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国家試験対策問題
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第52回 国家試験対策過去問題

国家試験

体温のセットポイントが突然高く設定されたときに起こるのはどれか。(第109回)

①立 毛
②発 汗
③代謝抑制
④皮膚血管拡張

  1. 立 毛
    体温のセットポイントが高く設定されると、立毛筋は収縮し、とりはだ(立毛)が起こる。体毛による断熱効果により熱放散は減少し、体温が上昇する。
  2. 発 汗
    発汗は体温のセットポイントが下降した場合に起こる。発汗により熱放散が増加し、体温が低下する。
  3. 代謝抑制
    代謝抑制は体温のセットポイントが下降した場合に起こる。代謝抑制により熱産生が減少し、体温が低下する。
  4. 皮膚血管拡張
    皮膚血管拡張は体温のセットポイントが下降した場合に起こる。血管拡張により熱放散が増加し、体温が低下する。

発熱は体温のセットポイント(一定の基準値)が高く設定され、体温が上昇した状態である。悪寒(皮膚血管の縮小)やとりはだ(立毛)による熱放散の減少、ふるえによる熱産生の増加により、体温が上昇する。

アポトーシスで正しいのはどれか。(第105回)

①群発的に発現する。
②壊死のことである。
③炎症反応が関与する。
④プログラムされた細胞死である。

  1. 群発的に発現する。
    アポトーシスが群発することはない。
  2. 壊死のことである。
    アポトーシスは制御(プログラム)された細胞死であり、壊死(ネクローシス)ではない。
  3. 炎症反応が関与する。
    壊死とは異なり、炎症を伴わない。
  4. プログラムされた細胞死である。
    アポトーシスは遺伝子により制御されている。別名は「プログラムされた細胞死」である。

アポトーシスは細胞自身の遺伝子により制御(プログラム)された細胞死である。壊死とは異なり、細胞内容物の流出が起こらないので炎症を伴わない。

男性生殖器で正しいのはどれか。(第96回)

①精子は精細管で作られる。
②精索は血管と神経からなる。
③陰茎には軟骨様組織がある。
④前立腺はホルモンを分泌する。

  1. 精子は精細管で作られる。
    精巣内は多数の小葉に分けられているが、各小葉には数条の曲精細管があり、その曲精細管で精子がつくられる。
  2. 精索は血管と神経からなる。
    精巣上体管に続く精管は鼠径管を経て腹腔内に入るが、その際に精管は血管や神経などとともに精索という索状物となる。
  3. 陰茎には軟骨様組織がある。
    陰茎は背側の陰茎海綿体と腹側の尿道海綿体の海綿体組織で構成され、軟骨様組織はない。
  4. 前立腺はホルモンを分泌する。
    前立腺は精臭のある乳白色の性液を尿道中に分泌するが、ホルモンは分泌しない。

男性生殖器は、精子を産生する精巣と、精巣輸出管から射精管までの精管などの精路と、前立腺などの付属生殖腺からなる。

初めてニトログリセリンを処方された患者への指導で適切なのはどれか。(第99回)

①「便秘しやすくなります」
②「納豆は食べないでください」
③「血圧が低下することがあります」
④「薬は食前に水で服用してください

  1. 「便秘しやすくなります」
    ニトログリセリンと便秘はあまり関係ない。
  2. 「納豆は食べないでください」
    納豆やクロレラなどビタミンKに富む食品が禁忌なのはワルファリンである。
  3. 「血圧が低下することがあります」
    ニトログリセリンを服用すると血圧が下がりすぎることがある。
  4. 「薬は食前に水で服用してください」
    ニトログリセリンは舌下錠である。加えて、服用は原則として狭心症発作時である。ニトログリセリンは皮膚貼用や静脈内注射もできるが、あくまで舌下投与が主流である。

ニトログリセリンの作用(血管拡張)と副作用(血圧低下)だけでなく、用法(発作時の頓用)、剤形(舌下錠)、併用禁忌(勃起不全治療薬)も必ず押さえておこう。

蛋白質で正しいのはどれか。(第104回)

①アミノ酸で構成される。
②唾液により分解される。
③摂取するとそのままの形で体内に吸収される。
④生体を構成する成分で最も多くの重量を占める。

  1. アミノ酸で構成される。
    蛋白質はアミノ酸が結合してできている。
  2. 唾液により分解される。
    唾液に含まれるのはアミラーゼ(プチアリン)で、炭水化物の分解酵素である。アミラーゼは、デンプンをマルトース(麦芽糖)まで分解する。
  3. 摂取するとそのままの形で体内に吸収される。
    蛋白質は摂取されるとアミノ酸まで分解される。蛋白質分解酵素としては、胃液中のペプシン、膵液中のトリプシンやキモトリプシンなどがある。
  4. 生体を構成する成分で最も多くの重量を占める。
    人体を構成する最大の要素は、体重の約60%を占める体液の水分である。

蛋白質は人体固形成分の半分前後を占めている。

栄養素と消化酵素の組合せで正しいのはどれか。(第99回)

①炭水化物 ― リパーゼ
②蛋白質 ― トリプシン
③脂 肪 ― マルターゼ
④ビタミン ― アミノペプチダーゼ

  1. 炭水化物 ― リパーゼ
    リパーゼは、膵液や腸液中に含まれる脂肪の消化酵素である。
  2. 蛋白質 ― トリプシン
    トリプシンは、膵液中に含まれる蛋白質の消化酵素である。
  3. 脂 肪 ― マルターゼ
    マルターゼは、腸液中に含まれる炭水化物(糖質)の消化酵素である。
  4. ビタミン ― アミノペプチダーゼ
    アミノペプチダーゼは、腸液中に含まれる蛋白質の消化酵素である。

各栄養素の消化酵素として、炭水化物(糖質)にはアミラーゼ・ラクターゼ・マルターゼ・スクラーゼなどが、蛋白質にはペプシン・トリプシン・アミノペプチターゼなどが、脂肪にはリパーゼがある。

脂肪分解の過剰で血中に増加するのはどれか。(第99回)

①尿素窒素
②ケトン体
③アルブミン
④アンモニア

  1. 尿素窒素
    尿素窒素は、蛋白質の分解によって血中に増加する。
  2. ケトン体
    グルカゴンが脂肪細胞に作用して、脂肪が分解されることによりケトン体が生成される。
  3. アルブミン
    アルブミンは血漿蛋白質の一種で、脂肪分解とは関係ない。
  4. アンモニア
    アンモニアは蛋白質の分解で生じ、肝細胞によって尿素に変えられる。

インスリンとグルカゴンは膵臓のランゲルハンス島から分泌されるホルモンで、栄養素の合成や分解をする働きがある。グルカゴンはグリコーゲンに作用してグルコースを生成する。また、脂肪細胞に作用して脂肪からケトン体を生成する。

看護における人間のとらえ方で適切でないのはどれか。(第96回)

①環境と相互作用する。
②共通性と個別性をもつ。
③身体と精神は互いに影響しあう。
④生涯同じ速さで成長・発達する。

  1. 環境と相互作用する。
    人間は単独で生きる存在ではなく、自分以外の人々や環境との相互作用の中で生活し、死んでゆく。
  2. 共通性と個別性をもつ。
    人間には共通した発達課題や成長課題がある反面、身体的特徴や考え方には個別性がある。
  3. 身体と精神は互いに影響しあう。
    強いストレスに晒されると不眠になるように、人間の身体的側面と精神的側面は互いに影響し合っている。
  4. 生涯同じ速さで成長・発達する。
    スキャモンの成長曲線のように、成長発達の早さは生涯同じではなく、変化している。

看護の対象のとらえ方にはさまざまなものがある。人間が生まれてから生涯を終えるまでの過程を思い描きながら解答しよう。

手術体位の図を示す。麻痺が最も起こりやすいのはどれか。(第99回)

①上腕神経叢
②肋間神経
③坐骨神経
④三叉神経

  1. 上腕神経叢
    設問の図は、左側臥位であり、左上腕が最も圧迫されているため、上腕神経叢の麻痺が起こりやすいと考えられる。
  2. 肋間神経
    設問の図では肋間神経は圧迫されていない。
  3. 坐骨神経
    設問の図は左側臥位であり、坐骨神経は圧迫されていない。
  4. 三叉神経
    設問の図は左側臥位であり、三叉神経は圧迫されていない。

設問の図をよく見て、手術体位の固定でどの部位が最も圧迫されているかがわかれば解答できる。

一次救命処置はどれか。(第96回改変)

①気管挿管
②酸素吸入
③静脈路の確保
④胸骨圧迫

  1. 気管挿管
    一次救命処置には気道確保があるが、気管挿管は医療器具を用いる二次救命処置である。
  2. 酸素吸入
    一次救命処置には気道確保があるが、酸素吸入は医療器具を用いる二次救命処置である。
  3. 静脈路の確保
    一次救命処置には気道確保があるが、静脈路の確保は医療器具を用いる二次救命処置である。
  4. 胸骨圧迫
    胸骨圧迫は一次救命処置である。

一次救命処置はA~Dで表される。気道確保のA(airway)、人工呼吸のB(breathing)、胸骨圧迫と呼吸の確認のC(circulation)、除細動のD(defibrillation)である。なお、AHA(アメリカ心臓協会)の心肺蘇生法ガイドライン2015 では、一次救命処置をCーAーBの順に行うことを明確にしている。

全身麻酔後の気管チューブ抜管直後に注意するのはどれか。(第95回)

①筋反射低下
②吃 逆
③呼吸抑制
④肺塞栓

  1. 筋反射低下
    麻酔薬の残存により筋反射の低下はみられるが、気管チューブ抜管後に生命の危機に陥ることではない。
  2. 吃 逆
    全身麻酔後の気管チューブ抜管直後に吃逆が起こるとは考えにくい。
  3. 呼吸抑制
    全身麻酔後の気管チューブ抜管直後は、麻酔薬の残存、筋弛緩薬の遷延性効果、舌根沈下による気道閉塞が原因となって呼吸抑制を起こすことがあり、生命の危機に直結するため注意が必要である。
  4. 肺塞栓
    全身麻酔後の長時間の手術によって深部静脈血栓が形成され、肺塞栓を起こす危険はあるが、気管チューブ抜管直後に注意する優先順位は低い。

全身麻酔後の気管チューブ抜管直後は、麻酔薬の残存、筋弛緩薬の遷延性効果、舌根沈下による気道閉塞が原因となって呼吸抑制を起こす危険がある。

小腸からそのまま吸収されるのはどれか。2つ選べ。(第102回)

①グルコース
②スクロース
③マルトース
④ラクトース

  1. グルコース
    グルコースはブドウ糖とも呼ばれる単糖類で、そのまま小腸から吸収される。
  2. スクロース
    スクロースはショ糖とも呼ばれる二糖類で、腸液中の糖質分解酵素であるスクラーゼによって、グルコースとフルクトースに分解されてから小腸にて吸収される。
  3. マルトース
    マルトースは麦芽糖とも呼ばれる二糖類で、腸液中の糖質分解酵素であるマルターゼによって、グルコースに分解されてから小腸にて吸収される。
  4. ラクトース
    ラクトースは乳糖とも呼ばれる二糖類で、腸液中の糖質分解酵素であるラクターゼによって、グルコースとガラクトースに分解されてから小腸にて吸収される。
  5. フルクトース
    フルクトースは果糖とも呼ばれる単糖類で、そのまま小腸から吸収される。

糖質(炭水化物)の消化管での吸収は、グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、ガラクトースなどの単糖類として行われる。

排便時の努責で正しいのはどれか。2つ選べ。(第106回)

①直腸平滑筋は弛緩する。

②呼息位で呼吸が止まる。
③外肛門括約筋は収縮する。
④内肛門括約筋は弛緩する。
⑤腹腔内圧は安静時より低下する。

  1. 直腸平滑筋は弛緩する。
    排便時に直腸平滑筋は収縮する。
  2. 呼息位で呼吸が止まる。
    排便時に腹圧をかけるために力む際、息を吸ったとき(吸息位)、吐き出すとき(呼息位)で息を止める。
  3. 外肛門括約筋は収縮する。
    随意筋である外肛門括約筋は、体性神経である陰部神経によって弛緩が起こる。
  4. 内肛門括約筋は弛緩する。
    不随意筋である内肛門括約筋は、副交感神経の骨盤内臓神経を介して弛緩する。
  5. 腹腔内圧は安静時より低下する。
    息を吸い込んだ状態で止め、腹筋を収縮して力むため腹腔内圧は上昇する

糞便が直腸に送られ直腸壁が伸展されると便意を感じる。そして骨盤内臓神経にて直腸の収縮と内肛門括約筋の弛緩が始まり、腹筋の働きで排便が促進される。

胃粘膜からの分泌物とその機能との組合せで正しいのはどれか。(第96回)

①粘 液 ― 蛋白質の消化
②内因子 ― 胃粘膜の保護
③ガストリン ― 胃液の分泌抑制
④塩 酸 ― ペプシノゲンの活性化

  1. 粘 液 ― 蛋白質の消化
    副細胞から分泌される粘液は、胃粘膜の表面を覆い、胃酸やペプシンによる傷害を防いでいる。
  2. 内因子 ― 胃粘膜の保護
    内因子はビタミンB12の吸収を助ける働きを持つ。
  3. ガストリン ― 胃液の分泌抑制
    ガストリンは消化管ホルモンの一種で、壁細胞に作用して胃酸の分泌を促進する。
  4. 塩 酸 ― ペプシノゲンの活性化
    塩酸は殺菌作用があり、また主細胞が分泌するぺプシノゲンを活性化させペプシンに変える。

胃粘膜にある胃腺は、主細胞からペプシノゲン、壁細胞から塩酸(胃酸)と内因子、副細胞から粘液が分泌される。

脂肪を乳化するのはどれか。(第102回)

①胆汁酸塩
②トリプシン
③ビリルビン
④リパーゼ

  1. 胆汁酸塩
    胆汁酸塩は、肝臓でつくられる胆汁の主成分で、コレステロールからつくられる胆汁酸のナトリウム・カリウム塩である。脂肪の乳化に働く。
  2. トリプシン
    トリプシンは、膵液中に含まれるトリプシノゲンが活性化された酵素で、蛋白質を分解する。
  3. ビリルビン
    ビリルビンは、胆汁の成分の胆汁色素の主な成分で、血液内の赤血球中のヘモグロビンが分解した産物である。
  4. リパーゼ
    リパーゼは、膵液中に含まれる脂肪分解酵素で、胆汁酸塩によって乳化された脂肪を分解・消化する。

乳化とは、脂肪を小滴にして水に混ざりやすい形に変える働きをいい、脂肪は乳化すると分解しやすくなる。

ホルモンと主な分泌臓器の組合せで正しいのはどれか。(第103回追試)

①ガストリン ― 肝 臓
②セクレチン ― 十二指腸
③ソマトスタチン ― 回 腸
④コレシストキニン ― 胆 囊

  1. ガストリン ― 肝 臓
    ガストリンは胃の幽門腺から分泌され、胃酸の分泌を促進する。
  2. セクレチン ― 十二指腸
    セクレチンは、胃から十二指腸に運ばれた酸性の粥状液が刺激となって十二指腸粘膜から分泌される。膵臓に働きかけ重炭酸イオンに富んだ膵液の分泌を促進する。また、胃腺に働き胃酸の分泌を抑制する。
  3. ソマトスタチン ― 回 腸
    ソマトスタチンは成長ホルモン抑制ホルモンとして視床下部から分泌される。また、膵臓の内分泌部から分泌されてインスリンとグルカゴンの分泌を抑制する。
  4. コレシストキニン ― 胆 囊
    コレシストキニンは十二指腸粘膜から分泌され、消化酵素を含んだ膵液の分泌を促進する。また、胆囊を収縮させて胆汁を十二指腸に排出させる。胆囊から分泌されるのではない。

内分泌腺以外の器官からもホルモンは分泌される。胃や腸などの消化管からもガストリン・セクレチン・コレシストキニン・モチリン・ソマトスタチンなどが分泌され、それらを消化管ホルモンと呼ぶ。

肝細胞で合成されるのはどれか。2つ選べ。(第100回)

①アルブミン
②ガストリン
③セクレチン
④γ-グロブリン
⑤コレステロール

  1. アルブミン
    吸収したアミノ酸を肝細胞でアルブミンに合成する。
  2. ガストリン
    ガストリンは胃壁幽門腺のG細胞から分泌される消化管ホルモンである。
  3. セクレチン
    セクレチンは、十二指腸壁から分泌される消化管ホルモンである。
  4. γ-グロブリン
    γ-グロブリンはリンパ球によって産生される。
  5. コレステロール
    肝細胞は、脂質代謝として中性脂肪・コレステロール・リン脂質を合成する。

肝臓の肝細胞には代謝機能があり、グリコーゲンの合成と分解、血漿蛋白質の生成、中性脂肪やコレステロールなどを合成する脂質代謝が行われる。

膵液について正しいのはどれか。(第106回)

①弱アルカリ性である。
②糖質分解酵素を含まない。
③セクレチンによって分泌量が減少する。
④Langerhans〈ランゲルハンス〉島のβ細胞から分泌される。

  1. 弱アルカリ性である。
    膵液は胃液にて酸性になった食物を中和し、消化酵素が働けるようにするため弱アルカリ性である。
  2. 糖質分解酵素を含まない。
    膵液は三大栄養素の消化酵素を含んでおり、アミラーゼという糖質分解酵素も含んでいる。
  3. セクレチンによって分泌量が減少する。
    セクレチンは十二指腸から分泌される消化管ホルモンで、胃からの酸性粥状液が刺激となって分泌され、弱アルカリ性の膵液の分泌を促進して酸性の食物を中和する。
  4. Langerhans〈ランゲルハンス〉島のβ細胞から分泌される。
    ランゲルハンス島(膵島)は、膵臓の内分泌部でホルモンを分泌する。膵液は外分泌部で分泌されるので正しくない。なお、ランゲルハンス島のB(β)細胞から分泌されるのはインスリンである。

膵臓には膵液を分泌する外分泌部とインスリンなどのホルモンを分泌する内分泌部がある。

胃酸の分泌を抑制するのはどれか。(第105回)

①アセチルコリン
②ガストリン
③セクレチン
④ヒスタミン

  1. アセチルコリン
    アセチルコリンは副交感神経線維の末端から放出される神経伝達物質で、胃酸の分泌を促進する働きをもつ。
  2. ガストリン
    ガストリンは胃の幽門腺から分泌される消化管ホルモンで、胃酸の分泌を促進する働きをもつ。
  3. セクレチン
    セクレチンは十二指腸粘膜から分泌される消化管ホルモンで、アルカリ性膵液の分泌促進と、胃酸の分泌抑制に働く。
  4. ヒスタミン
    ヒスタミンは生体内で炎症反応、アレルギー反応などに関与する物質で、胃液分泌の促進に働く。

胃液の分泌の調節は、頭相、胃相、腸相の3つに分けられる。頭相は、視覚・嗅覚・味覚刺激が迷走神経を介して胃液分泌を促進する。胃相と腸相は、消化管ホルモンが分泌されることによって起こる胃液分泌の調節である

排便のメカニズムで正しいのはどれか。(第97回)

①横隔膜の挙上
②直腸内圧の低下
③内肛門括約筋の弛緩
④外肛門括約筋の収縮

  1. 横隔膜の挙上
    腹式呼吸で吸息し、腹腔内圧を上昇させるために、横隔膜は収縮して下降する。
  2. 直腸内圧の低下
    便意を生じるのは、糞便が直腸に送られ直腸壁が伸展し、直腸内圧が上昇することによる。
  3. 内肛門括約筋の弛緩
    排便準備が整うと、直腸の収縮と内肛門括約筋の弛緩が起こる。
  4. 外肛門括約筋の収縮
    排便開始が決まると、外肛門括約筋は弛緩する。

S状結腸から直腸に糞便が送られ、直腸壁の伸展刺激により便意が生じる。排便の準備が整うと、直腸壁は収縮し、内肛門括約筋が弛緩する。排便が始まると、外肛門括約筋は弛緩する。

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