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国家試験対策問題
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第39回 国家試験対策過去問題

国家試験

高速道路で衝突事故が発生し、20人が受傷した。A病院は、5人の重症患者を受け入れ、あわただしい雰囲気となっている。医療を安全かつ円滑に行うために、救急外来のリーダー看護師に求められる役割として誤っているのはどれか。(第107回)

①チームで患者情報を共有する。
②スタッフの役割分担を明確にする。
③患者誤認が生じないように注意喚起する。
④電話による安否の問い合わせに回答する。

  1. チームで患者情報を共有する。
    救急外来の医療チーム内で患者情報を管理し、共有するように調整することがリーダー看護師に求められる。
  2. スタッフの役割分担を明確にする。
    救急外来の医療チーム内で役割分担を明確にすることが円滑な治療活動や医療ミスの防止につながる。
  3. 患者誤認が生じないように注意喚起する。
    5人の重症患者を受け入れたことから患者誤認が生じやすい状況である。ネームバンドの装着と確認など患者誤認の防止に努める。
  4. 電話による安否の問い合わせに回答する。
    電話では本当に患者の関係者であるかどうか確認することは難しいため、電話での安否問い合わせに答えることは不適切である。

救急外来での看護の問題はめずらしく、またリーダー看護師について問われているが、鍵となる知識は基本的である。

ベーチェット病にみられる症状はどれか。(第97回)

①真珠腫
②粘液水腫
③はばたき振戦
④口腔内アフタ性潰瘍

神経伝達物質と効果器の組合せで正しいのはどれか。(第107回)

①γ-アミノ酪酸<GABA> ― 気管
②アセチルコリン ― 瞳孔散大筋
③アドレナリン ― 血管
④セロトニン ― 心筋
⑤ドパミン ― 汗腺

  1. γ-アミノ酪酸<GABA> ― 気 管
    γ-アミノ酪酸(GABA)は脳内における主要な抑制性伝達物質である。
  2. アセチルコリン ― 瞳孔散大筋
    アセチルコリンは副交感神経から放出される。瞳孔散大筋は交感神経に支配されており、ノルアドレナリンにより働く。副交感神経が支配するのは瞳孔括約筋である。
  3. アドレナリン ― 血 管
    アドレナリンは、α1受容体をもつ血管は収縮させ、β2受容体をもつ血管は拡張させる。ただし、交感神経から放出されるホルモンはノルアドレナリンである。
  4. セロトニン ― 心 筋
    セロトニンは中枢神経系の神経伝達物質で、心筋には働かない。
  5. ドパミン ― 汗 腺
    ドパミンは中枢神経系の神経伝達物質で、汗腺には働かない。

神経伝達物質には、交感神経から放出されるノルアドレナリン、副交感神経から放出されるアセチルコリンやグルタミン酸などのアミノ酸類、セロトニン、ドパミンなどがある。

中核神経系で正しいのはどれか。

①大脳の表面は白質と黒質とからなる。
②小脳の下端に下垂体が位置する。
③脳幹は延髄と脊髄とからなる。
④間脳は視床と視床下部とからなる。

視床下部の機能で正しいのはどれか。2つ選べ。(第103回)

①感覚系上行路の中継核
②長期記憶の形成
③摂食行動の調節
④飲水行動の調節
⑤姿勢の調節

  1. 感覚系上行路の中継核
    上行性伝導路の中継核、視覚路の中継核は外側膝状体、聴覚路の中継核は内側膝状体であり、視床にある。
  2. 長期記憶の形成
    短期記憶を長期記憶に変換するのに海馬が働き、長期記憶の保持には側頭葉や間脳が関与していると考えられている。
  3. 摂食行動の調節
    視床下部には空腹・満腹の摂食中枢があり、摂食行動の調節が行われる。
  4. 飲水行動の調節
    視床下部には水分調節中枢があり、飲食行動の調節が行われる。
  5. 姿勢の調節
    姿勢の調節は、運動系の統合的な調節を行い身体の平衡および運動・姿勢の制御を行う小脳で行われる。

視床下部は間脳内にあり、本能行動や情動行動に関与している。また、視床下部には体温調節中枢や性中枢、空腹・満腹中枢、飲水中枢などがある。

骨について正しいのはどれか。(第103回)

①リンの貯蔵場所である。
②骨髄で骨の形成が行われる。
③骨芽細胞によって骨の吸収が行われる。
④カルシトニンによって骨からカルシウムが放出される。

  1. リンの貯蔵場所である。
    骨の成分にはリン酸カルシウムが沈着しており、骨はカルシウムやリンなどのミネラルの貯蔵場所としての働きももっている。
  2. 骨髄で骨の形成が行われる。
    骨髄は赤血球などの血液細胞の形成を行う赤色骨髄と、脂肪を貯蔵している黄色骨髄がある。骨の形成は、骨膜直下にある骨芽細胞によって行われる。
  3. 骨芽細胞によって骨の吸収が行われる。
    骨芽細胞は骨の形成を行う。骨の吸収、破骨は破骨細胞が行っている。
  4. カルシトニンによって骨からカルシウムが放出される。
    カルシトニンは甲状腺から分泌されるホルモンで、骨形成を促進して血中カルシウム濃度を低下させる。一方、上皮小体(副甲状腺)から分泌されるパラソルモンが骨からのカルシム放出を促し血中カルシウム濃度を上昇させる。

骨の成分は、リン酸カルシウムなどの無機質とコラーゲンなどの有機物である。絶えず骨膜直下において、骨芽細胞による造骨と破骨細胞による破骨が繰り返されている。

成人の骨格で線維軟骨結合があるのはどれか。(第109回)

①頭蓋冠
②脊柱
③寛骨
④仙骨

  1. 頭蓋冠
    頭蓋冠における骨の連結は線維性連結で、縫合による結合である。
  2. 脊 柱
    脊柱は椎骨と椎骨の間に、線維性軟骨である椎間円板が介在する軟骨結合である。
  3. 寛 骨
    寛骨は小児期に腸骨、恥骨、坐骨の3つの骨に分かれ間に軟骨があり結合していたが、成人になるとこの軟骨が骨化して3つの骨は癒合、骨結合し1つの寛骨となる。
  4. 仙 骨
    仙骨は小児期に5つの仙椎が軟骨性の椎間円板にて連結していたが、成人になると間の椎間円板である軟骨が骨化して骨結合し、1つの仙骨となる。

骨の連結における不動性の連結には、コラーゲン線維による線維性の連結、線維軟骨による軟骨性の連結、間の軟骨が骨化した骨性の連結がある。

嗅覚の一次中枢はどれか。(第108回)

①嗅球
②嗅上皮
③後頭葉
④上鼻甲介

  1. 嗅 球
    嗅球は嗅脳の一部であり、灰白質性で多数の嗅神経を受けている。
  2. 嗅上皮
    嗅上皮は嗅覚受容器の嗅細胞のある鼻腔の粘膜、鼻粘膜嗅部である。
  3. 後頭葉
    後頭葉は大脳皮質の一部であるが、主に視覚野がある。嗅覚野があるのは側頭葉の内側面である。
  4. 上鼻甲介
    上鼻甲介は篩骨の一部であり、この部の粘膜には嗅上皮、嗅細胞があるが、嗅覚の感覚器官であり、一次中枢ではない。

嗅覚を感ずるのは鼻腔最上部の嗅粘膜嗅上皮内の嗅細胞である。嗅細胞からは第1脳神経である嗅神経が頭蓋底篩骨篩板の小孔を通って頭蓋腔内に入り、嗅球に達する。

血液の凝固・線溶系について正しいのはどれか。(第103回)

①トロンビンは血栓を溶解する。
②フィブリンは一次血栓を形成する。
③プラスミンはフィブリノゲンから作られる。
④損傷を受けた血管内皮に血小板が付着する。

水・電解質の調節で正しいのはどれか。(第99回)

①循環血漿量の減少はレニンの分泌を増加させる。
②抗利尿ホルモン<ADH>は尿浸透圧を低下させる。
③過剰な飲水は血中ナトリウム濃度を上昇させる。
④アルドステロンは腎からのカリウム排泄を減少させる。

血液中の濃度の変化が膠質浸透圧に影響を与えるのはどれか。(第107回)

①血小板
②赤血球
③アルブミン
④グルコース
⑤ナトリウムイオン

  1. 血小板
    血小板は膠質浸透圧に影響を与えない。
  2. 赤血球
    赤血球は膠質浸透圧に影響を与えない。
  3. アルブミン
    膠質浸透圧の発生には、血漿蛋白質のなかで量的に最も多く、分子量が小さいアルブミンが最も重要である。
  4. グルコース
    グルコースは膠質浸透圧に影響を与えない。
  5. ナトリウムイオン
    ナトリウムイオンは膠質浸透圧に影響を与えない。

膠質浸透圧とは、血漿蛋白質が毛細血管壁を透過しないために、この蛋白質によって生じる浸透圧のことである。

皮膚の構造と機能について正しいのはどれか。(第104回)

①皮膚表面は弱酸性である。
②粘膜は細菌が繁殖しにくい。
③皮脂の分泌量は老年期に増加する。
④アポクリン汗腺は全身に分布している。

  1. 皮膚表面は弱酸性である。
    皮膚表面は、弱酸性の皮脂が分泌されているために酸性となっている。ほとんどの細菌は酸に弱いため、皮膚表面は細菌が定着・増殖しにくい環境となっている。
  2. 粘膜は細菌が繁殖しにくい。
    粘膜は皮膚に比べると細菌の定着・増殖に関しては、その防御力は弱い。
  3. 皮脂の分泌量は老年期に増加する。
    皮脂は皮膚や毛の表面をやわらかくなめらかにする働きをもつが、加齢に伴いその分泌量は減少する。そのため、老人の皮膚はしっとりとしたなめらかさに欠ける。
  4. アポクリン汗腺は全身に分布している。
    エクリン汗腺は全身の皮膚に分布しているが、アポクリン汗腺は腋窩や耳道などに分布が限られている。

皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層からなり、全身を覆う被膜である。付属器として、脂腺・汗腺・乳腺などの皮膚腺がある。

免疫応答について正しいのはどれか。(第103回)

①顆粒球は抗体を産生する。

②B細胞は胸腺で分化する。
③補体にはオプソニン作用がある。
④ワクチンによる抗体の誘導は受動免疫である。

  1. 顆粒球は抗体を産生する。
    抗体を産生するのは、B細胞より分化した形質細胞である。
  2. B細胞は胸腺で分化する。
    胸腺で分化成熟するのはT細胞で、B細胞は骨髄で分化する。
  3. 補体にはオプソニン作用がある。
    オプソニン作用(効果)とは、抗体が細菌に結合すると白血球による食作用が促進されることをいう。抗体が細菌に結合すると、補体が活性化して細菌を破裂させるので、補体にはオプソニン作用があるといえる。
  4. ワクチンによる抗体の誘導は受動免疫である。
    ワクチンは、その刺激で抗体を産生するので、能動免疫である。

免疫とは、体内に侵入した微生物や毒素に対して抵抗するしくみで、血液中の白血球の一種であるリンパ球が関与する。

肺と気管について正しいのはどれか。(第103回追試)

①気管支動脈は肺循環に属する。
②気管軟骨は気管の背面に存在する。
③左肺は上葉、中葉および下葉に分かれている。
④酸素飽和度は肺動脈の血液よりも肺静脈の血液が高い。

  1. 気管支動脈は肺循環に属する。
    気管支動脈はおもに胸大動脈から分岐し、体循環に属する。気管支・肺に栄養を供給する血管である。
  2. 気管軟骨は気管の背面に存在する。
    気管軟骨は馬蹄形で、背面や後壁ではなく気管の前方と側方を囲んでいる。なお後方は平滑筋を含む膜性壁となっている。
  3. 左肺は上葉、中葉および下葉に分かれている。
    左肺は右肺より小さく、肺葉も上葉と下葉の2葉である。上葉・中葉・下葉の3葉からなるのは右肺である。
  4. 酸素飽和度は肺動脈の血液よりも肺静脈の血液が高い。
    体循環で右心房に戻った血液(静脈血)を、右心室から肺動脈を通して肺に送り、肺でのガス交換後の動脈血を肺静脈を通して左心房に送る循環路が肺循環である。肺動脈の静脈血より肺静脈の動脈血のほうが酸素飽和度は高い。

上気道は鼻腔・咽頭・喉頭と続き、下気道に至る。下気道は、馬蹄形の軟骨が骨組みとなった気管と、それが左右に枝分かれしていく気管支から成り、それぞれ肺門から肺に入る。

気管支の構造で正しいのはどれか。(第102回)

①左葉には3本の葉気管支がある。
②右気管支は左気管支よりも長い。
③右気管支は左気管支よりも直径が大きい。
④右気管支は左気管支よりも分岐角度が大きい。

気管で正しいのはどれか。2つ選べ。(第109回)

①軟骨は筒状である。
②胸骨角の高さで分岐する。
③交感神経の働きで収縮する。
④吸息相の気管内圧は陰圧である。
⑤頸部では食道の背側に位置する。

  1. 軟骨は筒状である。
    気管は16~20個の気管軟骨が連なっており、その気管軟骨は後方の欠けたC字(馬蹄)形をなしており、筒状ではない。
  2. 胸骨角の高さで分岐する。
    気管が左右の気管支に分岐する気管分岐部は、胸骨角(第2肋骨)の高さである。
  3. 交感神経の働きで収縮する。
    気管は交感神経の働きで拡張し、収縮するのは副交感神経である迷走神経の働きによる。
  4. 吸息相の気管内圧は陰圧である。
    吸息相では胸膜腔の陰圧が増大し、それに伴い肺胞内圧も陰圧になり外気が気道を通して流入するので、その際には気管内圧も陰圧である。
  5. 頸部では食道の背側に位置する。
    気管頸部では後面(膜性壁)に食道が接している。

気管は第6頸椎の高さで喉頭に続き頸部と胸腔内を下行し、第4~5胸椎(胸骨角、第2肋骨)の高さで左右の気管支に分岐する。

スパイロメトリーで測定できるのはどれか。(第103回追試)

①肺活量
②残気量
③全肺気量
④動脈血酸素飽和度<PaO2>

  1. 肺活量
    肺活量は、最大吸息から最大呼息を行ったときに呼出される空気量で、肺活量計で計る。
  2. 残気量
    残気量は、最大限の呼息を行っても肺にまだ残っている空気量で、肺活量計では測定できない。
  3. 全肺気量
    全肺気量は、肺活量と残気量を合計した値で、肺活量計では測定できない。
  4. 動脈血酸素飽和度<PaO2>
    PaO2は、パルスオキシメータで赤外線を用いて経皮的に測定する。

スパイロメトリー(スパイロメータ)は、肺活量計で、呼吸に伴って吸い込まれたり吐き出されたりする空気の量を測定する。

嚥下運動に伴って起こるのはどれか。2つ選べ。(第107回)

①声門の開放
②舌根の沈下
③甲状腺の挙上
④後鼻孔の閉鎖
⑤耳管咽頭口の開口

  1. 声門の開放
    声門は閉じて、食物が気道に入るのを防ぐ。
  2. 舌根の沈下
    舌は挙上し食物を口腔内上部の軟口蓋に押しつけて口峡より咽頭へと送り出す。
  3. 甲状腺の挙上
    喉頭蓋で喉頭口を蓋するために、甲状舌骨筋で甲状軟骨を引き上げ喉頭を上昇させるが、甲状腺は挙上されない。
  4. 後鼻孔の閉鎖
    軟口蓋が後上方に押し上げられ咽頭後壁に押しつけられ、鼻腔と咽頭との連絡は断たれる。つまり鼻腔の後ろの口である後鼻孔が閉鎖されたことになる。
  5. 耳管咽頭口の開口
    咽頭と鼓室の間の耳管は、通常ほとんど閉ざされたようになっているが、嚥下運動を行うと口蓋帆張筋が収縮し、耳管を開口して空気を鼓室に出入りさせる。

口腔内にて咀嚼された食物は、咽頭を通って飲み下されて食道へと運ばれる。咽頭は気道と消化管の共同の通り道であるので、この嚥下運動において、口腔と咽頭、鼻腔と咽頭、咽頭と喉頭の間をふさいで食物が呼吸路に入ることを防いでいる。

健常な成人において、血液中のグルコース濃度が低下した時に、グルカゴンの働きでグリコゲンを分解してグルコースを生成し、血液中に放出するのはどれか。(第109回)

①肝臓
②骨格筋
③脂肪組織
④心臓
⑤膵臓

  1. 肝 臓
    グルコース濃度(血糖値)が低下すると、肝臓内に貯蔵されているグリコゲン(グリコーゲン)を、膵臓から分泌されるホルモンであるグルカゴンの働きで分解してグルコースに変え、血液中に放出して血糖値を正常にする。
  2. 骨格筋
    骨格筋ではない。
  3. 脂肪組織
    脂肪組織ではない。
  4. 心 臓
    心臓ではない。
  5. 膵 臓
    膵臓のランゲルハンス島のA(α)細胞から分泌されるグルカゴンと、B(β)細胞から分泌されるインスリンは、グルコース濃度(血糖値)を調整する働きをもつ。

肝臓の働きの1つに、グリコゲン(グリコーゲン)の合成と分解がある。これは血液中のグルコース濃度(血糖値)の調整に関与している。

スクリーニング検査で特異度を高くした場合に正しいのはどれか。(第97回)

①偽陽性率は高くなる。
②偽陽性率は低くなる。
③偽陰性率は高くなる。
④偽陰性率は低くなる。

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