影検査はバリウムなどの造影剤を経口投与した後に、上部消化管のエックス線撮影を行う検査である。検査後の腹痛は、経口投与した造影剤が原因と考えられる。造影CTの造影剤は静脈内投与なので、注意する必要性は低い。

造影CTはCT(コンピュータ断層撮影)のうち、造影剤を投与後にCT撮影を行う検査である。通常のCTとは異なり薬剤である造影剤を使用するため、薬剤の副作用出現にも注意する必要がある。

成人に行う頭部MRI検査で正しいのはどれか。(第108回)

①造影を伴わない場合は検査直前まで飲食してよい。
②使い捨てカイロは装着したままでよい。
③検査中は手足を自由に動かしてよい。
④補聴器は装着したままでよい。

  1. 造影を伴わない場合は検査直前まで飲食してよい。
    造影を伴わない頭部MRIの場合、飲食は検査に影響しないため、検査直前まで飲食してもよい。
  2. 使い捨てカイロは装着したままでよい。
    使い捨てカイロには鉄粉が含まれている。鉄は磁性体なので、MRIの検査室内に持ち込んではならない。
  3. 検査中は手足を自由に動かしてよい。
    頭部MRIであっても、得られる画質に影響するため検査中は手足を動かしてはならない(機器によっては、体動があっても補正する機能をもつものがある)。
  4. 補聴器は装着したままでよい。
    補聴器には磁性体が含まれている可能性があるため、MRIの検査室内に持ち込んではならない。

MRIは磁気を使用した検査のため、特に磁性体の持ち込みが厳しく制限される。

平成30年(2018年)の年齢階級別にみた不慮の事故による死亡状況で後期高齢者に最も多いのはどれか。(第96回改変)

①窒 息

②交通事故
③転倒・転落
④溺死及び溺水

  1. 窒 息
    後期高齢者の不慮の事故による死亡では、窒息が占める割合が23.8%であった。
  2. 交通事故
    後期高齢者の不慮の事故による死亡では、交通事故が占める割合が6.1%であった。
  3. 転倒・転落
    後期高齢者の不慮の事故による死亡では、転倒・転落が占める割合が27.6%で最も多かった。
  4. 溺死及び溺水
    後期高齢者の不慮の事故による死亡では、溺死及び溺水が占める割合が19.4%であった。

平成30年(2018年)における不慮の事故による死亡のうち、65~74歳では溺死及び溺水が多く、75歳以上の後期高齢者では転倒・転落が最も多かった。しかし75歳以上では窒息との差がわずかなので統計年度による違いに注意する。

令和元年(2019年)の人口動態統計における妻の平均初婚年齢はどれか。(第106回改変)

①23.6歳
②25.6歳
③27.6歳
④29.6歳
⑤31.6歳

ある組織では、リーダーの支援の下でグループ討議を経て方針を決定している。リーダーは、具体的な作業手順の決定を部下に委任している。このリーダーシップの型はどれか。(第100回)

①権力型
②民主型
③放任型
④専制型

  1. 権力型
    権力型はリーダーのビジョンに部下を従わせる。リーダーの権限が強く部下の意向は尊重されにくい型である。緊急事態には向いているとされる。
  2. 民主型
    組織の中で決定すべきことがらを部下たちが検討して決定し、リーダーはそれをサポートするのが民主型のリーダーシップである。部下たちは能力を向上させる機会を得やすいが、結果を出すのに時間がかかる傾向がある。
  3. 放任型
    部下たちに行動や決定を任せるリーダーシップである。部下は自分の意思で行動できるため、能力のある人やスケジュールなどの管理ができる人には向いている。
  4. 専制型
    すべての行動についてリーダーが指示をし、部下が従うリーダーシップである。未熟なメンバーが多い組織や緊急事態には向いているとされる。権力型と似ているが、選択肢2~4はレヴィンのリーダーシップ理論によるもので、権力型はレヴィンの提唱したものではない。

リーダーシップ論は、看護に特化したものはなく、過去に出題されたものを除くと学習が非常に難しいが、「リーダーが支援している≠権力や放任、専制ではない」というように自分で考えて解くことが求められる。

日本の保健医療福祉について正しいのはどれか。(第101回)

①憲法による生存権の保障が基本理念である。
②ノーマライゼーションは疫学的理念である。
③保健医療福祉行政の事業内容は全国一律である。
④医療費の財源では国庫負担の占める割合が最も高い。

  1. 憲法による生存権の保障が基本理念である。
    「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」、「国は、すべての生活部面について社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」という生存権を保障しているのが日本国憲法第25条である。これが保健医療福祉の基本理念である。
  2. ノーマライゼーションは疫学的理念である。
    人間の集団を対象として、病気の原因やしくみを究明するために原因とその関連を数量的に分析するのが疫学である。ノーマライゼーションは障害の有無に関わらず、社会に参加して地域で共生することである。
  3. 保健医療福祉行政の事業内容は全国一律である。
    保健医療福祉行政の事業内容は全国一律のものとそうでないものがある。一律でないものの例としては自治体による小児の医療費の補助、介護保険の地域支援事業の任意事業などがある。
  4. 医療費の財源では国庫負担の占める割合が最も高い。
    平成29年(2017年)の医療費の財源のうち、保険料が49.4%でおよそ半分、公費(国庫負担)は38.4%であった。

日本国憲法のうち、看護師国家試験でよく問われる条文は第25条である。

介護予防の目的でないのはどれか。(第96回)

①介護者の負担の軽減
②介護保険給付費の抑制
③介護サービスの地域格差の是正
④自立した生活を送れる期間の延長

  1. 介護者の負担の軽減
    解法のポイントのとおり、介護予防は介護者の負担の軽減につながる。
  2. 介護保険給付費の抑制
    介護予防は現在もなお増加傾向にある介護保険給付費の抑制につながる。
  3. 介護サービスの地域格差の是正
    介護予防の目的には介護サービスの地域格差の是正という視点は含まれていない。
  4. 自立した生活を送れる期間の延長
    解法のポイントのとおり、介護予防は自立した生活を送れる期間の延長につながる。

厚生労働省の定義によると、介護予防とは「要介護状態の発生をできる限り防ぐ(遅らせる)こと、要介護状態にあってもその悪化をできる限り防ぐこと、さらには軽減を目指すこと」である。ここから考えて解答する。

予防接種法において定期予防接種でない疾患はどれか。(第103回改変)

①結 核
②水 痘
③風しん
④B型肝炎
⑤流行性耳下腺炎

  1. 結 核
    結核はBCGとして定期接種である。
  2. 水 痘
    水痘は定期接種となった。
  3. 風しん
    風しんはMRワクチン(麻しん・風しん混合ワクチン)として定期接種である。
  4. B型肝炎
    B型肝炎は定期接種となった。
  5. 流行性耳下腺炎
    流行性耳下腺炎、A型肝炎、髄膜炎菌、インフルエンザウイルス感染症が任意接種である。

定期予防接種は改正の多い内容なので、最新の情報をキャッチしておく。近年、定期接種の対象となる疾患が増え、Hib感染症、肺炎球菌、B型肝炎、水痘が加わっている。令和2年(2020年)10月1日からロタウイルスワクチンが新たに定期接種の対象になったが、それまでは任意接種である。

特定健康診査について正しいのはどれか。2つ選べ。(第103回追試)

①医療保険者が実施する。
②がんのスクリーニングを目的としている。
③対象は35~74歳の医療保険加入者である。
④検査項目にHDLコレステロールが含まれる。
⑤受診者全員に特定保健指導が行われる。

  1. 医療保険者が実施する。
    医療保険者に、40~74歳の被保険者・被扶養者に対する特定健康診査と特定保健指導の実施が義務づけられている。
  2. がんのスクリーニングを目的としている。
    がんではなく、血圧・血糖・脂質を中心に着目した生活習慣病の予防のための健康診査である。
  3. 対象は35~74歳の医療保険加入者である。
    対象は、40~74歳の被保険者・被扶養者であり、35~74歳ではない。
  4. 検査項目にHDLコレステロールが含まれる。
    検査項目には血液検査として脂質検査(中性脂肪、HDLコレステロール・LDLコレステロールまたはNon-HDLコレステロール)・血糖検査(空腹時血糖またはHbA1c、やむを得ない場合には随時血糖)・肝機能検査〔AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GT(γ-GTP)〕、尿検査(尿糖・尿蛋白)と身体診察による理学的検査などがある。HDLコレステロールが含まれる。
  5. 受診者全員に特定保健指導が行われる。
    特定健康診査の結果により特定保健指導対象者の選定方法に則って「動機づけ支援」、「積極的支援」に該当した人が特定保健指導を受ける。

特定健康診査と特定保健指導について基本的なことが問われている。

経鼻胃管の挿入で正しいのはどれか。(第103回追試)

①患者を仰臥位にして挿入する。
②患者の頭部をやや前屈させて挿入する。
③胃管の先端が咽頭部に到達したら、頭部を後屈させる。
④胃管が咽頭を通過したかどうか開口させて確認する。

  1. 患者を仰臥位にして挿入する。
    挿入時は悪心・嘔吐が誘発されやすい。嘔吐した場合に誤嚥を防止するため、挿入時は仰臥位ではなくファウラー位とする。
  2. 患者の頭部をやや前屈させて挿入する。
    頭部を前屈して胃管を鼻腔から挿入すると、鼻腔内上壁に胃管の先端が垂直にあたりやすくなり患者の苦痛となる。そのため頭部をやや後屈して挿入する。咽頭部より先は患者の頭部を前屈させると咽頭と食道が一直線になり、胃管の先端が食道内に入りやすくなる。
  3. 胃管の先端が咽頭部に到達したら、頭部を後屈させる。
    胃管の先端が咽頭部に達したときに頭部を後屈させてしまうと、胃管の先端は気道に入りやすくなってしまうため、咽頭部より先の挿入は前屈すると、咽頭と食道が一直線になり、胃管の先端が食道内に入りやすくなる。
  4. 胃管が咽頭を通過したかどうか開口させて確認する。
    胃管の先端が咽頭部を通過する際、患者に唾液を何度か飲み込むように指示し食道側に進める。このとき、管の先端が口腔内に出てきてしまうことがあるため、患者に開口してもらい口腔内を確認する必要がある。

経鼻胃管は経鼻経管栄養法や胃内容物の排出のために用いられる。挿入は看護師も行うが、管の先端を肺ではなく確実に胃内に留置することが重要である。

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