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第53回

貪食を行う細胞はどれか。2つ選べ。(第99回)

①単 球
②赤血球
③好中球
④Tリンパ球
⑤Bリンパ球

  1. 単 球
    単球は白血球の一種で、貪食能を有する。
  2. 赤血球
    赤血球には貪食能、食作用はない。
  3. 好中球
    好中球は白血球の顆粒球の一種で、貪食能を有する。
  4. Tリンパ球
    Tリンパ球は白血球の一種で細胞性免疫を担当するが、貪食能はない。
  5. Bリンパ球
    Bリンパ球は白血球の一種で液性免疫を担当するが、貪食能はない。

貪食能とは、細菌などの異物を細胞内に取り込み消化することで、食作用ともいわれる。白血球の顆粒球や単球が行う。

抗体を産生するのはどれか。(第101回)

①顆粒球
②T細胞
③NK細胞
④形質細胞
⑤マクロファージ

  1. 顆粒球
    顆粒球は白血球のうちの一種で、細胞質中に殺菌作用のある物質を含んだ顆粒をもっている。抗体の産生は行わない。
  2. T細胞
    T細胞は白血球の一種のリンパ球に含まれ、感染した細胞や奇形の細胞を破壊する細胞性免疫に関わる。抗体産生は行わない。
  3. NK細胞
    NK細胞はナチュラルキラー細胞といわれ、ウイルス感染や奇形などで異常をきたした細胞の排除を担う。抗体産生は行わない。
  4. 形質細胞
    形質細胞は白血球のリンパ球のうちのB細胞が分化した細胞である。抗原を破壊する抗体を産生する。
  5. マクロファージ
    マクロファージは、白血球のうちの単球が血管外へ遊走して組織内に定着した大食細胞である。食作用を行うが、抗体産生は行わない。

抗体は異物と特異的に結合する蛋白質で、この細菌などの異物を抗原と呼ぶ。

Ⅳ型(遅延型)アレルギー反応について正しいのはどれか。2つ選べ。(第103回)

①IgE抗体が関与する。
②肥満細胞が関与する。
③Tリンパ球が関与する。
④ヒスタミンが放出される。
⑤ツベルクリン反応でみられる。

  1. IgE抗体が関与する。
    IgE抗体が関与するのは、Ⅰ型である。
  2. 肥満細胞が関与する。
    肥満細胞が関与するのはⅠ型である。
  3. Tリンパ球が関与する。
    Tリンパ球(T細胞)が関与するのはⅣ型である。
  4. ヒスタミンが放出される。
    肥満細胞などからヒスタミンを放出し炎症反応を引き起こすのは、Ⅰ型である。
  5. ツベルクリン反応でみられる。
    IV型は、ツベルクリン反応や移植組織に対する拒絶反応でみられる。

体内に侵入した微生物や毒素に対して抵抗するしくみを免疫といい、その免疫反応のうち病的なものをアレルギー反応という。アレルギーはⅠ型~Ⅳ型に分類される。

細胞性免疫の低下で起こりやすいのはどれか。(第96回)

①細菌性赤痢
②多発性硬化症
③食道カンジダ症
④急性糸球体腎炎

  1. 細菌性赤痢
    細菌性赤痢は液性免疫の低下で起こる。
  2. 多発性硬化症
    多発性硬化症は、脳から脊髄に至る白質部に生じる。遺伝性か環境によるものかは特定されていないが、ウイルス感染による自己免疫の異常も考えられている。
  3. 食道カンジダ症
    食道カンジダ症は細胞性免疫の低下で起こる日和見感染症である。
  4. 急性糸球体腎炎
    急性糸球体腎炎は、アレルギー反応のうちのⅢ型アレルギーの反応である。

体内に侵入した微生物や毒素に対し抵抗するしくみを免疫といい、抗体によって抗原を取り除く液性免疫と、抗体が作用できず感染したあるいは奇形の細胞を破壊する細胞性免疫とがある。

ウイルス感染後の長期の獲得免疫に関わるのはどれか。(第97回)

①好中球
②好酸球
③肥満細胞
④メモリー(記憶)T細胞

  1. 好中球
    好中球は白血球の一種で、細菌などの異物を取り込んで消化する貪食作用をもつ非特異的防御機構(自然免疫)に関係する。
  2. 好酸球
    好酸球はアレルギー反応・炎症反応に対して作用する非特異的防御機構(自然免疫)に関係する。
  3. 肥満細胞
    肥満細胞はヒスタミンやブラジキニンを放出し、発赤・疼痛などの炎症の徴候を起こす。非特異的防御機構(自然免疫)に関係する。
  4. メモリー(記憶)T細胞
    メモリー(記憶)T細胞は細胞性免疫を担っており、特異的防御機構(獲得免疫)に関係する。この細胞は同じ抗原が出現した場合のみ活性化されるように記憶しているので、メモリー(記憶)T細胞と名付けられている。

生体の防御機構は、皮膚・粘膜・貪食作用などによる非特異的防御機構(自然免疫)と細胞性免疫や液性免疫などによる特異的防御機構(獲得免疫)に分けられる。

免疫担当細胞とその機能の組合せで正しいのはどれか。(第100回)

①好中球 ― 抗原の提示
②肥満細胞 ― 補体の活性化
③形質細胞 ― 抗体の産生
④ヘルパーT細胞 ― 貪 食

  1. 好中球 ― 抗原の提示
    抗原の提示はマクロファージによって行われる。単球が血管外へ遊走し、組織内に定着してマクロファージになる。好中球は単球と同じ白血球であるが、抗原の提示はしない。
  2. 肥満細胞 ― 補体の活性化
    肥満細胞はヒスタミンを放出し炎症を起こす。炎症を起こした組織からサイトカインが放出され、サイトカインに誘引された好中球が貪食作用を行う。肥満細胞は補体を活性化しない。
  3. 形質細胞 ― 抗体の産生
    形質細胞は、ヘルパーT細胞によってB細胞が分化したもので、抗体の産生を行う。
  4. ヘルパーT細胞 ― 貪 食
    ヘルパーT細胞はB細胞を分化させ、形質細胞として抗体を産生する。貪食は好中球や単球が行う。

免疫担当細胞は、主に白血球が担っている。白血球は顆粒のある好中球・好酸球・好塩基球とリンパ球と単球からなる。リンパ球にはB細胞やT細胞、形質細胞などがある。

呼吸で正しいのはどれか。2つ選べ。(第99回)

①内呼吸は肺で行われる。
②呼気ではCO2濃度がO2濃度よりも高い。
③吸気時には外肋間筋と横隔膜筋とが収縮する。
④呼吸を調節する神経中枢は橋と延髄とにある。
⑤呼吸の中枢化学受容体は主に動脈血酸素分圧に反応する。

  1. 内呼吸は肺で行われる。
    内呼吸は末梢組織で行われるガス交換である。
  2. 呼気ではCO2濃度がO2濃度よりも高い。
    呼気ではO2濃度がCO2濃度より高い。
  3. 吸気時には外肋間筋と横隔膜筋とが収縮する。
    吸気時には外肋間筋と横隔膜筋とが収縮する。
  4. 呼吸を調節する神経中枢は橋と延髄とにある。
    呼吸を調節する神経中枢は橋と延髄とにある。
  5. 呼吸の中枢化学受容体は主に動脈血酸素分圧に反応する。
    呼吸の中枢化学受容体は主に動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)の上昇に反応して、呼吸を促進させる。

循環中枢や呼吸中枢は脳幹にある。脳幹は、中脳と橋と延髄とからなる。

血中濃度が増加したときに呼吸を促進するのはどれか。(第98回)

①水素イオン
②塩化物イオン
③重炭酸イオン
④ナトリウムイオン

  1. 水素イオン
    動脈血の二酸化炭素分圧(PaCO2)の上昇により、水素イオン濃度が増加し、脳脊髄液のpHが低下すると、延髄の呼吸中枢が刺激され呼吸が促進される。
  2. 塩化物イオン
    塩化物イオンは呼吸の促進には関与しない。
  3. 重炭酸イオン
    重炭酸イオンの増加はpHを上昇させ、呼吸は抑制される。
  4. ナトリウムイオン
    ナトリウムイオンは呼吸の促進には関与しない。

呼吸調節にはたらく中枢化学受容体は延髄の呼吸中枢の近くにある。末梢化学受容体としては頸動脈小体と大動脈小体がある。

成人の呼吸運動で正しいのはどれか。(第96回)

①胸腔内圧は呼気時に陽圧となる。
②呼吸筋は主に吸気に用いられる。
③腹式呼吸は胸式呼吸より呼吸容積が大きい。
④動脈血二酸化炭素分圧の低下は呼吸運動を促進する。

  1. 胸腔内圧は呼気時に陽圧となる。
    胸腔内圧は呼気時には、大気圧に対して陰圧になっている。
  2. 呼吸筋は主に吸気に用いられる。
    安静時に吸息は横隔膜と外肋間筋の収縮によって行われるが、呼息は通常これら吸息筋の弛緩のみにて行われる。呼息筋の内肋間筋は、努力性呼気で収縮する。
  3. 腹式呼吸は胸式呼吸より呼吸容積が大きい。
    胸式呼吸は肋骨の挙上・下降によって吸息・呼息が行われ、腹式呼吸は横隔膜および腹筋によって吸息・呼息が行われるが、呼吸容積には差はない。
  4. 動脈血二酸化炭素分圧の低下は呼吸運動を促進する。
    酸素分圧の低下が呼吸運動を促進させる。

外呼吸は肺の入っている胸腔容積を拡大して吸気を行い、そのために外肋間筋や横隔膜などの骨格筋を使用している。

呼吸中枢の存在する部位はどれか。(第103回)

①大 脳
②小 脳
③延 髄
④脊 髄

  1. 大 脳
    大脳は運動や感覚を受け持ち、意識や思考などの高次精神活動を担う。
  2. 小 脳
    小脳は運動系の調節を行ったり、身体の平衡・姿勢の制御を行う。
  3. 延 髄
    延髄は脳幹に含まれ、呼吸中枢が存在する。ほかに、心臓の促進・抑制中枢や血管運動中枢からなる循環中枢や、嘔吐・嚥下・唾液分泌など消化に関する中枢がある。
  4. 脊 髄
    脊髄は運動神経や感覚神経などの末梢神経である脊髄神経が出入りし、脳との連絡路となっている。また、伸張反射や屈曲反射、内臓反射(排便・排尿反射など)という脊髄反射の中枢となっている。

中枢神経は脳と脊髄に区分され、脳は大脳・小脳・間脳と中脳・橋・延髄の脳幹からなる。脳幹には意識・呼吸・循環などの生命維持に必要な中枢がある。

シックハウス症候群で正しいのはどれか。(第103回追試)

①主な症状は胸痛である。
②対策を定めた法律はない。
③揮発性有機化合物が原因である。
④住宅の気密性の低下が要因である。

  1. 主な症状は胸痛である。
    シックハウス症候群の症状には頭痛、悪心、眼や喉の痛みなどさまざまなものがあり、個人差があるが、胸痛が主な症状ではない。
  2. 対策を定めた法律はない。
    シックハウス症候群を予防するため、建築基準法により建築材料や換気設備に関する基準が定められている。
  3. 揮発性有機化合物が原因である。
    揮発性有機化合物が原因で引き起こされる。
  4. 住宅の気密性の低下が要因である。
    シックハウス症候群の発症には近年の住宅の気密性の向上などが背景にある。

シックハウス症候群とは建材などから発生する揮発性有機化合物(ホルムアルデヒドなど)が原因で引き起こされる症候群である。

食中毒の原因となるのはどれか。(第104回)

①セラチア
②カンジダ
③サルモネラ
④クラミジア

  1. セラチア
    セラチア菌は常在菌である。したがって病原体として問題となることは非常に少ないが、多剤耐性を獲得した場合には免疫不全やがん末期の患者などに生じた感染症の治療が難しくなるため注意が必要である。菌の侵入経路は創部や輸液ルートなどであり、食中毒の原因とはならない。
  2. カンジダ
    カンジダ属のうち病原体となるのはカンジダ・アルビカンスで、常在している真菌である。免疫不全や生理的な体内環境の変化などによって感染が起こり、皮膚・口腔・腟・呼吸器などの感染症となる。
  3. サルモネラ
    サルモネラは感染型の食中毒を起こす。発熱・頭痛・急性胃腸炎などが症状である。感染にはかなりの量の菌が必要で、食品中で菌が大量の増殖していることが成立の条件である。
  4. クラミジア
    クラミジアは生きた細胞の中でしか増殖できない偏性細胞内寄生菌である。眼や性器の粘膜に感染するクラミジア・トラコマチス、オウム病として肺炎を中心に全身に感染を起こすクラミジア・シッタシ、肺炎などの呼吸器感染症を起こす肺炎クラミジアなどがある。

食中毒を引き起こす細菌やウイルスについて整理しておこう。

インフォームドコンセントの説明で正しいのはどれか。(第100回)

①病歴を個室で聴取すること

②処置の優先順位を判断すること
③説明をしたうえで同意を得ること
④障害者と健常者を区別しないこと

  1. 病歴を個室で聴取すること
    病歴を個室で聴取することを表す用語はない。病歴を含む必要な情報を患者から得ることをアナムネーゼという。
  2. 処置の優先順位を判断すること
    処置の優先順位を判断するのはトリアージである。
  3. 説明をしたうえで同意を得ること
    十分な情報提供と説明のうえで、理解と同意を得ることをインフォームドコンセントという。選択肢中では最も近い。
  4. 障害者と健常者を区別しないこと
    障害者と健常者を区別しないことはノーマライゼーションである。

必修問題の選択肢の文章は短いので、十分な説明がされていないことに注意すること。

Down〈ダウン〉症候群を生じるのはどれか。(第102回)

①13トリソミー
②18トリソミー
③21トリソミー
④性染色体異常

  1. 13トリソミー
    13番染色体の全長または一部の重複に基づく先天異常症候群が13トリソミーで、小頭症、頭蓋骨の部分欠損、網膜異形成、口唇口蓋裂、先天性心疾患などがみられる。中枢神経系・循環器系・呼吸器系などに合併症をもつことも多い。
  2. 18トリソミー
    18番染色体の全長または一部の重複に基づく先天異常症候群が18トリソミーである。18番染色体の全長の重複では重い症状となりやすく、先天性心疾患、筋骨格系の成長障害、肺高血圧症、呼吸器系合併症などがみられる。
  3. 21トリソミー
    21番染色体の全長または一部の重複に基づく先天異常症候群がダウン症候群である。筋緊張低下、低い活気、大泉門開大、丸く平坦な顔、眼瞼裂斜上(つりあがった目)などのほか、精神運動発達遅延、先天性心疾患や難聴、屈折異常などがみられることがある。
  4. 性染色体異常
    性染色体の異常にはX染色体が1本しかないターナー症候群(XO)、X染色体が多いクラインフェルター症候群(XXY)がある。

正常な状態では染色体は2本で1対をなすが、特定の染色体が1本増えたものをトリソミーという。

先天性疾患はどれか。(第100回)

①インフルエンザ脳症
②ファロー四徴症
③気管支喘息
④腎結石

  1. インフルエンザ脳症
    インフルエンザ脳症はウイルス学的な検査でインフルエンザ感染症であると診断され、意識障害・けいれん・異常行動などが生じたものをいうため、出生前あるいは出生時に起こることは考えにくい。ただし、妊娠期間中に母親が感染した場合、流早産などのリスクが高まり、高熱の影響による胎児の障害などの可能性はある(これはインフルエンザ脳症とはいわない)。
  2. ファロー四徴症
    大動脈騎乗・肺動脈狭窄・心室中隔欠損・右心室肥大によるファロー四徴症は先天奇形である。
  3. 気管支喘息
    気管支喘息は気道の炎症によって生じるため、先天異常ではない。
  4. 腎結石
    腎結石は尿に含まれる成分が結晶化して腎臓に石ができる異常で、原因は感染・安静などによる尿の停滞・高尿酸血症・副甲状腺機能亢進症などがある。

出生前あるいは出生時にみられる異常を先天異常という。先天異常には形態的な異常である先天奇形が含まれる。

思春期に分泌が増加するホルモンはどれか。(第103回)

①グルカゴン
②オキシトシン
③カルシトニン
④アンドロゲン

  1. グルカゴン
    グルカゴンは膵臓から分泌されるホルモンで、思春期に分泌が増加するわけではない。
  2. オキシトシン
    オキシトシンは下垂体後葉から分泌されるホルモンで、児が母親の乳房を吸啜・吸引する刺激が下垂体に伝わり、射乳と子宮収縮の促進を起こす。
  3. カルシトニン
    カルシトニンは甲状腺の傍濾胞細胞から分泌され、破骨細胞の活性と骨吸収(骨からカルシウムイオンが放出されること)を抑制することで血漿中のカルシウムイオン濃度を上昇させないようにする。
  4. アンドロゲン
    アンドロゲンは男性の性ホルモンの総称で、思春期に分泌が増加する。

思春期には視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモンが分泌されるようになり、下垂体からも性腺刺激ホルモンが分泌され、性腺からの性ホルモンの分泌が起こって第二次性徴が始まる。

女性の更年期障害に最も関与するのはどれか。(第97回)

①性ホルモン
②成長ホルモン
③甲状腺ホルモン
④副腎皮質ホルモン

  1. 性ホルモン
    卵巣機能が低下して性ホルモンの分泌が減少することによって更年期障害が起こる。卵胞ホルモンの分泌低下が視床下部と下垂体へ伝えられ、フィードバック機能によって視床下部と下垂体からのホルモンの分泌は亢進する。
  2. 成長ホルモン
    成長ホルモンではない。
  3. 甲状腺ホルモン
    甲状腺ホルモンではない。
  4. 副腎皮質ホルモン
    副腎皮質ホルモンではない。

卵巣機能が低下して、性ホルモンの分泌が減少することによって更年期障害が起こる。

高齢者に現れやすい歩行の特徴はどれか。(第97回)

①歩幅が広くなる。
②後傾姿勢になる。
③すり足歩行になる。
④上肢の振りが大きくなる。

  1. 歩幅が広くなる。
    関節の機能低下と、下肢の筋力低下により歩幅は小さくなる。ただし筋力については個人差が大きい。
  2. 後傾姿勢になる。
    多くの場合、下肢の筋力が低下して前傾姿勢になる。
  3. すり足歩行になる。
    関節の機能低下と、下肢の筋力の低下により下肢を持ち上げる力も低下するため、すり足となりやすい。
  4. 上肢の振りが大きくなる。
    関節の機能低下に加え、上肢も筋力が低下するため上肢の振りは小さくなる傾向にある。

この問題では出ていないが、加齢により平衡感覚が低下して重心が動揺しやすくなることも覚えておく。

ハヴィガースト, R.J.が提唱する老年期の発達課題はどれか。(第110回)

①子どもを育てる。
②退職と収入の減少に適応する。
③社会的責任をともなう行動を望んでなしとげる。
④男性あるいは女性としての社会的役割を獲得する

  1. 子どもを育てる。
    子どもを育てるのはハヴィガーストによる発達課題では壮年初期が該当する。
  2. 退職と収入の減少に適応する。
    退職などの引退と収入の減少や肉体的衰弱への対応がハヴィガーストの老年期の発達課題に挙げられている。
  3. 社会的責任をともなう行動を望んでなしとげる。
    社会的に責任のある行動を求め、成し遂げることはハヴィガーストによる発達課題では青年期が該当する。
  4. 男性あるいは女性としての社会的役割を獲得する。
    男性あるいは女性としての社会的役割を獲得することはハヴィガーストによる発達課題では青年期が該当する。

発達課題を覚えるときにそれぞれの時期のライフイベントと結びつけると理解しやすい。

令和元年(2019年)の国民生活基礎調査で、要介護者からみた主な介護者の続柄で割合が最も多いのはどれか。(第107回追試)

①同居の父母
②別居の家族
③同居の配偶者
④同居の子の配偶者

  1. 同居の父母
    同居の父母は0.6%で最も多い続柄ではない。
  2. 別居の家族
    別居の家族は13.6%で最も多い続柄ではない。
  3. 同居の配偶者
    同居の配偶者が23.8%で最も多い。
  4. 同居の子の配偶者
    同居の子の配偶者は7.5%で最も多い続柄ではない。

令和元年(2019年)の国民生活基礎調査で、要介護者からみた主な介護者の続柄で割合が最も多いのは同居の配偶者で、別居も含む全体の23.8%を占め、次いで同居の子が20.7%、別居の家族等13.6%、事業者12.1%、同居の子の配偶者7.5%となっている。

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