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第61回

Aさん(85歳、女性)は、1人で暮らしており、高血圧症がある。物忘れがあり、要支援2の認定を受け、通所介護と訪問看護を利用している。Aさんの長女は他県に住んでいる。Aさんの健康状態を維持するために訪問看護師が行う支援で適切なのはどれか。2つ選べ。(第103回追試)

①服薬管理の支援を行う。
②水分の摂取状況を把握する。
③入浴は控えるよう助言する。
④Aさんの長女に同居を勧める。
⑤1人で買い物に行かないように助言する。

  1. 服薬管理の支援を行う。
    Aさんは物忘れがあり、降圧薬の確実な服用を促すために服薬支援は訪問看護師としては大切な役割である。
  2. 水分の摂取状況を把握する。
    高齢者は、口渇を感じにくく、水分摂取量が少なくなりがちである。腎臓の尿の濃縮力も低下しているため脱水になりやすい。脱水になると脳梗塞発症のリスクも高くなるため水分摂取量の把握は大切である。
  3. 入浴は控えるよう助言する。
    現在できていることを控える必要はない。
  4. Aさんの長女に同居を勧める。
    現時点で1人で生活できており、同居を勧める必要はない。
  5. 1人で買い物に行かないように助言する。
    要支援2であり、外出が可能であれば、現時点で特に制限の必要はない。

高血圧症では降圧薬の服用が大切である。Aさんの物忘れは加齢によるものと考えられるが、高血圧は血管性認知症につながることもあり、血圧コントロールは重要である。同時に現在は要支援2で、日常生活はおおむね自立できているため、それを維持する関わりが大切である。

訪問看護の利用者に関する訪問看護と病院の外来看護の連携で適切なのはどれか。(第106回)

①訪問看護報告書は外来看護師に提出する。
②利用者の個人情報の相互共有に利用者の承諾書は不要である。
③利用者が使用している医療材料の情報を外来看護師と共有する。
④訪問看護師から外来看護師に利用者の外来診察の予約を依頼する。

  1. 訪問看護報告書は外来看護師に提出する。
    訪問看護報告書は医師に提出する。医師の指示書に従って訪問看護を行うので、医師への状態報告や結果報告が必要である。
  2. 利用者の個人情報の相互共有に利用者の承諾書は不要である。
    個人情報保護法に則り、利用者の個人情報の相互共有には利用の承諾書が必要である。
  3. 利用者が使用している医療材料の情報を外来看護師と共有する。
    利用者が使用している医療材料などは訪問看護師から外来看護師に伝え、情報を共有しておくとよい。
  4. 訪問看護師から外来看護師に利用者の外来診察の予約を依頼する。
    外来の予約は訪問看護師ではなく、療養者もしくは家族が行う。

訪問看護利用者にとって、訪問看護師と外来看護師の連携はどうあるとよいかを考えよう。

クリティカルパス(クリニカルパス)で正しいのはどれか。(第95回)

①医療者と患者とは別々の目標を設定する。
②バリアンスの判定は退院日に行う。
③必須項目は退院時達成目標である。
④複数の疾患を持つ患者に有用である。

  1. 医療者と患者とは別々の目標を設定する。
    医療者用と患者用のクリティカルパス(クリニカルパス)を作成することがあるが目標は別々ではなく、共有する。
  2. バリアンスの判定は退院日に行う。
    バリアンスとは目標として設定されたアウトカム(結果、成果)が達成されなかった状況や要因のことである。退院日でなくても、バリアンスが生じたことは毎日判定でき、計画やケアに活かすことができる。
  3. 必須項目は退院時達成目標である。
    退院までに達成すべき健康問題の改善の目標が退院時達成目標であり、クリティカルパス(クリニカルパス)の必須項目である。これがなければパス全体の評価もできない。
  4. 複数の疾患を持つ患者に有用である。
    疾患・治療法別の標準診療計画であるため、標準化しにくい疾患や複数の疾患・治療法には向いていない。

日本看護協会の「看護記録に関する指針」(2018年)において、クリニカルパスとは「一定期間内に達成すべき健康問題の改善の目標を設定し、その目標に向けて実施する検査、治療、看護等を時系列に整理した診療計画書のことである」とされている。

看護方式とその説明との組合せで正しいのはどれか。(第96回)

①モジュール型 ― 1人の看護師が毎日異なる患者を担当する。
②チームナーシング ― 看護に必要な業務を係を決めて割り当てる。
③機能別看護 ― 1つの看護単位がリーダーの下で看護を行う。
④プライマリーナーシング ― 1人の看護師が特定の患者を継続的に担当する。

  1. モジュール型 ― 1人の看護師が毎日異なる患者を担当する。
    モジュール型は1看護単位を複数の単位に分け、その中で分担を決定して看護を行う方式である。
  2. チームナーシング ― 看護に必要な業務を係を決めて割り当てる。
    チームナーシングは看護師をリーダーとするチームを作り、組織的に看護を行う方式である。
  3. 機能別看護 ― 1つの看護単位がリーダーの下で看護を行う。
    機能別看護は看護業務ごとに担当者を決めて看護を行う。例えば清潔ケア担当、採血担当などである。
  4. プライマリーナーシング ― 1人の看護師が特定の患者を継続的に担当する。
    プライマリーナーシングは1人の看護師が特定の患者を入院から退院まで継続的に担当する方式である。

看護方式は看護提供システム、看護体制などと表現されることもある。

看護師の特定行為で正しいのはどれか。(第109回)

①診療の補助である。
②医師法に基づいている。
③手順書は看護師が作成する。
④特定行為を指示する者に歯科医師は含まれない。

  1. 診療の補助である。
    特定行為は手順書に基づいた看護師による診療の補助である。
  2. 医師法に基づいている。
    医師法ではなく、保健師助産師看護師法に基づいている。
  3. 手順書は看護師が作成する。
    手順書は看護師ではなく、医師または歯科医師が文書または電磁的記録として作成する。
  4. 特定行為を指示する者に歯科医師は含まれない。
    看護師は医師または歯科医師の指示と作成した手順書により特定行為を行う。歯科医師が含まれないというのは誤りである。

特定行為については今後も出題されると思われるので注意しよう。

災害時において最も優先して治療を行うのはどれか。(第101回)

①胸髄以下の脊髄損傷
②四肢の単純骨折
③過換気症候群
④気道熱傷

  1. 胸髄以下の脊髄損傷
    すぐに生命の危険が迫っている状態ではないが、入院治療が必要な準緊急治療群である。これが高位の頸髄損傷であれば、呼吸停止の可能性があり最優先治療群となる。
  2. 四肢の単純骨折
    四肢の単純骨折はすぐに生命の危険が迫っている状態ではない。これが準緊急治療群か軽症群であるかは「四肢」というだけでは判断が難しい。
  3. 過換気症候群
    過換気症候群は生命の危険はなく、症状が治まれば治療の必要はないので軽症群である。
  4. 気道熱傷
    気道熱傷は早急に挿管しないと気道が腫脹して換気が困難になる。最優先治療群である。

トリアージの黒:救命不能群、赤:最優先(緊急)治療群、黄:準緊急治療群(入院による治療が必要)、緑:軽症群といった、色と区分を問う問題よりもさらに進んだ問題である。

災害時のトリアージカラーで最優先治療群はどれか。(第96回)

①黒
②赤
③黄
④緑


  1. 災害時のトリアージカラーで黒は救命不能群である。最優先治療群ではない。

  2. 災害時のトリアージカラーで赤が最優先治療群である。正しい。

  3. 災害時のトリアージカラーで黄は準緊急治療群である。最優先治療群ではない。

  4. 災害時のトリアージカラーで緑は軽症群である。最優先治療群ではない。

トリアージの黒:救命不能群、赤:最優先(緊急)治療群、黄:準緊急治療群(入院による治療が必要)、緑:軽症群であることは繰り返し出題される内容である。

国際機関と事業内容の組合せで正しいのはどれか。(第110回)

①国際労働機関〈ILO〉 <―> 難民の帰還支援
②世界保健機関〈WHO〉 <―> 保健分野における研究の促進
③国連人口基金〈UNFPA〉 <―> 平和維持活動
④国連世界食糧計画〈WFP〉 <―> 二国間の国際保健医療協力

  1. 国際労働機関〈ILO〉 <―> 難民の帰還支援
    国際労働機関は労働者の健康保護などの問題解決に取り組んでいる。難民の帰還支援は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が行う。
  2. 世界保健機関〈WHO〉 <―> 保健分野における研究の促進
    世界保健機関は保健分野における研究の促進、世界の保健課題に取り組んでいる。
  3. 国連人口基金〈UNFPA〉 <―> 平和維持活動
    国連人口基金は開発途上国などにおいて人口関連の支援、リプロダクティブ・ヘルスにおける支援を行う機関である。平和維持活動は国連平和維持活動(PKO)が行う。
  4. 国連世界食糧計画〈WFP〉 <―> 二国間の国際保健医療協力
    国連世界食糧計画は飢餓や貧困の撲滅を目的として、紛争や自然災害などの緊急時に食料支援を行っている。二国間の国際保健医療協力は政府開発援助(ODA)で行われている。

国際機関の基本的な事業内容、特に健康福祉に関連する機関について覚えておこう。

女性の生殖機能について正しいのはどれか。(第101回)

①子宮内膜は排卵後に増殖期となる。
②黄体期の基礎体温は低温期となる。
③エストロゲンは卵巣から分泌される。
④排卵された卵子の受精能は約72時間である。

  1. 子宮内膜は排卵後に増殖期となる。
    排卵後の子宮内膜には黄体が形成され、プロゲステロンの働きにより分泌期となる。
  2. 黄体期の基礎体温は低温期となる。
    黄体期の基礎体温は高温期となる。
  3. エストロゲンは卵巣から分泌される。
    エストロゲンは卵巣の卵胞内から分泌される。
  4. 排卵された卵子の受精能は約72時間である。
    排卵された卵子の受精能は約24時間である。

女性の性周期は、下垂体からのホルモン分泌量、卵巣・卵胞の変化、子宮内膜の厚さの変化、基礎体温の変化が28日周期で起こっている。

黄疸のある成人患者にみられる随伴症状はどれか。(第111回)

①動悸
②難聴
③関節痛
④瘙痒感

  1. 動 悸
    黄疸と動悸の間に関連はない。
  2. 難 聴
    黄疸と難聴の間に関連はない。
  3. 関節痛
    黄疸と関節痛の間に関連はない。
  4. 瘙痒感
    黄疸の随伴症状には便秘、瘙痒感、免疫機能の低下、血液凝固能の低下などがある。瘙痒感は正しい。

難しい問題ではないが問いに工夫がみられる。

感染徴候のない創部の治癒を促進する要因はどれか。(第110回)

①圧 迫
②痂 皮
③湿 潤
④消 毒
⑤浮 腫

  1. 圧 迫
    圧迫は最小限に留めるべきである。
  2. 痂 皮
    創部の湿潤環境を維持する目的の1つが痂皮形成の防止、あるいは最小限化である。
  3. 湿 潤
    正解である。ドレッシング材などを使用して創部の湿潤環境を維持する。
  4. 消 毒
    感染徴候がない創という設問なので、消毒する必要はない。消毒は、明らかな創部の感染を認める場合に行われる。
  5. 浮 腫
    浮腫は創部の治癒を促進しない。浮腫は褥瘡のリスク因子である。

創部は湿潤環境で治癒をめざすというのが基本方針である。

発がん因子でないのはどれか。(第99回)

①たばこ
②エックス線
③アスベスト
④コールタール
⑤A型肝炎ウイルス

  1. たばこ
    肺癌とくに肺扁平上皮癌と喫煙には、強い相関関係がみられており、発癌因子と考えられている。
  2. エックス線
    エックス線が発癌因子であることは間違いない。少量のエックス線でも反復して被曝すれば(累積線量が増えるので)危険性はさらに高まる。
  3. アスベスト
    アスベストは肺癌や悪性中皮腫の因子である。
  4. コールタール
    コールタールは肺癌や皮膚癌を起こすことが知られている。
  5. A型肝炎ウイルス
    A型肝炎ウイルスは発癌因子ではない。一方、B型とC型は肝炎の慢性化、および肝細胞癌化の因子である。

A型肝炎が癌化しないことを知っている受験生には簡単な問題だろう。主な発癌因子も必修問題レベルである。

遺伝病はどれか。(第99回)

①川崎病

②血友病
③B型肝炎
④マラリア
⑤サルコイドーシス

  1. 川崎病
    川崎病の原因はまだ不明のままである。
  2. 血友病
    血友病は代表的な遺伝性疾患である。遺伝形式はX連鎖劣性遺伝である。
  3. B型肝炎
    B型肝炎はウイルス性感染症である。
  4. マラリア
    マラリアはマラリア原虫を病原体とする感染症である。原虫の媒体は蚊である。
  5. サルコイドーシス
    サルコイドーシスは全身性肉芽腫症であり、原因不明である。

遺伝病はダウン症候群のような染色体異常症と血友病のような遺伝子異常症に大別される。

食中毒について正しいのはどれか。2つ選べ。(第101回)

①腸炎ビブリオ感染症の原因になる主な食品は食肉である。
②黄色ブドウ球菌感染症の予防に食前の加熱は有効である。
③ボツリヌス菌感染症では呼吸筋麻痺を生じる。
④毒素性大腸菌感染症の潜伏期は数時間である。
⑤ノロウイルス感染症は冬に多くみられる。

  1. 腸炎ビブリオ感染症の原因になる主な食品は食肉である。
    原因となる主な食品は食肉ではなく魚介類である。特に危険なのがその生食である。
  2. 黄色ブドウ球菌感染症の予防に食前の加熱は有効である。
    菌自体は加熱殺菌できるが、菌の毒素は加熱しても無効化できない。したがって、食前加熱は無効である。
  3. ボツリヌス菌感染症では呼吸筋麻痺を生じる。
    ボツリヌス毒素の主な中毒症状は骨格筋麻痺(四肢麻痺、呼吸筋麻痺)と副交感神経麻痺(複視、構音障害、排尿障害、発汗障害、口渇)である。ボツリヌス毒素は最近、筋の異常な緊張で起こる頸性斜頸や斜視などに対する治療薬として応用されている。
  4. 毒素性大腸菌感染症の潜伏期は数時間である。
    潜伏期は少なくとも半日以上である。
  5. ノロウイルス感染症は冬に多くみられる。
    ノロウイルス感染症は冬に多い。

微生物によって起こる食中毒は細菌性とウイルス性に、細菌性食中毒はさらに感染型と毒素型に大別される。ウイルス性食中毒の大部分はノロウイルスによる。

日本のノロウイルスによる食中毒で正しいのはどれか。(第100回)

①12~3月に最も多い。
②潜伏期間は3~6時間である。
③感染した鶏肉の摂取によることが最も多い。
④病原性大腸菌によるものよりも患者数は少ない。

  1. 12~3月に最も多い。
    ノロウイルスによる食中毒は冬に多い。
  2. 潜伏期間は3~6時間である。
    潜伏期間は1〜2日である。数時間ではない。
  3. 感染した鶏肉の摂取によることが最も多い。
    主な原因食はカキなどの二枚貝である。
  4. 病原性大腸菌によるものよりも患者数は少ない。
    日本における食中毒病原体は、患者数からみても事件数からみても、ノロウイルス>病原性大腸菌の関係が続いている。

食中毒は細菌性とウイルス性に大別される。ウイルス性食中毒の大半はノロウイルスが病原体なので、しっかり覚えておこう。

長期投与すると骨粗鬆症を発症するリスクが高まるのはどれか。(第101回)

①ビタミンD
②ビタミンK
③エストロゲン
④ワルファリン
⑤副腎皮質ステロイド

  1. ビタミンD
    活性化ビタミンDには骨量を増加させる作用があるため、骨粗鬆症の治療薬に用いられる。
  2. ビタミンK
    ビタミンK製剤(例:メナテトレノン)は骨粗鬆症の治療薬である。
  3. エストロゲン
    エストロゲンは骨粗鬆症の治療に用いられる。
  4. ワルファリン
    ワルファリンを長期投与した場合の副作用は出血傾向である。
  5. 副腎皮質ステロイド
    骨粗鬆症は副腎皮質ステロイドを長期投与した場合の代表的な副作用である。

骨粗鬆症は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌不足と関係が深く、閉経後の女性に好発する。骨密度が低下してもろくなるため脊椎、大腿骨頸部、橈骨遠位端など日常生活基本動作に必須な部位が折れやすいのが特徴である。ステロイド薬は骨粗鬆症を促進することで有名である。

麻疹の予防接種で正しいのはどれか。(第97回)

①3歳から接種できる。
②不活化ワクチンである。
③法律による定期予防接種である。
④一度接種すると一生罹患しない。

  1. 3歳から接種できる。
    現在は「乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチン」として接種されることが多い。定期接種では1期は生後12か月から24か月に至るまでである。3歳からではない。
  2. 不活化ワクチンである。
    現在は生ワクチンである「乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチン」として接種されることが多い。
  3. 法律による定期予防接種である。
    定期接種として、1期は生後12か月から24か月に至るまで、2期は5歳以上7歳未満の者で、小学校就学前の1年間である。
  4. 一度接種すると一生罹患しない。
    一度接種すると一生罹患しないとまではいえない。一度という表現を「1回」ととらえるかによるが定期予防接種は2回の接種であるのでこの点でも正しいとはいえない。ワクチンによる抗体獲得は100%ではなく、年月の経過によって抗体価は低下することがある。

予防接種については全体的なことも出題されるが、この問題のように1つの感染症についても出題される。

特定機能病院で正しいのはどれか。(第100回)

①地域の医療従事者の資質向上のための研修を行う能力を有する。
②高度の医療技術の開発および評価を行う能力を有する。
③300人以上の患者を入院させるための施設を有する。
④都道府県知事の承認を得て設立される。

  1. 地域の医療従事者の資質向上のための研修を行う能力を有する。
    地域の医療従事者の資質向上のための研修を行う能力を有することが求められているのは地域医療支援病院である。
  2. 高度の医療技術の開発および評価を行う能力を有する。
    高度の医療技術の開発および評価を行う能力を有することや、高度の医療を提供、高度の医療に関する研修を行うといったことは特定機能病院の承認要件である。
  3. 300人以上の患者を入院させるための施設を有する。
    特定機能病院は300人以上ではなく、400人以上の患者を入院させる病床数が承認要件である。
  4. 都道府県知事の承認を得て設立される。
    特定機能病院の承認は都道府県知事ではなく厚生労働大臣が行う。

特定機能病院と地域医療支援病院の違いを理解しておくこと。いずれも医療法で規定されている。

救急医療体制の組合せで正しいのはどれか。(第99回)

①在宅当番医制 ― 二次救急
②病院群輪番制度 ― 三次救急
③救命救急センター ― 二次救急
④休日夜間急患センター ― 初期救急

  1. 在宅当番医制 ― 二次救急
    在宅当番医制と休日夜間急患センターは一次救急に該当する。一次救急(初期救急)とは外来診療で対応できる患者が対象である。
  2. 病院群輪番制度 ― 三次救急
    病院群輪番制度、共同利用型病院などは二次救急に該当する。二次救急とは入院治療を必要とする患者が対象である。
  3. 救命救急センター ― 二次救急
    救命救急センター、高度救命救急センターは三次救急に該当する。三次救急とは生命危機が切迫している重症・重篤な患者が対象である。
  4. 休日夜間急患センター ― 初期救急
    解説[1]のとおり、休日夜間急患センターは一次救急(初期救急)に該当する。

聞き慣れない言葉である在宅当番医は一次(初期)救急、病院群輪番制は二次救急であることがキーポイントである。

看護師の人員配置基準について定めた法律はどれか。(第104回)

①医療法
②労働基準法
③保健師助産師看護師法
④看護師等の人材確保の促進に関する法律

  1. 医療法
    看護師の人員配置基準は定めているのは医療法である。
  2. 労働基準法
    労働基準法は看護師の人員配置基準は定めていない。
  3. 保健師助産師看護師法
    保健師助産師看護師法は看護師の人員配置基準は定めていない。
  4. 看護師等の人材確保の促進に関する法律
    看護師等の人材確保の促進に関する法律は看護師の人員配置基準は定めていない。

医療法第21条の規定にある「当該病院の有する病床の種別に応じ、厚生労働省令で定める員数の医師及び歯科医師のほか、都道府県の条例で定める員数の看護師その他の従業者」を人員として配置しなければならない。

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