Q.1
誤嚥を防ぐための食事介助で適切なのはどれか。(第100回)
①パサパサした食べ物を準備する。
②患者の体位は、頸部を後屈させ下顎を挙上させる。
③食物を口に運んだスプーンは上方へ抜き取る。
④飲み込んだのを確認してから、次の食物を口に入れる。
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正解:4
- 水分のないぱさぱさした食べ物は、口の中でまとまりにくい上にむせやすい。
- 後屈によって頸部の筋肉が伸展し、気道主体の状態となるため誤嚥しやすくなる。誤嚥予防の介助としては、うなずき嚥下や横向き嚥下が推奨されている。
- 上方にスプーンを抜きとると、上を向くことになるため誤嚥しやすい。また、スプーンに飲食物が残っているとこぼれてしまうので、水平に抜き取る。
- 患者のペースにあわせて介助する。飲み込んでないまま進めると、誤嚥につながる。
Q.2
プライマリナーシングの説明で正しいのはどれか。(第101回)
①1人の看護師が毎日異なる患者を担当する。
②看護業務を内容別に分類し、複数の看護師が分担して実施する。
③1人の患者を1人の看護師が入院から退院まで継続して受け持つ。
④患者をいくつかのグループに分け、看護師がチームを組織して受け持つ。
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正解:3
- 受け持ち制のことである。
- 機能別看護方式のことである。
- 1人の看護師が、患者の入院から退院までを一貫して担当する看護方式が「プライマリナーシング」である。
- チームナーシングのことである。
Q.3
胎児の頭部が子宮口に最も近い胎位はどれか。(第99回)
①頭 位
②斜 位
③横 位
④骨盤位
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正解:1
一般的に、胎児は頭部を下(子宮口側)、殿部を上(子宮底側)にした状態であることが大半であり、これを頭位という。これが逆を向いた状態は骨盤位という。
Q.4
ニトログリセリンの副作用はどれか。(第100回)
①多 尿
②易感染
③血圧の低下
④消化管からの出血
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正解:3
- 多尿は認められていない。
- 易感染作用はない。易感染は副腎皮質ステロイドや免疫抑制薬にみられる。
- 血管拡張作用から起立性低血圧がみられることがある。このため、立位で服用しないようにする。
- 消化管出血は、主にNSAIDsの副作用として起こることが多い。
Q.5
狭心症発作時に使用するのはどれか。(第97回)
①アスピリン
②テオフィリン
③リン酸コデイン
④ニトログリセリン
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正解:4
- アスピリンは解熱・鎮痛薬として様々な症状緩和に広く用いる。
- テオフィリンは気管支拡張薬として喘息発作の治療に用いる。
- リン酸コデインは鎮咳薬として咳止めに用いる。
- ニトログリセリンは血管拡張作用を持ち、狭心症発作の治療に用いる。
Q.6
無尿時に、原則として投与が禁忌なのはどれか。(第100回)
①マグネシウム
②ナトリウム
③クロール
④カリウム
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正解:4
無尿とは、腎臓で尿が100㎖/日以下しか生成されない状態をいい、高カリウム血症になる。この状態でカリウムを投与すると、カリウムの血中濃度が急激に上昇し、危険な不整脈や心停止の誘因となるので注意が必要である。
Q.7
看護記録の取り扱いで正しいのはどれか。(第94回)
①記載間違いは修正液を使って訂正する。
②ケアの終了後直ちに記録する。
③カンファレンスの資料としてコピーする。
④法的に永久保存が必要である。
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正解:2
- 記載間違いは2本線を引いて捺印する。
- 正確に事実を記録するためにケアの終了後直ちに記録する。
- 個人情報なのでコピーを取ってはならない。
- 医療法では、その他の諸記録として看護記録の保存期間を2年と定めている。
Q.8
看護師が業務上行うことができないのはどれか。(第94回)
①静脈内注射の実施
②心マッサージの実施
③創部の消毒
④薬剤の処方
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正解:4
保健師助産師看護師法において看護師の業務上「内服薬の調剤」「処方箋の交付」「訪問看護指示書の発行」「診断書の作成」「動脈への注射」「人体への放射線の照射」などの行為が禁止されている。
Q.9
社会的欲求はどれか。(第101回)
①帰属の欲求
②安全の欲求
③睡眠の欲求
④食の欲求
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正解:1
- 社会生活を通じて生じる欲求が社会的欲求である。地域の仲間や職場の仲間の一員でありたいという帰属の欲求は、社会的欲求に該当する。
- 生命を維持するために直接関係している欲求で、一次的欲求あるいは基本的欲求と呼ばれる。
- 生命を維持するために直接関係している欲求で、一次的欲求あるいは基本的欲求と呼ばれる。
- 生命を維持するために直接関係している欲求で、一次的欲求あるいは基本的欲求と呼ばれる。
Q.10
発達遅滞を疑うのはどれか。(第99回)
①3か月でスプーンが持てない。
②1歳でスキップができない。
③3歳で両親の名前が言えない。
④5歳で2本の線の長い方が選べない。
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正解:4
- スプーンやガラガラを握るのは4か月頃からである。またスプーンを使ってこぼさずに食べられるようになるのは1歳半頃からである。
- スキップができるのは5歳頃からである。
- 3歳で自分の名前が言えるようになる。両親の名前が言えるのは4歳頃からである。
- 長い方の線を指すのは4歳頃からできるようになる。
Q.11
2歳児ができるのはどれか。(第94回)
①二語文を話す。
②ボタンをかける。
③ジャンケンをする。
④スキップをする。
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正解:1
- 二語文は2歳で話せるようになる。
- 前ボタンは4歳でかけられるようになる。
- ジャンケンは4歳でできるようになる。
- スキップは5歳でできるようになる。
Q.12
介護保険制度における居宅サービス費の原則的な利用者負担の割合はどれか。(第100回)
①なし
②1割
③3割
④5割
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正解:2
介護保険制度における利用者負担は原則1割である。
Q.13
分娩第2期はどれか。(第102回)
①陣痛開始から子宮口全開大まで
②排臨から発露まで
③子宮口全開大から胎児娩出まで
④胎児娩出から胎盤娩出まで
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正解:3
- 陣痛開始から子宮口全開大までは分娩第1期である。
- 排臨・発露はそれぞれ分娩第2期の間に観察される現象で、分娩第2期全体をさすものではない。
- 子宮口全開大から胎児娩出までは分娩第2期である。
- 胎児娩出から胎盤娩出までは分娩第3期である。
Q.14
水欠乏性脱水で低下するのはどれか。(第95回)
①尿量
②尿比重
③血漿浸透圧
④血清ナトリウム値
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正解:1
- 体液量の低下に伴い尿量が減少する。
- 尿の水分が減少し、尿比重(尿浸透圧)が上昇する。
- 血漿の水分が減少し血漿浸透圧が上昇する。
- 血漿の水分が減少し血清ナトリウム値など濃度系の指標は上昇する。
Q.15
空腹時の腹痛を特徴とする疾患はどれか。(第97回)
①虫垂炎
②胆石症
③イレウス
④十二指腸潰瘍
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正解:4
- 虫垂炎ではマックバーネー点の圧痛が特徴である。
- 胆石症では脂肪を摂取した後の、右季肋部の疝痛発作が特徴である。
- イレウスの症状は、腹部膨満、悪心、嘔吐、排便・排ガスの停止などである。
- 十二指腸潰瘍では、食間や空腹時などに現れる心窩部痛が特徴である。
Q.16
頻回の嘔吐で起こりやすいのはどれか。(第100回)
①脱水
②貧血
③アシドーシス
④低カリウム血症
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正解:1
- 頻回の嘔吐によって、脱水が起こりやすい。特に小児や高齢者は注意を要する。
- 貧血は出血が持続したり、鉄分やビタミンB12の不足などで生じる。
- 頻回の嘔吐によって代謝性アルカローシスを生じることがある。
- 胃液の成分はHCl(塩酸)なので、頻回な嘔吐では低クロール血症を生じる。
Q.17
尿の回数が異常に多い状態を表すのはどれか。(第103回)
①頻尿
②乏尿
③尿閉
④尿失禁
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正解:1
- 頻尿とは、1日排尿回数が8回以上(通常6回)の状態をあらわす(日本泌尿器科学会)。
- 乏尿とは、1日排尿量が400㎖以下の状態をあらわす。
- 尿閉とは、尿は生成されているものの、排尿に問題があるため、体外に尿が排泄されない状態をあらわす。
- 尿失禁とは、自分の意志とは無関係に尿が漏れてしまう状態をあらわす。
Q.18
加齢による身体機能の変化で上昇・増加するのはどれか。(第101回)
①肺活量
②基礎代謝率
③収縮期血圧
④胃液分泌量
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正解:3
- 呼吸筋の減少等によって肺活量は減少傾向を示す。
- 骨格筋の減少や、肝機能、甲状腺機能等の低下により、基礎代謝率も減少傾向を示す。
- 加齢に伴って動脈硬化をきたしやすい。動脈硬化は収縮期血圧の上昇要因である。
- 胃粘膜の萎縮によって胃液分泌量は減少する。
Q.19
オートクレーブを使用するのはどれか。(第98回)
①乾熱滅菌
②ろ過滅菌
③ガス滅菌
④高圧蒸気滅菌
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正解:2
- 国立がん研究センターの調査によると、肺癌の中でも扁平上皮癌では喫煙によって相対リスクが11倍以上となる。
- 鉄欠乏性貧血は、出血による鉄分の喪失や摂取不足によって起こる。喫煙との相関はみられない。
- 慢性気管支炎はCOPD(いわゆるタバコ病)に含まれ、喫煙との相関が高い。
- 冠動脈疾患による虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)では、喫煙による相対リスクは約3倍に増加する。