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国家試験対策問題
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第102回 国家試験対策過去問題

国家試験

第二次性徴による身体の変化で正しいのはどれか。(第106回)

①精 通
②体重減少
③内臓脂肪の増加
④第1大臼歯の萌出 

  1. 精 通
    精通は男子の第二次性徴による身体の変化の1つである。
  2. 体重減少
    男子は筋肉や骨の発達により、女子は皮下への脂肪沈着や乳房・殿部の発達により、体重増加しやすい。
  3. 内臓脂肪の増加
    第二次性徴では、男子は筋肉や骨の発達、女子は皮下への脂肪沈着や乳房・殿部の発達があるが、内臓脂肪は増加しない。
  4. 第1大臼歯の萌出
    第1大臼歯は正中線をはさむ中切歯から奥へ数えて6番目に位置する歯で、萌出するのは5~8歳である。第二次性徴の時期とは異なる。

10代の思春期に起こるのが第二次性徴である。男子の第二次性徴は陰茎の肥大、陰囊の肥大と色素沈着、精巣・精囊・前立腺の肥大・分泌開始(初めての射精である精通を含む)、陰毛・腋毛の発生と体毛の増加、ひげの発生、皮脂腺の分泌増加、咽頭軟骨の突出、骨や筋肉の発達、変声などが起こる。女子では、乳房と乳腺の増大と発育、殿部の発育、皮下への脂肪沈着、陰毛・腋毛の発生、月経発来(初経)、子宮・腟の成長と腟分泌の増加などがある。

男子の第二次性徴による変化はどれか。(第110回)

①精 通
②骨盤の拡大
③皮下脂肪の増加
④第1大臼歯の萌出

  1. 精 通
    精通は男子の第二次性徴による変化の1つである。
  2. 骨盤の拡大
    第二次性徴では、男子は筋肉や骨の発達、女子は皮下への脂肪沈着や乳房・殿部の発達があるが、骨盤は拡大しない。
  3. 皮下脂肪の増加
    皮下脂肪の増加は女子の第二次性徴による変化である。
  4. 第1大臼歯の萌出
    第1大臼歯は正中線をはさむ中切歯から奥へ数えて6番目に位置する歯で、萌出するのは5~8歳である。

男子の第二次性徴は陰茎の肥大や精通など生殖器官の発達、ひげ・陰毛・腋毛の発生、皮脂腺の分泌増加、咽頭軟骨の突出、骨や筋肉の発達、変声などが起こる。

日本の女性における平均閉経年齢に最も近いのはどれか。(第111回)

①30歳
②40歳
③50歳
④60歳

  1. 30歳
    30歳ではない。
  2. 40歳
    40歳ではない。
  3. 50歳
    日本の女性の平均閉経年齢は50歳である。正しい。
  4. 60歳
    60歳ではない。

閉経の定義は卵巣機能の消失により起こる永久的な月経停止で、12か月の連続した無月経の確認を要する。

地域保健法に基づき設置されているのはどれか。(第110回)

①診療所
②保健所
③地域包括支援センター
④訪問看護ステーション

  1. 診療所
    診療所は医療法に基づき設置基準が規定されている。
  2. 保健所
    保健所は、都道府県、政令指定都市・中核市その他の政令で定める市、特別区が設置することと地域保健法で規定されている。
  3. 地域包括支援センター
    地域包括支援センターの設置は介護保険法に規定されている。
  4. 訪問看護ステーション
    訪問看護ステーションは健康保険法と介護保険法に基づき設置基準が規定されている。

地域保健法では、厚生労働大臣が定める地域保健対策の推進に関する基本指針、都道府県が定める地域保健対策に係る人材確保の支援に関する計画、保健所、地域保健センターについて規定されている。

点滴静脈内注射中の刺入部位の腫脹を確認したときに、最初に実施するのはどれか。(第106回)

①体位を変える。
②注入を中止する。
③刺入部位を挙上する。
④周囲のマッサージを行う。

  1. 体位を変える。
    体位を変えても血管外漏出は改善されない。
  2. 注入を中止する。
    異常が起きたら注入を中止し、医師に報告するなどの対応を行う。すぐに針を抜去しないのは、薬剤によっては注射器を接続して十分に薬剤を吸い上げる必要があるためである。
  3. 刺入部位を挙上する。
    刺入部を挙上しても血管外漏出は改善されない。
  4. 周囲のマッサージを行う。
    血管外漏出では血管壁が損傷しており、周囲組織の炎症の可能性があることからマッサージはしない。

点滴静脈内注射中の刺入部位の腫脹は、薬剤が血管外に漏れ出している可能性がある。腫脹のほか、痛みや違和感が生じることもある。異常が起きたら注入を中止し、医師に報告するなどの対応を行う。異常がある状態で滴下を続けると組織への影響が大きくなるうえに、与薬すべき薬剤が全量静脈内に入っていないことになる。

氷枕の作り方で適切なのはどれか。(第106回)

①氷を隙間なく入れる。
②濡れたタオルで覆う。
③内部の空気は残しておく。
④水漏れがないことを確認する。

  1. 氷を隙間なく入れる。
    氷を隙間なく入れると頭に当てたときにゴツゴツするので半分から2/3程度の氷を入れ、水を足す。なお、使用する氷は水で洗い、角をとるとよい。
  2. 濡れたタオルで覆う。
    ゴムのままで肌に当てるのは安楽でなく、結露ができるので乾いたカバーやタオルで覆う。
  3. 内部の空気は残しておく。
    使い心地が悪くなるのと、熱伝導を阻害するので内部の空気は残さずに抜く。
  4. 水漏れがないことを確認する。
    水漏れは患者の身体や寝具・寝衣を濡らすことになるので、逆さにしたり圧迫したりして水漏れがないことを確認する。

氷枕は寒冷刺激を与える冷罨法として使用される。

災害時に最も優先して治療を行うのはどれか。(第106回)

①脱 臼
②気道熱傷
③足関節捻挫
④過換気症候群

  1. 脱 臼
    トリアージハンドブックでは、緑色の保留群(軽症群)に脱臼・捻挫・過換気症候群が挙げられている。
  2. 気道熱傷
    気道熱傷が該当する。
  3. 足関節捻挫
    解説[1]のとおり、トリアージハンドブックでは、緑色の保留群(軽症群)に挙げられている。
  4. 過換気症候群
    解説[1]のとおり、トリアージハンドブックでは、緑色の保留群(軽症群)に挙げられている。

東京都福祉保健局発表の「トリアージハンドブック」(2019年1月)によると、トリアージで赤色の最優先治療群(重症群)となる具体的事例として「気道閉塞、呼吸困難、意識障害、多発外傷、ショック、大量の外出血、血気胸、胸部開放創、腹腔内出血、腹膜炎、広範囲熱傷、気道熱傷、クラッシュシンドローム、多発骨折など」が挙がっている。

胎盤が完成する妊娠週数はどれか。(第96回)

①12週
②16週
③20週
④24週

  1. 12週
    12週ではない。
  2. 16週
    胎盤の完成は15~16週である。
  3. 20週
    20週ではない。
  4. 24週
    24週ではない。

胎盤の完成というのは「形や機能が完成する時期」を指す。胎盤の完成は15~16週である。その後も胎児に合わせて胎盤は成長するが、「15~16週以後も完成している状態にはあるのではないか」などと考えすぎないようにする。

児の吸啜刺激によって分泌が亢進し、分娩後の母体の子宮筋の収縮を促すのはどれか。(第109回)

①オキシトシン
②プロラクチン
③テストステロン
④プロゲステロン

  1. オキシトシン
    オキシトシンは、児の吸啜刺激で分泌が亢進し、射乳と子宮筋の収縮(子宮復古)を促す。
  2. プロラクチン
    プロラクチンも児の吸啜刺激で分泌が亢進するが、子宮筋の収縮は促さない。乳汁の産生を促進する。
  3. テストステロン
    テストステロンは、精巣から分泌され、男性生殖器の発育や精子の形成を促す。
  4. プロゲステロン
    分娩により胎盤が娩出されると、妊娠を維持していたエストロゲン、プロゲステロンの分泌は減少する。

妊娠から産褥までのホルモンの変化や作用を覚えておこう。

特定の抗原となる物質によって生じるアレルギー反応で引き起こされるショックはどれか。(第105回)

①心原性ショック
②出血性ショック
③神経原性ショック
④アナフィラキシーショック

  1. 心原性ショック
    心原性ショックの主な原因は、心筋梗塞などによる急激な心拍出量の減少である。
  2. 出血性ショック
    出血性ショックの主な原因は、出血などによる急激な循環血液量の減少である。
  3. 神経原性ショック
    神経原性ショックの主な原因は、脊髄損傷などによる交感神経遮断と迷走神経亢進に伴う末梢血管の急激な拡張による血圧低下である。
  4. アナフィラキシーショック
    抗原(アレルゲン)がIgE抗体と結合・反応して起こるのが花粉症、気管支喘息、食物アレルギーなどのアレルギー反応である。重症の場合には、血管拡張による血圧低下でアナフィラキシーショックになることがある。

ショックの特徴的な症状をショックの5Pといい、①蒼白、②冷汗、③虚脱、④脈拍触知不能、⑤呼吸不全がある。

シーツ交換時にシーツを引っ張る動作でボディメカニクスを応用した姿勢はどれか。(第104回)

①両足を前後に開き、両膝を伸ばす。
②両足を前後に開き、両膝を曲げる。
③両足をそろえ、両膝を伸ばす。
④両足をそろえ、両膝を曲げる。

  1. 両足を前後に開き、両膝を伸ばす。
    両膝を伸ばすより曲げたほうがよい。
  2. 両足を前後に開き、両膝を曲げる。
    最もボディメカニクスを応用した姿勢である。
  3. 両足をそろえ、両膝を伸ばす。
    両足をそろえるよりも前後に開いたほうがよい。また、両膝を伸ばすより曲げたほうがよい。
  4. 両足をそろえ、両膝を曲げる。
    両足をそろえるよりも前後に開いたほうがよい。

両足をそろえた状態よりも開いた状態のほうが支持基底面が広く安定する。支持基底面とは地面や床と接している足の部分だけでなく、足に囲まれた面積全体を指す。また両膝を曲げて重心を低くしたほうが安定する。

陰部洗浄に使用する湯の温度で最も適切なのはどれか。(第109回)

①30~31℃
②34~35℃
③38~39℃
④42~43℃

  1. 30~31℃
    30~31℃では低い。
  2. 34~35℃
    34~35℃では低い。
  3. 38~39℃
    38~39℃は正しい。
  4. 42~43℃
    42~43℃では高すぎる。

陰部洗浄の湯温は、体温よりやや高い38~40℃程度である。

皮下注射で適切なのはどれか。(第109回)

①注射部位を伸展する。
②注射針は18~20Gを使用する。
③針の刺入角度は45~90度にする。
④皮下脂肪が5mm以上の部位を選択する。

  1. 注射部位を伸展する。
    皮下注射は、注射部位の皮膚を少しつまみ上げて行う。
  2. 注射針は18~20Gを使用する。
    皮下注射の注射針は、23~25Gを用いる。
  3. 針の刺入角度は45~90度にする。
    皮下注射の針の刺入角度は、10~30度である。
  4. 皮下脂肪が5mm以上の部位を選択する。
    皮下注射は、皮下脂肪が5mm以上ある部位に行う。上腕伸側、腹部、大腿前面が用いられる。

皮下注射は、インスリン注射やワクチン接種などで用いられる注射法である。

健康な成人における1日の平均尿量はどれか。(第110回)

①100mL
②500mL

③1,500mL
④2,500mL

  1. 100mL
    100mL以下は無尿である。
  2. 500mL
    500mLは成人の膀胱の平均容量であり、1日の尿量はこれよりも多い。
  3. 1,500mL
    成人の1日の平均尿量は1,000~1,500mLであり、これが正しい。
  4. 2,500mL
    2,500mL以上は多尿である。

これまで無尿や乏尿の定義を問われることが多かったが、平均尿量が問われること(第103回午前問題10)もあるので注意しよう。

発作性の胸内苦悶を伴う胸痛で、最も疑うべきものはどれか。(第100回)

①心筋炎
②狭心症
③肋間神経痛
④逆流性食道炎

  1. 心悸亢進
    心悸亢進とは、心臓の拍動が速くなったり強くなったりして違和感を感じることである(動悸)。麻薬性鎮痛薬の過量投与では心拍数の減少が起こることがあるが、心悸亢進とは反対の状態である。
  2. 食欲の亢進
    麻薬性鎮痛薬に食欲を亢進させる作用はない。副作用に悪心・嘔吐・便秘があるため、これらにより食欲が減退することはある。
  3. 腸蠕動の抑制
    麻薬性鎮痛薬には胃腸管の運動を低下させる作用があり、腸液などの消化液の分泌も低下する。
  4. 骨髄機能の抑制
    麻薬性鎮痛薬で骨髄機能の抑制は生じない。重要な副作用は呼吸機能の抑制である。

麻薬の副作用と保管について学習しておく。

チアノーゼが出現するのはどれか。(第104回)

①血清鉄の増加
②血中酸素分圧の上昇
③血中二酸化炭素分圧の上昇
④血中還元ヘモグロビン量の増加

  1. 血清鉄の増加
    血清鉄の増加でチアノーゼは出現しない。
  2. 血中酸素分圧の上昇
    動脈血中の酸素分圧(PaO2)または酸素飽和度(SaO2)を見ることで、血中の酸素濃度を知ることができる。チアノーゼでは、血中の酸素濃度は正常または低下する。
  3. 血中二酸化炭素分圧の上昇
    血中二酸化炭素分圧の上昇によってチアノーゼは出現しない。
  4. 血中還元ヘモグロビン量の増加
    血中還元ヘモグロビン量の増加が正しい。チアノーゼでは、皮膚・粘膜が暗青・暗紫色色を呈する。

低酸素状態によって動脈血中の還元ヘモグロビン(酸素と結合していないヘモグロビンのことで脱酸素化ヘモグロビンとも言う)が5g/dL以上に増加した状態で起こるのがチアノーゼである。

四肢のうち麻痺している部位を斜線で図に示す。片麻痺はどれか。(第110回)

①1
②2
③3
④4


  1. 両上肢の麻痺である。

  2. 対麻痺である。胸・腰髄の障害で生じる。

  3. 右片麻痺である。

  4. 四肢麻痺である。頸髄の障害で生じる。

大脳皮質運動野、内包、大脳脚という錐体路の障害で生じる反対側の上下肢および顔面の麻痺を片麻痺という。

副腎皮質ステロイドの作用はどれか。(第100回)

①炎症の抑制
②食欲の抑制
③免疫の促進
④血糖の低下
⑤血圧の低下

  1. 炎症の抑制
    副腎皮質ステロイド薬はアラキドン酸カスケードという炎症反応を抑制するため、この反応から産まれるプロスタグランジンやロイコトリエンが減少する。炎症は抑制される。
  2. 食欲の抑制
    副腎皮質ステロイド薬は脂肪の沈着を促進させるため、体脂肪が増加し体重が増加しやすい。食欲に関しては抑制する作用はない。
  3. 免疫の促進
    副腎皮質ステロイド薬は好中球とマクロファージの機能を抑制し、炎症性サイトカイン・抗体の産生を抑制することで免疫を抑制する。
  4. 血糖の低下
    副腎皮質ステロイド薬はアミノ酸やグリセロールからグルコースを作る糖新生を促進するため、血糖は上昇する。
  5. 血圧の低下
    副腎皮質ステロイドの中には主に敗血症性ショックの治療に使用するものがある。細胞膜を安定化する作用がショック状態を改善するためである。電解質コルチコイド作用を併せもつ種類では血圧を上昇させる作用があるが低下はさせない。

副腎皮質ステロイド薬の作用と副作用は頻出である。

治療・ケアが疾患別に時系列で示されているのはどれか。(第101回)

①熱型表
②クリニカルパス
③問題志向型叙述記録
④フォーカスチャーティング

  1. 熱型表
    体温記録表のことを熱型表と呼ぶ。経過記録の一種であり、治療やケアは示されていないのが一般的である(体温以外のバイタルサインが含まれていても体温表と呼ぶ医療施設もあるので注意する)。
  2. クリニカルパス
    治療・ケアが疾患や処置別(検査や手術など)に時系列に示されたスケジュール表がクリニカルパスである。
  3. 問題志向型叙述記録
    PONR(問題志向型看護記録)の中にSOAPがあり、これらが叙述的経過記録(あるいは叙述的経過ノートなどという)である。叙述とは物事を順を追って述べることである。SOAPによって主観的情報・客観的情報・アセスメント・計画まで記録されるが、治療やケアが疾患別に時系列で示されてはいない。
  4. フォーカスチャーティング
    フォーカスチャーティングは記録者が注目しているものを記録し、患者の問題や目標にフォーカスを当てる記録方式である。DAR(情報・行為・反応の頭文字)で記述するが、治療やケアが疾患別に時系列で示されてはいない。

代表的な看護記録と、その構成要素について学習しておくこと。

令和元年(2019年)国民生活基礎調査で、65歳以上の者のいる世帯の全世帯に占める割合はどれか。(第102回改変)

①29%
②39%
③49%
④59% 

  1. 29%
    約29%だったのは平成4年(1992年)である。
  2. 39%
    約39%だったのは平成16年(2004年)である。
  3. 49%
    49.4%であった。
  4. 59%
    これまでに59%となったことはない。

令和元年(2019年)国民生活基礎調査で、65歳以上の者のいる世帯の全世帯に占める割合は49.4%であった。

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