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第70回

卵巣癌の特徴はどれか。(第100回)

①20歳代での発症が多い。
②初期の段階では無症状の場合が多い。
③ホルモン療法には腫瘍縮小効果がある。
④ヒトパピローマウイルス感染が関与している。

  1. 20歳代での発症が多い。
    卵巣癌の90%を占める上皮性腫瘍は40~60歳代に多い。次に多い胚細胞腫瘍は20~30歳代で好発する。
  2. 初期の段階では無症状の場合が多い。
    卵巣癌の初期は無症状のことが多く、腫瘍の増大とともに症状が出現する。
  3. ホルモン療法には腫瘍縮小効果がある。
    卵巣癌の治療では、外科的治療と化学療法が選択される。ホルモン療法は行われない。
  4. ヒトパピローマウイルス感染が関与している。
    ヒトパピローマウイルス感染が関与しているのは卵巣癌ではなく、子宮頸癌である。

卵巣癌は上皮性腫瘍、性索間質性腫瘍、胚細胞腫瘍に分類される。

前立腺癌の治療薬はどれか。(第104回)

①インターフェロン
②α交感神経遮断薬
③抗アンドロゲン薬
④抗エストロゲン薬

  1. インターフェロン
    インターフェロンは、B型・C型肝炎、腎癌、慢性骨髄性白血病、多発性骨髄腫などの治療に使用される。
  2. α交感神経遮断薬
    α交感神経遮断薬は高血圧、前立腺肥大による排尿障害の治療に用いられる。
  3. 抗アンドロゲン薬
    前立腺癌のホルモン療法には抗アンドロゲン薬が使用される。
  4. 抗エストロゲン薬
    前立腺癌のホルモン療法には女性ホルモン剤としてエストロゲン薬が使用される。抗エストロゲン薬ではない。

前立腺癌の薬物療法には化学療法やホルモン療法がある。ホルモン療法では、LH-RHアゴニスト製剤や抗アンドロゲン薬を使用する。

良性乳腺腫瘍の視診・触診で正しいのはどれか。(第95回)

①えくぼ症状がある。
②境界は明瞭である。
③表面に凹凸がある。
④可動性が乏しい。

  1. えくぼ症状がある。
    えくぼ症状は乳癌の触診で、腫瘤の触れた部位の皮膚をつまんでゆがみを作った際に、その中央が陥没しえくぼ状になることで、乳癌に生じる特徴的な症状である。
  2. 境界は明瞭である。
    乳腺線維腺腫では乳房を触診した場合に、その周囲とは明らかに異なるしこりを感じることができるほど、境界が明瞭である。
  3. 表面に凹凸がある。
    乳腺線維腺腫の表面は平滑であり、凹凸は認められない。表面の陥凹は乳癌の視診でみられる所見で、腫瘤上の皮膚が病巣に牽引されることで生じる。
  4. 可動性が乏しい。
    乳腺線維腺腫は表面が平らで楕円形をしており、触診ではよく動き可動性に富む特徴がある。

乳腺にできる良性の腫瘍で最も多いのは乳腺線維腺腫で、10歳代後半から20歳代の女性に多い。

ハヴィガースト,R.J.による発達課題のうち、老年期の発達課題はどれか。(第105回)

①健康の衰退に適応する。
②大人の余暇活動を充実する。
③個人としての自立を達成する。
④大人の社会的な責任を果たす。

  1. 健康の衰退に適応する。
    老年期の発達課題である。
  2. 大人の余暇活動を充実する。
    中年期の発達課題である。
  3. 個人としての自立を達成する。
    青年期の発達課題である。
  4. 大人の社会的な責任を果たす。
    青年期の発達課題である。

ハヴィガーストの老年期の発達課題として、①体力と健康の衰退に適応、②引退と収入の減少に適応、③配偶者の死に適応、④自分の年ごろの人々と親密な関係を結ぶ、⑤社会的・市民的義務を引き受ける、⑥身体的に満足できる生活環境を確立する、の6項目がある。

老年期の発達課題で正しいのはどれか。(第96回)

①経済的な自立をめざす。
②社会的地位を固持する。
③体力の低下に適応する。
④地域活動の主たる責任者となる。

  1. 経済的な自立をめざす。
    経済的自立は成人期の発達課題である。老年期では、引退と収入の減少への適応である。
  2. 社会的地位を固持する。
    社会的地位を固持ということではなく、社会的・市民的義務を引き受けることになる。
  3. 体力の低下に適応する。
    体力の低下に適応する、まさしく肉体的な力と健康の衰退に適応することが老年期の発達課題である。
  4. 地域活動の主たる責任者となる。
    地域活動の主たる責任者となるのは老年期だけではない。

老年期の発達課題について、ハヴィガーストは「人間は学ぶことによって成長する学習者である」という考え方を基盤に6項目提示した。時代背景も関係するが現在でも通用する。

高齢者の看護において目標志向型思考を重視する理由で最も適切なのはどれか。(第106回)

①疾患の治癒促進
②老化現象の進行の抑制
③病態の関連図の作成の効率化
④生活全体を豊かにするケアの実践

  1. 疾患の治癒促進
    疾患の治癒促進は、問題解決型思考を重視する。
  2. 老化現象の進行の抑制
    老化現象の進行の抑制は、問題解決型思考を重視する。
  3. 病態の関連図の作成の効率化
    病態の関連図の作成の効率化は、問題解決型思考を重視する。
  4. 生活全体を豊かにするケアの実践
    生活全体を豊かにするケアの実践が、高齢者の看護において目標志向型思考を重視する理由である。

目標志向型思考と、問題解決型思考の特徴および違いについて考えよう。

高齢者が罹患したときの特徴はどれか。(第98回)

①薬物の代謝が早まる。
②症状が定型的に現れる。
③意識障害を起こしやすい。
④環境の影響を受けにくい。

  1. 薬物の代謝が早まる。
    薬物の代謝は早まらず、逆に遅くなる。
  2. 症状が定型的に現れる。
    症状は非定型的に現れる。
  3. 意識障害を起こしやすい。
    急激な症状とともに重症化することも多いため、意識障害を起こしやすい。
  4. 環境の影響を受けにくい。
    入院時や術後の転室後など環境の変化を受けやすく、せん妄など起こすことがある。

高齢者は複数の疾患をもっていることが多いため多剤併用となりやすく、また代謝・排泄機能も低下しているため、副作用が起こりやすい。症状に個人差が大きいことも特徴である。

手術後に抗癌化学療法が予定されている4歳児が「おなかの悪いものを取ったら、おうちに帰れるの」と尋ねてきた。対応として最も適切なのはどれか。(第100回)

①そのとおりであると伝える。
②話題を変えて気をそらせる。
③手術の後に化学療法を行うことを伝える。
④親からどのように説明されているかを尋ねる。

  1. そのとおりであると伝える。
    子どもは、手術後に抗癌化学療法が予定されているため術後すぐには退院できない。自宅に帰れると伝えると、子どもにうそをつくことになるため適切ではない。
  2. 話題を変えて気をそらせる。
    子どもとの会話で話題をかえてごまかすことは、子どもの疑問に対する答えにはならない。誠実に対応することが大切である。
  3. 手術の後に化学療法を行うことを伝える。
    看護師から子どもに対して術後に化学療法があることを伝えるのではなく、まずは親が子どもに対してどの程度話しているか、親の意向を把握する必要がある。
  4. 親からどのように説明されているかを尋ねる。
    親から子どもへの抗癌化学療法についての説明内容の確認が必要となる。親からどのように説明されているかを尋ねることは、適切である。

4歳児の認知の発達は具体的思考であるため、理解度に応じた説明によって受け入れにつながる。ごまかしやうそを伝えるのではなく、今後の見通しをつけることが大切である。

痛みのある幼児への援助で適切でないのはどれか。(第97回)

①罨 法
②自律訓練
③スキンシップ
④絵本の読み聞かせ

  1. 罨 法
    温罨法、冷罨法は痛みを和らげる効果があるため、適切である。
  2. 自律訓練
    自律訓練は自己暗示によって不安を解消する解消する方法で、心身症や神経症などの治療法として用いられることが多い。痛みのある幼児には、適切ではない。
  3. スキンシップ
    子どもの手を握るなどのスキンシップは心地よい刺激になり、痛みを感じにくくなる。そばにいることで子どもの不安を和らげる効果があるため、適切である。
  4. 絵本の読み聞かせ
    子どもへの絵本の読み聞かせなどの遊びを提供することは、注意転換法(ディストラクション)という。痛み以外のものに注意を向かせるため、適切である。

子どもの痛みは、疾患や外傷などの直接的な原因以外にも精神的なストレス、過去の経験、家族との関係などにも左右されることがある。痛みに対する看護は、直接的な痛みを除去するだけなく、心理的なケアからも考えよう。

2型糖尿病の食事療法における1日のエネルギー摂取量の算出に必要なのはどれか。(第103回)

①体温
②腹囲
③標準体重
④体表面積

  1. 体 温
    体温は基礎代謝量に影響するが、体温を1日のエネルギー摂取量の算出に使うことはない。
  2. 腹 囲
    腹囲は内臓脂肪が多いかどうかを評価するために用いられる。
  3. 標準体重
    1日のエネルギー摂取量は標準体重(目標体重)と身体活動量(エネルギー係数)から算出する。標準体重(目標体重)はBMIを使って身長から求めるのが一般的である。
  4. 体表面積
    体表面積は基礎代謝量に影響するが、1日のエネルギー摂取量の算出に使うことはない。

糖尿病治療の基本は食事療法、運動療法、薬物療法である。食事療法の際には、エネルギー摂取量の算出が重要な要素の1つである。

水痘罹患児で集団生活を休ませる期間はどれか。(第99回)

①新たな水疱が生じなくなるまで
②発疹が痂皮になるまで
③咳嗽が消失するまで
④解熱するまで

  1. 新たな水疱が生じなくなるまで
    水痘罹患児の集団生活を休ませる期間はすべて発疹が痂皮化するまでである。
  2. 発疹が痂皮になるまで
    学校保健安全法施行規則では、水痘の出席停止期間はすべての発疹が痂皮化するまでと定められている。
  3. 咳嗽が消失するまで
    咳嗽はあまりみられない症状である。
  4. 解熱するまで
    水痘は、解熱してもすべての発疹が痂皮化していないと感染力は残る。

水痘は水痘-帯状疱疹ウイルスの初感染によって起こる。潜伏期間は14~21日(通常14~16日)で、飛沫感染・接触感染・空気感染である。主な症状として軽い発熱とともに発疹が現れる。発疹は小さな紅い紅斑で、丘疹になり、水疱ができる。水疱は2~3日で乾燥し、黒褐色の痂皮をつくる。非常に感染力が強い。

我が国における家族計画の意義で適切なのはどれか。(第98回)

①人口を抑制する。
②母体の健康を守る。
③性感染症を予防する。
④避妊の知識を普及させる。

  1. 人口を抑制する。
    人口を抑制することは家族計画の意義ではない。
  2. 母体の健康を守る。
    母体の健康を守ることが家族計画の意義である。
  3. 性感染症を予防する。
    性感染症を予防することは家族計画の意義ではない。
  4. 避妊の知識を普及させる。
    避妊の知識を普及させることは家族計画の意義ではない。

家族計画は、子どもの幸せという観点から、親が年齢や健康、経済状態、生活環境など、自分自身と家族の身体的・精神的・経済社会的条件を考慮し、子どもの数と出産間隔に計画性をもち、幸福な家庭を築くという理念に基づいている。

梅毒について正しいのはどれか。(第107回)

①ウイルス感染症である。

②感染経路は空気感染である。
③治療の第一選択薬はステロイド外用薬である。
④梅毒血清反応における生物学的偽陽性の要因に妊娠がある。

  1. ウイルス感染症である。
    細菌感染である。
  2. 感染経路は空気感染である。
    感染経路は主に性行為による直接感染であり、医療行為・哺乳・輸血など(後天梅毒)でも感染する。また、母体から胎児への垂直感染(胎内感染・分娩時感染:先天梅毒)もある。空気感染ではない。
  3. 治療の第一選択薬はステロイド外用薬である。
    治療にはペニシリン系抗菌薬およびマクロライド系抗菌薬が有効である。
  4. 梅毒血清反応における生物学的偽陽性の要因に妊娠がある。
    梅毒の血清検査における生物学的偽陽性(BFP)の要因として、妊娠、高齢、肝疾患、他の感染症や膠原病・自己免疫疾患(SLEなど)などが挙げられる。

梅毒は、梅毒トレポネーマ(細菌)による性感染症である。近年、罹患が増加している。

骨粗鬆症で正しいのはどれか。(第98回)

①罹患率に男女差はない。
②喫煙習慣はリスク因子である。
③アルコール摂取とは無関係である。
④プロラクチン分泌の低下で骨形成が抑制される。

  1. 罹患率に男女差はない。
    骨粗鬆症の罹患率は男性より女性のほうが高い。
  2. 喫煙習慣はリスク因子である。
    喫煙は骨粗鬆症のリスク因子である。
  3. アルコール摂取とは無関係である。
    アルコール摂取は骨粗鬆症のリスク因子であり、無関係とはいえない。
  4. プロラクチン分泌の低下で骨形成が抑制される。
    骨形成を促進し骨吸収を抑制する作用があるのはエストロゲンである。そのため、エストロゲンの減少により骨形成が抑制され骨量が減少する。

骨粗鬆症のリスク因子は、女性、閉経後、無月経、ダイエット、運動不足、日光遮断、アルコール・たばこ・コーヒー、ストレス、薬剤(ステロイド薬)などがある。エストロゲンは骨代謝に深く関与しているため、特に女性は閉経後のエストロゲン欠乏に伴い骨粗鬆症のリスクが高まる。

流産で正しいのはどれか。(第98回)

①胎盤が完成された後の時期が多い。
②妊娠12週未満に妊娠が中断した場合をいう。
③切迫流産の主な症状は性器出血と下腹部痛である。
④死亡胎児と付属物の一部とが子宮内に残存するのは稽留流産である。

  1. 胎盤が完成された後の時期が多い。
    胎盤が形成される時期と流産との関係性はない。
  2. 妊娠12週未満に妊娠が中断した場合をいう。
    流産は、妊娠22週未満に妊娠が中断した場合をいう。
  3. 切迫流産の主な症状は性器出血と下腹部痛である。
    切迫流産の主な症状は、性器出血と下腹部痛である。
  4. 死亡胎児と付属物の一部とが子宮内に残存するのは稽留流産である。
    死亡胎児と付属物の一部とが子宮内に残存するのは不全流産である。

流産についての定義と言葉の意味を理解していれば解答できる問題である。

女性の喫煙で正しいのはどれか。(第98回改変)

①ニコチンは胎盤を通過しない。
②女性ホルモンの分泌を促進する。
③20歳以上の喫煙習慣者の割合はここ10年で増加している。
④妊娠中の喫煙で低出生体重児の出生率が上昇する。

  1. ニコチンは胎盤を通過しない。
    ニコチンは胎盤を通過する。
  2. 女性ホルモンの分泌を促進する。
    喫煙は女性ホルモンの分泌を抑制する。
  3. 20歳以上の喫煙習慣者の割合はここ10年で増加している。
    国民健康・栄養調査によると女性の20歳以上の喫煙習慣者の割合は、平成20年(2008年)では9.1%、平成30年(2018年)では8.1%であり、減少している。
  4. 妊娠中の喫煙で低出生体重児の出生率が上昇する。
    妊娠中の喫煙によって、低出生体重児の出生率は2倍に上昇する。

喫煙の健康被害は男性よりも女性のほうが大きいといわれている。喫煙のリスクは、周産期(妊娠~育児期)においても母体・胎児および新生児に影響を及ぼすため、理解しておく必要がある。

知覚障害はどれか。(第103回)

①幻 味
②離人症
③注察妄想
④観念奔逸

  1. 幻 味
    食物に「毒のような味がする」など、実際には本人だけが感じている味覚の幻覚(幻味)は、知覚障害である。被害妄想に関連して起こることがある。
  2. 離人症
    離人症は自己が自分でないような感じ、生きていないような感じなど現実感の喪失が起こる自我状態の異常である
  3. 注察妄想
    注察妄想は、実際はそうではないのに他人から見られていると考える思考内容の異常である。
  4. 観念奔逸
    観念奔逸とは、観念が次々に起こり、思考全体のまとまりがなくなる思考過程(思路)の異常である。躁状態で起こりやすい。

幻覚とは実際に存在しない対象を存在するように知覚するものである。幻視、幻聴、幻触、幻臭、幻味、体感幻覚、考想化声などがある。現実感喪失による離人感や錯覚も知覚の異常である。

統合失調症の陰性症状はどれか。(第97回)

①作為体験
②感情鈍麻
③滅裂思考
④被害妄想

  1. 作為体験
    作為体験(させられ体験)は、「自分は人の意思で動かされている」という統合失調症の陽性症状のうちの、自我の障害である。自我障害には、「考えを吹き込まれている」という思考吹入、「考えが抜き取られる」という思考奪取などもみられる。
  2. 感情鈍麻
    感情鈍麻は、喜怒哀楽の感情が乏しくなり、周りの状況に無関心になる陰性症状である。
  3. 滅裂思考
    観念が次々に起こり、思考全体のまとまりがなくなる観念奔逸が顕著になると、思考内容がバラバラになる滅裂思考となる。陽性症状の思考障害(思路障害)である。
  4. 被害妄想
    被害妄想は、人から危害を加えられているというような、統合失調症の初期によくみられる陽性症状である。

統合失調症の陽性症状は幻覚、妄想、思考の障害、自我の障害、緊張症状、奇異な行動などであり、陰性症状は精神機能の減少または欠如である感情鈍麻、感情の平板化、意欲・自発性の欠如、動きの緩慢、ひきこもりなどである。

躁状態の患者にみられる特徴的な訴えはどれか。(第95回)

①考えが進まない。
②考えが外から吹き込まれる。
③考えが抜き取られる。
④考えが次々と浮かぶ。

  1. 考えが進まない。
    考えが思うように浮かばす、考えがうまく進んでいかない状態を思考制止という。主にうつ状態でみられる思考過程(思路)の障害である。
  2. 考えが外から吹き込まれる。
    他人の考えを吹き込まれる思考体験様式の障害を、思考吹入という。統合失調症にみられる。
  3. 考えが抜き取られる。
    自分の考えを抜き取られるという思考体験様式の障害を、思考奪取という。統合失調症でみられる。
  4. 考えが次々と浮かぶ。
    考えが次々と浮かび、話の内容が最初の目標からずれて行き、話のまとまりがなくなる思考過程(思路)の障害を、観念奔逸という。躁状態でみられる。

思考の障害について、疾患ごとに典型的な特徴を押さえておこう。

パニック発作でみられるのはどれか。(第97回)

①便 秘
②強い怒り
③強い予期不安
④間代性けいれん

  1. 便 秘
    便秘はみられない。
  2. 強い怒り
    怒りではなく、強い不安を伴う。
  3. 強い予期不安
    パニック発作を起こすと、再び発作が起こるのではないかとのおそれや不安を持ち続ける。これを予期不安という。
  4. 間代性けいれん
    間代性けいれんは、筋肉が収縮と弛緩を規則的に交互に繰り返すけいれんのことをいう。てんかん発作でみられる。

パニック発作とは、思いがけない状況で突然強い不安とともに、動悸、息切れ、手足の震えなどを伴う発作である。

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