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第45回

経管栄養法における経鼻チューブ挿入で適切なのはどれか。(第98回)

①挿入時はファウラー位にする。
②咽頭部よりも先へ挿入する際には頸部後屈位にする。
③嚥下運動よりも速い速度で挿入する。
④胃内への挿入を少量の栄養物を注入して確認する。

  1. 挿入時はファウラー位にする。
    経鼻チューブ挿入時は、患者が嚥下運動が行いやすい体位であるファウラー位とする。
  2. 咽頭部よりも先へ挿入する際には頸部後屈位にする。
    咽頭部まで挿入する際には気道への誤挿入を防ぐために頸部は前屈させる。咽頭部より先は嚥下運動を繰り返すことでチューブが挿入しやすくなるので、嚥下運動がしやすいように頸部は前屈したままとする。
  3. 嚥下運動よりも速い速度で挿入する。
    チューブを挿入する場合には患者に嚥下運動を繰り返してもらい、嚥下運動と同じ速さでチューブを挿入する。
  4. 胃内への挿入を少量の栄養物を注入して確認する。
    チューブの先端が胃内にあることが確認できないうちに栄養物を注入してはいけない。

経管栄養法における経鼻チューブの挿入では、確実に胃内にチューブの先端を位置させることが重要である。

グリセリン浣腸の効果で正しいのはどれか。(第104回)

①腸管の蠕動を促進する。
②腸管内の炎症を和らげる。
③腸壁の水分吸収を促進する。
④腸管内のガスの吸収を促進する。

  1. 腸管の蠕動を促進する。
    グリセリンを直腸内に注入すると浸透圧によって腸管から腸内に水分が移動し、その水分が腸管への刺激となり腸蠕動が亢進する。
  2. 腸管内の炎症を和らげる。
    グリセリンには腸管内の炎症を和らげる効果はない。
  3. 腸壁の水分吸収を促進する。
    グリセリンを直腸内に注入すると浸透圧によって腸管から腸内に水分が移動する。腸壁への水分吸収を促進する効果はない。
  4. 腸管内のガスの吸収を促進する。
    グリセリンに腸管内のガス吸収を促進する効果はない。

グリセリン浣腸時の体位で腸管穿孔の危険性が最も高いのはどれか。(第96回)

①立 位
②側臥位
③仰臥位
④シムス位

  1. 立 位
    立位は腸管穿孔の危険性が最も高い。
  2. 側臥位
    グリセリン浣腸は左側臥位で実施する。
  3. 仰臥位
    仰臥位は腸管穿孔の危険性が最も高いとはいえない。
  4. シムス位
    シムス位は腸管穿孔の危険性が最も高いとはいえない。

成人女性に膀胱留置カテーテルを挿入する方法で適切なのはどれか。(第109回)

①水溶性の滅菌潤滑剤を用いる。
②カテーテルは外尿道口から15cm挿入する。
③固定用バルーンを膨らませた後、尿の流出を確認する。
④固定用バルーンにはクロルヘキシジングルコン酸塩液を注入する。

  1. 水溶性の滅菌潤滑剤を用いる。
    脂溶性の滅菌潤滑剤を使用するとカテーテルや採尿バッグの成分(例:ポリ塩化ビニル)などが変質する恐れがあるため、水溶性のものを使用する。
  2. カテーテルは外尿道口から15cm挿入する。
    成人女性の場合、カテーテルは外尿道口から4~6cmを目安に挿入する。ただし、持続的導尿の場合、バルーンの位置や大きさによって異なる。
  3. 固定用バルーンを膨らませた後、尿の流出を確認する。
    尿の流出を確認した後に固定用バルーンを膨らませる。尿が流出してきたら膀胱内にカテーテルが入っていることになる。膀胱の中以外で膨張させると、バルーン破裂や尿道損傷の危険性がある。
  4. 固定用バルーンにはクロルヘキシジングルコン酸塩液を注入する。
    固定用バルーンを滅菌蒸留水以外で膨張させない。生理食塩水や造影剤などで膨張させると溶質の結晶ができて一方弁の機能不良が起こり、漏れやバルーンの収縮不能などが生じる可能性がある。

膀胱留置カテーテルを挿入し、尿がカテーテル内を流れ始めた。バルーンに滅菌蒸留水を注水する方法で正しいのはどれか。(第103回追試)

①カテーテルの位置はそのままで全量を注入する。
②半量を注入し、カテーテルをさらに2~3cm挿入後、残りを注入する。
③カテーテルをさらに2~3cm挿入した後、全量を注入する。
④抵抗があるまでカテーテルを挿入した後、全量を注入する。

  1. カテーテルの位置はそのままで全量を注入する。
    尿がカテーテル内を流れ始めたときのカテーテルは膀胱内に側孔が、尿道内にバルーンが位置している。この位置で滅菌蒸留水を全量注入してバルーンを膨らませると尿道内でバルーンが膨らむため、尿道損傷の可能性がある。
  2. 半量を注入し、カテーテルをさらに2~3cm挿入後、残りを注入する。
    尿がカテーテル内を流れ始めたときのカテーテルは膀胱内に側孔が、尿道内にバルーンが位置している。この位置で滅菌蒸留水を半量注入してバルーンを膨らませると尿道内でバルーンが膨らむため、尿道損傷の可能性がある。
  3. カテーテルをさらに2~3cm挿入した後、全量を注入する。
    尿がカテーテル内を流れ始めたときのカテーテルは膀胱内に側孔が、尿道内にバルーンが位置している。この位置よりさらにカテーテルを2~3cm挿入すると、バルーン全体が膀胱内に入るため、ここで滅菌蒸留水を全量注入する。
  4. 抵抗があるまでカテーテルを挿入した後、全量を注入する。
    抵抗があるまでカテーテルを挿入すると、カテーテルが膀胱内壁を傷つける恐れがある。

体位変換が有効でないのはどれか。(第97回)

①無尿の改善
②局所血流の改善
③精神的苦痛の緩和
④気道分泌物の喀出促進

  1. 無尿の改善
    体位変換は、無尿の改善には有効でない。
  2. 局所血流の改善
    体位変換によって、身体が圧迫されて血流が阻害されている位置が変わるため、局所血流の改善には有効である。
  3. 精神的苦痛の緩和
    治療や疾患などで自分で体位変換ができない患者は精神的苦痛が大きい。このような患者に体位変換を行うことは精神的苦痛の緩和となる。
  4. 気道分泌物の喀出促進
    体位変換は体位ドレナージとして行う場合がある。体位ドレナージは気道内分泌物の喀出促進に有効である。

入院中の患者が「最近、消灯後に寝つくまで30分ぐらいかかり、朝の検温で目が覚める。ずっと夢を見ていたような感じで、ぐっすり眠れたと思えない日が続いている」と言う。睡眠状態のアセスメントで適切なのはどれか。(第97回)

①入眠障害
②中途覚醒
③早朝覚醒
④熟眠障害

  1. 入眠障害
    入眠障害は、消灯後入眠するまでの時間が延長して寝つきが悪くなり、本人が苦痛と感じている状態である。患者は入眠までに30分かかっているが苦痛を訴えていないため、入眠障害というアセスメントは適切ではない。
  2. 中途覚醒
    中途覚醒は、いったん入眠したあと夜中に目が覚めてしまい再入眠に困難を覚える状態である。患者は夜中に目が覚めてはいないので、中途覚醒というアセスメントは適切ではない。
  3. 早朝覚醒
    早朝覚醒は、起床時間の2時間以上前に覚醒してしまい、その後入眠できずに本人が苦痛に感じている状態である。朝の検温で目が覚めているので、早朝覚醒というアセスメントは適切ではない。
  4. 熟眠障害
    熟眠障害は、睡眠時間は十分であるにもかかわらず深く眠った感覚が得られない状態である。患者の訴えは熟眠障害にあてはまると考えられる。

入浴時に全身の血液循環を促進する作用はどれか。(第108回)

①鎮静作用
②浮力作用
③抗酸化作用
④静水圧作用

  1. 鎮静作用
    適温で入浴した場合は副交感神経優位となりリラックス効果による鎮静作用はあるが、血液循環を促進する作用ではない。
  2. 浮力作用
    湯に浸かると浮力作用によって関節への負担が軽減するが、血液循環を促進する作用ではない。
  3. 抗酸化作用
    抗酸化作用は活性酸素の発生やその働きを抑制する作用であるが、血液循環を促進する作用ではない。
  4. 静水圧作用
    湯に浸かると静水圧作用によって静脈還流量が増加し、全身の血液循環が促進される。

患者の状態と寝衣の特徴との組合せで適切なのはどれか。(第110回)

①発熱がある患者 <―> 防水性のもの
②開腹術直後の患者 <―> 上着とズボンに分かれたもの
③意識障害のある患者 <―> 前開きのもの
④下肢に浮腫のある患者 <―> 足首にゴムが入っているもの

  1. 発熱がある患者 <―> 防水性のもの
    発熱がある患者は発汗がある。防水性の寝衣は汗を吸収せず、べたつきやにおいの原因となるため不適切である。吸湿性のものを選択する。
  2. 開腹術直後の患者 <―> 上着とズボンに分かれたもの
    開腹術直後の患者は、頻回に創部を観察し、時にはガーゼ交換などの処置が必要である。また、安静度や創部痛のため臥床状態での排泄が考えられる。このような患者では、上着とズボンに分かれた寝衣ではなく、観察や介助のしやすい前開きの浴衣や長衣が適切である。
  3. 意識障害のある患者 <―> 前開きのもの
    意識障害のある患者は、更衣や排泄などのADLは全介助であるため、介助しやすい前開きの寝衣が適切である。
  4. 下肢に浮腫のある患者 <―> 足首にゴムが入っているもの
    下肢に浮腫がある患者が足首にゴムの入っている寝衣を着用すると、静脈還流が阻害され、さらに浮腫が増強することが考えられる。足首にゴムが入っていない寝衣が適切である。

前腕から点滴静脈内注射中の患者の寝衣交換をする際、輸液ボトル・セットの袖の通し方で適切なのはどれか。(第97回)

①脱衣時はボトルを袖の肩側から入れる。
②着衣時はボトルを腕よりも先に袖に入れる。
③滴下筒は横向きにして袖に通す。
④ボトルを袖から出すときは心臓部より低くする。

  1. 脱衣時はボトルを袖の肩側から入れる。
    脱衣時はボトルを肩側ではなく袖側から入れる。
  2. 着衣時はボトルを腕よりも先に袖に入れる。
    着衣時はボトルを腕よりも先に袖に入れる。
  3. 滴下筒は横向きにして袖に通す。
    点滴筒を横向きにすると点滴筒内の空気が患者側に流れてしまうため、横向きにはしないようにする。
  4. ボトルを袖から出すときは心臓部より低くする。
    ボトルを心臓よりも低くすると血液がルート内に逆流してしまうため、寝衣交換中は常に心臓よりも高い位置にする。

頭部CTを別に示す。論理的思考を制御する領域はどれか。(第107回)

①A
②B
③C
④D
⑤E

  1. A
    A領域は前頭連合野と帯状回の皮質を示しており、論理的思考を制御する領域となっている。
  2. B
    B領域は右大脳半球の側頭葉と島の皮質を示しており、内耳からの聴覚の中枢、聴覚野がある。
  3. C
    C領域は視床と内包を示しており、伝導路の中継核や通路となっている。
  4. D
    D領域は左大脳半球の側頭葉と島の皮質を示しており、内耳からの聴覚の中枢、聴覚野がある。
  5. E
    E領域は後頭葉の皮質を示しており、網膜からの視覚の中枢、視覚野がある。

副交感神経の作用はどれか。2つ選べ。(第99回)

①発 汗
②縮 瞳
③尿量減少
④心拍数減少
⑤消化管運動抑制

  1. 発 汗
    汗腺にはたらき発汗を促すのは交感神経である。
  2. 縮 瞳
    瞳孔括約筋を収縮させ、瞳孔を縮小させるのは副交感神経である。
  3. 尿量減少
    排尿は交感神経により抑制され、尿量が減少する。
  4. 心拍数減少
    心筋のはたらきは副交感神経によって抑制され、心拍数は減少する。
  5. 消化管運動抑制
    消化管の平滑筋は副交感神経で収縮し、消化管の運動は抑制ではなく促進される。

脳神経とその機能の組合せで正しいのはどれか。(第103回)

①顔面神経 ― 顔の感覚

②舌下神経 ― 舌の運動
③動眼神経 ― 眼球の外転
④三叉神経 ― 額のしわ寄せ

  1. 顔面神経 ― 顔の感覚
    顔面神経は顔面の表情筋を支配し、舌前2/3の味覚、涙腺や唾液腺の分泌をつかさどる。顔の感覚は三叉神経が関与する。
  2. 舌下神経 ― 舌の運動
    舌下神経は内舌筋や外舌筋などの舌筋を支配し、舌の運動に関与する。
  3. 動眼神経 ― 眼球の外転
    動眼神経は眼球運動に関与する眼筋を支配する(眼筋6種類のうち内側直筋・上直筋・下直筋・下斜筋の4筋と上眼瞼挙筋の運動に関与)。眼球の外転には外側直筋が働き、外側直筋は動眼神経ではなく外転神経に支配されている。
  4. 三叉神経 ― 額のしわ寄せ
    三叉神経は脳の橋に出入りし、3つの枝からなる感覚神経である。顔面の皮膚・粘膜・歯などの感覚をつかさどる。第3枝である下顎神経には運動神経線維も含まれ、咀嚼筋も支配している。しかし、額のしわ寄せは前頭筋によって行われ、前頭筋は表情筋の一種で顔面神経によって支配されている。

三叉神経を求心路として起こるのはどれか。(第108回)

①瞬目反射
②対光反射
③追跡運動
④輻輳反射

  1. 瞬目反射
    瞬目反射は、角膜や眼の周囲の皮膚に物が触れたりすると反射的に眼瞼を閉じる反射で、角膜を保護する。これは三叉神経に分布し、求心路も三叉神経である。
  2. 対光反射
    対光反射は、光が眼に当てられると瞳孔の大きさが反射的に調節されることで、強い光で網膜が傷害されることを防ぐ。求心路は視神経である。
  3. 追跡運動
    追跡運動は、動く物体をそれに合わせ眼で追っていく運動で、求心路は視神経である。
  4. 輻輳反射
    輻輳(ふくそう)反射とは、近いものを注視すると、両眼とも内転(寄り眼)となって瞳孔が縮小する反射で、求心路は視神経である。

アセチルコリンで収縮するのはどれか。2つ選べ。(第108回)

①心 筋
②排尿筋
③腓腹筋
④立毛筋
⑤瞳孔散大筋

  1. 心 筋
    心筋へは副交感神経も入っているが、機能は心拍数と心拍出量の減少であり収縮は含まれない。心筋そのものの収縮は刺激伝導系が関与している。
  2. 排尿筋
    膀胱壁の排尿筋は、副交感神経の骨盤内臓神経が働いており、アセチルコリンで収縮する。
  3. 腓腹筋
    腓腹筋は骨格筋であり、運動神経によって支配される。運動神経から放出される神経伝達物質であるアセチルコリンで収縮する。
  4. 立毛筋
    立毛筋は平滑筋で交感神経支配であり、ノルアドレナリンによって収縮する。
  5. 瞳孔散大筋
    瞳孔散大筋は交感神経支配で、ノルアドレナリンによって収縮する。

交感神経の作用はどれか。2つ選べ。(第109回)

①散 瞳
②精神性発汗
③腸蠕動の促進
④腸蠕動の促進
⑤グリコーゲン合成の促進

  1. 散 瞳
    散瞳は虹彩内の瞳孔散大筋が交感神経の支配で働き行われる。
  2. 精神性発汗
    精神性発汗も温熱性発汗も汗腺からの発汗であるが、汗腺は交感神経の支配を受けている。
  3. 腸蠕動の促進
    腸蠕動の促進は副交感神経の働きによる。
  4. 排尿筋の収縮
    排尿筋(膀胱平滑筋)の収縮は、副交感神経の働きによる。
  5. グリコーゲン合成の促進
    グリコーゲン合成の促進は、膵臓ランゲルハンス島のB(β)細胞から分泌されるホルモンであるインスリンによって行われる。

脳神経とその障害による症状との組合せで正しいのはどれか。(第96回)

①視神経 ― 複 視
②舌下神経 ― 舌の偏位
③動眼神経 ― 眼球の外転不能
④三叉神経 ― 額のしわ寄せ不能

  1. 視神経 ― 複 視
    視神経は視覚を伝える感覚神経で、複視は眼球の動きを支配する動眼神経・滑車神経・外転神経などの運動神経の障害による症状である。
  2. 舌下神経 ― 舌の偏位
    舌下神経は、舌本体の内舌筋とオトガイ舌筋などの外舌筋を支配する運動神経で、舌下神経麻痺では挺舌など舌が偏位する。
  3. 動眼神経 ― 眼球の外転不能
    動眼神経は上直筋・下直筋・内側直筋・下斜筋を支配している。眼球の外転は外側直筋により行われ、外側直筋は外転神経に支配されている。そのため眼球の外転不能は動眼神経ではなく外転神経の障害による症状である。
  4. 三叉神経 ― 額のしわ寄せ不能
    三叉神経は顔面の皮膚などに分布する感覚神経である。額のしわ寄せは表情筋に含まれる前頭筋が行い、表情筋は顔面神経によって支配されている。よって、額のしわ寄せ不能は顔面神経の障害による症状である。

末梢神経とその作用の組合せで正しいのはどれか。(第97回)

①橈骨神経 ─ 母指の屈曲
②尺骨神経 ─ 手関節の背屈
③坐骨神経 ─ 大腿の伸展
④腓骨神経 ─ 足の背屈

  1. 橈骨神経 ─ 母指の屈曲
    橈骨神経は母指の伸展を行う長母指伸筋を支配する。母指の屈曲を行う長母指屈筋は、正中神経の支配である。
  2. 尺骨神経 ─ 手関節の背屈
    尺骨神経は手関節を屈曲する尺側手根屈筋を支配する。手関節を背屈する尺側手根伸筋や長・短橈側手根伸筋は橈骨神経の支配である。
  3. 坐骨神経 ─ 大腿の伸展
    坐骨神経は膝関節を屈曲するハムストリングスと呼ばれる大腿二頭筋などを支配する。大腿の伸展は大殿筋が行い、下殿神経に支配される。
  4. 腓骨神経 ─ 足の背屈
    腓骨神経が支配する前脛骨筋や長母指伸筋・長指伸筋は下腿伸筋群で、足の背屈や指の伸展を行う。

副交感神経を含む脳神経はどれか。2つ選べ。(第108回)

①嗅神経
②視神経
③動眼神経
④三叉神経
⑤迷走神経

  1. 嗅神経
    嗅神経は鼻腔内の嗅上皮から嗅覚を伝える感覚神経である。
  2. 視神経
    視神経は眼球網膜から視覚を伝える感覚神経である。
  3. 動眼神経
    動眼神経は随意筋である眼筋を支配する運動神経だが、不随意筋である瞳孔括約筋と毛様体筋を支配する副交感神経線維を含んでいる。
  4. 三叉神経
    三叉神経は顔面皮膚や鼻腔内口腔内の感覚を伝える感覚神経である。一部、随意筋である咀嚼筋を支配する運動神経が含まれる。
  5. 迷走神経
    迷走神経は頸部内臓、胸部内臓、腹部内臓などの感覚、運動、分泌を支配する混合性神経である。主成分は、不随意筋である内臓筋や分泌腺を支配する副交感神経線維である。

副交感神経系の作用はどれか。2つ選べ。(第100回)

①瞳孔の収縮
②発汗の促進
③気管支の拡張
④唾液分泌の亢進

  1. 瞳孔の収縮
    瞳孔括約筋をはたらかせ、瞳孔を収縮させるのは副交感神経である。
  2. 発汗の促進
    汗腺にはたらき発汗の促進を行うのは交感神経である。
  3. 気管支の拡張
    気管支の拡張は、交感神経が気管支平滑筋にはたらいて行われる。
  4. 唾液分泌の亢進
    唾液腺にはたらき唾液分泌の亢進を行うのは、顔面神経および舌咽神経に含まれる副交感神経である。
  5. 消化管運動の抑制
    消化管の平滑筋は副交感神経で収縮し、消化管の運動は促進される。

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