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第48回

小脳機能のフィジカルアセスメントで把握するのはどれか。(第97回)

①痛 覚
②振動感覚
③温度感覚
④平衡感覚

  1. 痛 覚
    痛覚は大脳皮質の体性感覚野が関わっている。
  2. 振動感覚
    振動覚は大脳皮質の体性感覚野が関わっている。
  3. 温度感覚
    温度感覚は大脳皮質の体性感覚野が関わっている。
  4. 平衡感覚
    平衡感覚は小脳が関わっている。平衡感覚をアセスメントすることで小脳機能を把握することができる。

小脳は体幹や四肢の動きや身体平衡、眼球運動の調節に関わっている。

Parkinson<パーキンソン>病の症状で正しいのはどれか。(第101回)

①症状は対称性である。
②羽ばたき振戦がみられる。
③四肢の筋肉は弛緩する。
④動作が緩慢である。

  1. 症状は対称性である。
    パーキンソン病の症状である手足のふるえはどちらか片側から始まることが多い。進行すると反対側にも出現するが、症状が対称性であるとはいえない。
  2. 羽ばたき振戦がみられる。
    羽ばたき振戦は、上肢を伸展し、手関節を背屈させた姿勢を保持すると、鳥が羽ばたくような不規則な動きが生じることで、パーキンソン病ではなく肝性脳症などで出現する。
  3. 四肢の筋肉は弛緩する。
    パーキンソン病では筋肉のこわばり(筋固縮)が生じる。
  4. 動作が緩慢である。
    パーキンソン病では動けなかったり動作が緩慢になる。

パーキンソン病では錐体外路症状が特徴である。

検査で得られた画像を別に示す。この検査はどれか。(第103回追試)

①MRI
②血管造影
③ヘリカルCT
④シンチグラフィ

  1. MRI
    MRIではない。
  2. 血管造影
    血管造影の画像である。動脈、静脈、心臓などにカテーテルを挿入し、造影剤を注入しながらX線撮影を行う。造影剤の流れにより、血管が詳細に描出される。
  3. ヘリカルCT
    ヘリカルCTではない。
  4. シンチグラフィ
    シンチグラフィではない。

画像に何が映っているのかをよく見て考えることで解答できるであろう。設問は血管造影の画像である。

ミエログラフィ終了後の体位で正しいのはどれか。(第97回)


  1. 頭部を挙上していないため、不適切である。

  2. 頭部を挙上していないため、不適切である。

  3. 頭部を挙上し、臥床安静の状態で、ミエログラフィ終了後の体位として正しい。

  4. 頭部は挙上しているが、座位である。検査後はめまいなどが生じることがあり転倒の危険があるため、不適切である。

ミエログラフィ(脊髄造影)は脊髄腔内に造影剤を注入し、圧迫や狭窄の状態を確認する検査である。検査終了後は造影剤が頭蓋内に流入しないように頭部を挙上し、数時間は臥床安静とする。

見当識障害の評価として適切なのはどれか。(第96回)

①「何を食べたいですか」
②「目を閉じてください」
③「今日は何月何日ですか」
④「10から3を引いてください」

  1. 「何を食べたいですか」
    何を食べたいかは見当識に含まれないため、評価として不適切である。
  2. 「目を閉じてください」
    目を閉じるなどの指示に従えるかどうかは従命反応で、見当識に含まれないため、評価として不適切である。
  3. 「今日は何月何日ですか」
    今日の日付は見当識に含まれる。評価として適切である。
  4. 「10から3を引いてください」
    計算能力は見当識に含まれないため、評価として不適切である。

見当識障害は、時間、場所、人物について正しく認識できなくなることをいう。

頭蓋内圧亢進を助長するのはどれか。(第103回)

①便 秘
②酸素療法
③浸透圧利尿薬
④Fowler〈ファウラー〉位

  1. 便 秘
    便秘で排便するときに努責をかけることが頭蓋内圧亢進を助長する。
  2. 酸素療法
    酸素を投与し血中の酸素濃度が上昇すると頭蓋内圧が低下する。
  3. 浸透圧利尿薬
    浸透圧利尿薬によって利尿を促すことで、脳浮腫が改善し頭蓋内圧が低下する。
  4. Fowler〈ファウラー〉位
    ファウラー位にすることで、静脈還流がよくなり、頭蓋内圧が低下する。

頭蓋内は骨に囲まれているため、脳浮腫、脳血液量の増加、脳脊髄液の貯留、脳内出血、脳内血腫、脳腫瘍などで頭蓋内の容量が増えることにより頭蓋内圧が亢進する。また、PaCO2が上昇すると血管拡張が起こり、血流が増えることになり頭蓋内圧が亢進する。咳やくしゃみ、努責、頸部屈曲、水平臥床なども頭蓋内圧を亢進させる原因となる。

外傷性脳損傷によって軽度記憶障害のある患者への認知リハビリテーションで適切なのはどれか。(第102回)

①簡単な計算を取り入れる。
②毎日新しい行動を試みる。
③暗記の練習のときはメモを取る。
④視覚的なイメージより言葉のほうが記憶しやすい。

  1. 簡単な計算を取り入れる。
    記憶障害に対して計算を取り入れることが認知リハビリテーションに適切であるとは考えにくい。
  2. 毎日新しい行動を試みる。
    記憶障害に対して毎日新しい行動を取り入れることは、混乱を招くことになり、認知リハビリテーションに適切であるとはいえない。
  3. 暗記の練習のときはメモを取る。
    暗記の練習のときにメモを取ることは、外的補助具を活用して記憶するための訓練となるため適切である。
  4. 視覚的なイメージより言葉のほうが記憶しやすい。
    言葉より視覚的なイメージのほうが記憶しやすい。

記憶障害のリハビリテーションでは、反復訓練、環境調整、外的補助具の活用訓練などがある。

Aさん(80歳、男性)は、脳梗塞の治療のために入院した。Aさんは多弁であり「めがねをとってください」のことを「めとねをとってください」などと話す様子が観察される。Aさんの症状で正しいのはどれか。(第105回)

①錯 語
②感情失禁
③喚語困難
④運動性失語

  1. 錯 語
    「めがね」を「めとね」と間違えることから感覚性失語による字性錯語が起こっているといえる。
  2. 感情失禁
    感情失禁とは、些細なことで泣いたり、怒ったり、笑ったりと感情的になることである。血管性認知症などの脳器質疾患でみられる。
  3. 喚語困難
    喚語困難とは、言いたいことを言おうとしたときに言葉が出てこないことをいう。
  4. 運動性失語
    運動性失語は、言葉を聞いて理解することは比較的できるが、うまく話すことができず、ぎこちない話し方になることをいう。

感覚性失語であるウェルニッケ失語では、話し方は滑らかで、多弁であることもあるが、言い間違いが顕著で、支離滅裂語になることもある。設問にあるような「めがね」を「めとね」と間違えることを字性錯語という。

血栓が存在することによって脳塞栓症を引き起こす可能性があるのはどれか。(第101回)

①右心室
②左心房
③腎動脈
④上大静脈
⑤大腿静脈

  1. 右心室
    右心室の血栓は肺動脈に移動して肺血栓塞栓症を引き起こす可能性がある。
  2. 左心房
    左心房の血栓が大動脈から脳動脈に移動すると心原性脳塞栓症を引き起こす可能性がある。
  3. 腎動脈
    腎動脈の血栓は腎動脈を閉塞させ、腎梗塞を引き起こす可能性がある。
  4. 上大静脈
    上大静脈の血栓は右心房から右心室を経由して肺動脈に移動し、肺血栓塞栓症を引き起こす可能性がある。
  5. 大腿静脈
    大腿静脈の血栓は下大静脈から右心房、右心室を経由して肺動脈に移動し、肺血栓塞栓症を引き起こす可能性がある。

心原性脳塞栓症は、脳動脈より上流に生じた血栓によって脳動脈に閉塞が生じることで起こる。

脳ヘルニアの症状はどれか。(第100回)

①頻 脈
②縮 瞳
③頸静脈の怒張
④チェーンストークス呼吸

  1. 頻 脈
    脳ヘルニアでは頭蓋内圧亢進によってクッシング症状(血圧上昇・徐脈)が生じる。頻脈が起こるとは考えにくい。
  2. 縮 瞳
    脳ヘルニアでは散瞳や対光反射の消失が生じる。
  3. 頸静脈の怒張
    頸静脈の怒張は中心静脈圧の上昇によって生じるが、脳ヘルニアと中心静脈圧の上昇は関連がない。よって、頸静脈の怒張が起こるとは考えにくい。
  4. チェーンストークス呼吸
    脳ヘルニアでは浅速性の呼吸や呼吸停止、チェーンストークス呼吸などが生じる。

脳ヘルニアは発症部位によって症状が異なるが、意識障害、散瞳や対光反射の消失、呼吸停止やチェーンストークス呼吸などが生じる。さらに頭蓋内圧亢進によりクッシング症状(血圧上昇・徐脈)が生じる。

26歳の男性。オートバイの転倒事故で第6頸椎レベルの頸髄損傷と診断された。入院時の患者の状況で正しいのはどれか。(第99回)

①外出血がなければショックにならない。
②首から下の痛覚は消失している。
③麻痺の範囲は今後拡大する。
④経口挿管を必要とする。
⑤排尿障害が起こる。

  1. 外出血がなければショックにならない。
    脊髄損傷では、受傷直後に脊髄ショック(神経原性ショック)と呼ばれる一時的な脊髄機能不全が生じることがある。
  2. 首から下の痛覚は消失している。
    第6頸椎(C6)レベルの損傷なので、肩から上肢にかけての感覚は残存している可能性がある。
  3. 麻痺の範囲は今後拡大する。
    脊髄損傷では外力などによって損傷部位が広がらない限り拡大することはない。よって、麻痺の範囲が今後拡大するとは考えにくい。
  4. 経口挿管を必要とする。
    麻痺性呼吸障害は、横隔膜運動を支配するC3~5より上位の障害で生じる可能性が高い。C6の損傷では麻痺性呼吸障害は生じる可能性は低いため、経口挿管は必要ないと考えられる。
  5. 排尿障害が起こる。
    膀胱や尿道の括約筋を支配する下腹神経はT
      脊髄損傷による神経障害はその損傷部位によって、運動麻痺や感覚障害以外にもさまざまな機能障害を引き起こす。

    味覚障害の原因となるのはどれか。(第103回)

    ①亜鉛欠乏
    ②リン欠乏
    ③カリウム欠乏
    ④マグネシウム欠乏

    1. 亜鉛欠乏
      亜鉛が欠乏すると味覚障害となる。薬の副作用やストレス、感冒、舌の異常なども味覚障害の原因となるといわれている。
    2. リン欠乏
      リン欠乏症は、食欲不振、筋力低下、骨軟化症の原因となる。
    3. カリウム欠乏
      カリウム欠乏症は筋力低下、筋肉のけいれん、不整脈の原因となる。
    4. マグネシウム欠乏
      マグネシウム欠乏症は不整脈、悪心・嘔吐、低カルシウム血症の併発、テタニーを起こしやすくなる。

    味覚障害は、亜鉛の不足が関与しているといわれている。そのほかにも、薬の副作用やストレス、感冒、舌の異常なども味覚障害の原因となるといわれている。

    出血性ショックになる危険性が最も高いのはどれか。(第100回)

    ①頸椎骨折

    ②肋骨骨折
    ③腰椎圧迫骨折
    ④骨盤骨折

    1. 頸椎骨折
      頸椎骨折では、出血性ショックの原因となる循環血液量の減少が生じる出血は起こりにくいと考えられる。
    2. 肋骨骨折
      肋骨骨折では、出血性ショックの原因となる循環血液量の減少が生じる出血は起こりにくいと考えられる。
    3. 腰椎圧迫骨折
      腰椎圧迫骨折では、出血性ショックの原因となる循環血液量の減少が生じる出血は起こりにくいと考えられる。
    4. 骨盤骨折
      骨盤腔内は多くの血管が走行しているため骨折により出血しやすい。骨盤骨折の中でも骨盤輪骨折では、大量出血による出血性ショックや臓器損傷が生じやすい。

    出血性ショックは循環血液量の減少により生じるショックのことをいう。

    徒手筋力テストで正しいのはどれか。(第98回)

    ①上肢に限定して行う。
    ②関節の状態も評価できる。
    ③評価は2段階表示で行う。
    ④意識レベルにかかわらず実施できる。

    1. 上肢に限定して行う。
      上肢以外も測定可能であり、上肢に限定して行うものではない。
    2. 関節の状態も評価できる。
      全可動域の運動を実施するため、関節の状態も評価できる。
    3. 評価は2段階表示で行う。
      2段階ではなく6段階で評価する。
    4. 意識レベルにかかわらず実施できる。
      患者自ら動かしてもらう必要があるため、意識レベルが低下している患者は実施できない。

    徒手筋力テスト(MMT)は、筋力を評価するための検査である。

    下部尿路症状のうち蓄尿症状はどれか。2つ選べ。(第107回)

    ①尿失禁
    ②残尿感
    ③腹圧排尿
    ④尿線途絶
    ⑤尿意切迫感

    1. 尿失禁
      下部尿路機能障害の症状のうち蓄尿症状は、頻尿、尿意切迫感、切迫性尿失禁、腹圧性尿失禁、夜間頻尿、夜尿症などである。
    2. 残尿感
      下部尿路機能障害の症状のうち排尿後症状は、残尿感、排尿後滴下である。
    3. 腹圧排尿
      下部尿路機能障害の症状のうち排尿症状は、尿勢低下、尿線途絶、腹圧排尿などである。
    4. 尿線途絶
      解説[3]のとおり、尿線途絶は下部尿路機能障害の排尿症状である。
    5. 尿意切迫感
      解説[1]のとおり、尿意切迫感は下部尿路機能障害の畜尿症状である。

    下部尿路機能障害に起因する症状は、蓄尿症状、排尿症状、排尿後症状の3つに分けられる。

    膀胱鏡検査で適切なのはどれか。(第98回)

    ①ファウラー位で行う。
    ②全身麻酔下で行う。
    ③無菌操作で行う。
    ④検査後は水分摂取を控える。

    1. ファウラー位で行う。
      膀胱鏡検査の体位は砕石位で行う。
    2. 全身麻酔下で行う。
      膀胱鏡検査は、局所麻酔か、仙骨硬膜外麻酔で行う。
    3. 無菌操作で行う。
      通常膀胱内は無菌状態であるため、膀胱鏡検査も無菌操作で行う。
    4. 検査後は水分摂取を控える。
      膀胱鏡検査後は、尿路感染を防ぐために水分を摂取するよう指導する。

    膀胱鏡検査は経尿道的に膀胱内に膀胱鏡を挿入し、尿道や膀胱内を観察する検査で、必要時は生検も実施されることがある。

    経尿道的前立腺切除術後1日の患者。尿流出は順調であるにも関わらず「尿が出ない」と膀胱留置カテーテルの違和感を強く訴えた。対応で適切なのはどれか。(第97回)

    ①鎮痛薬を使用する。
    ②持続膀胱洗浄の速度を速める。
    ③膀胱留置カテーテルを抜去する。
    ④細い膀胱留置カテーテルに入れ替える。

    1. 鎮痛薬を使用する。
      尿流出は良好だが、患者は「尿が出ない」と強い違和感を訴えている。カテーテルは止血目的で留置しており抜去できないので、違和感を軽減するために鎮痛薬を使用する対応が適切である。
    2. 持続膀胱洗浄の速度を速める。
      術後は血尿によるカテーテル閉塞を防止するために、生理食塩水による持続膀胱洗浄を行う。尿流出は良好なので、持続膀胱洗浄の速度を速める必要はない。
    3. 膀胱留置カテーテルを抜去する。
      経尿道的前立腺切除術(TURP)の術後は、切除部位の圧迫止血などのために膀胱留置カテーテルを数日間留置することが必要である。術後1日目での抜去は適切ではない。
    4. 細い膀胱留置カテーテルに入れ替える。
      経尿道的前立腺切除術(TURP)の術後は、切除部位を圧迫止血するために太めのカテーテルが留置される。細いものに入れ替えると止血の効果が低くなるため、対応としては適切ではない。

    経尿道的前立腺切除術(TURP)は前立腺肥大症の治療法の1つで、術後は切除部位の圧迫止血などのために膀胱留置カテーテルを留置する。

    Aさん(59歳、男性)は、経尿道的前立腺切除術後1日で、強い尿意を訴えているが腹部超音波検査で膀胱に尿は貯留していない。Aさんは、体温36.9℃、脈拍88/分、血圧128/86mmHgであった。尿は淡血性で混濁はなく蓄尿バッグ内に3時間で350mL貯留している。この状態で考えられるのはどれか。(第104回)

    ①尿道狭窄
    ②尿路感染症
    ③膀胱刺激症状
    ④膀胱タンポナーデ

    1. 尿道狭窄
      設問に「腹部超音波検査で膀胱に尿は貯留していない」、「蓄尿バッグ内に3時間で350mL貯留している」とあるため尿道狭窄を起こしているとは考えにくい。
    2. 尿路感染症
      設問に「体温36.9℃、脈拍88/分、血圧128/86mmHg」、「尿の混濁はない」とある。発熱がないことやその他のバイタルサインも正常範囲内であること、尿が混濁していないことから尿路感染を起こしているとは考えにくい。
    3. 膀胱刺激症状
      設問に「腹部超音波検査で膀胱に尿は貯留していない」、「蓄尿バッグ内に3時間で350mL貯留している」とあるにもかかわらず、強い尿意を訴えていることから膀胱刺激症状であると考えられる。
    4. 膀胱タンポナーデ
      膀胱タンポナーデは、凝血塊が膀胱を満たし尿道を閉塞させることである。強い尿意を訴えるが、設問では「腹部超音波検査で膀胱に尿は貯留していない」、「蓄尿バッグ内に3時間で350mL貯留している」とあるため膀胱タンポナーデを起こしているとは考えにくい。

    尿道留置カテーテル留置中に、痛みや不快感、また膀胱に尿が溜まっていないのに、強い尿意を感じたりする。これを膀胱刺激症状と呼ぶ。経尿道的前立腺切除術後に起こることがある。

    尿失禁とその原因の組合せで正しいのはどれか。(第100回)

    ①機能性尿失禁 ― 膀胱容量の減少
    ②反射性尿失禁 ― 脊髄障害
    ③切迫性尿失禁 ― 膀胱の過伸展
    ④真性尿失禁 ― 内分泌障害

    1. 機能性尿失禁 ― 膀胱容量の減少
      機能性尿失禁は、日常生活動作の障害が原因で失禁してしまうことである。
    2. 反射性尿失禁 ― 脊髄障害
      反射性尿失禁は、脊髄障害によって尿意がないのに尿が流出してしまうことである。
    3. 切迫性尿失禁 ― 膀胱の過伸展
      切迫性尿失禁は、膀胱に尿が貯留するとすぐに強い尿意が生じて尿が流出してしまう尿失禁で、高度の膀胱炎、前立腺肥大症などが原因である。
    4. 真性尿失禁 ― 内分泌障害
      真性尿失禁は、常に尿が漏れ続ける尿失禁で、尿道括約筋の障害などが原因である。

    尿失禁は不随意な尿漏れで、社会的または衛生的に支障をきたすものをいう。

    老年期の発達課題を「肉体的力と健康の衰退に適応すること」と表現したのは誰か。(第98回)

    ①ぺック
    ②バトラー
    ③エリクソン
    ④ハヴィガースト

    1. ぺック
      ペックは老年期における喪失体験を老年期の危機と発達課題として、身体的健康の危機と示した。
    2. バトラー
      バトラーはエイジズムの提唱者である。
    3. エリクソン
      エリクソンは老年期の発達課題を統合と絶望とした。
    4. ハヴィガースト
      肉体的力と健康の衰退に適応することと表現したのはハヴィガーストである。

    老年期の発達課題はさまざまな人物が提言しているので整理しておこう。

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