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国家試験対策問題
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第84回 国家試験対策過去問題

国家試験

薬物血中濃度の上昇が最も速いのはどれか。(第99回)

①皮内注射

②皮下注射
③筋肉内注射
④静脈内注射

  1. 皮内注射
    注射による与薬方法の中では皮内注射は最も遅い方法である。
  2. 皮下注射
    注射による与薬方法の中では皮下注射は2番目に遅い方法である。
  3. 筋肉内注射
    注射による与薬方法の中では筋肉内注射は2番目に速い方法である。
  4. 静脈内注射
    注射による与薬方法の中では静脈内注射が最も速い方法である。

薬物血中濃度の上昇速度の原則は覚えておく。静脈内与薬>筋肉内注射>皮下注射>皮内注射>経口与薬の順である。なお、薬物濃度の持続性の長さは経口与薬>皮内注射>皮下注射>筋肉内注射>静脈内与薬と逆になる。

診療報酬における地域一般入院基本料を算定するための基準に含まれるのはどれか。(第100回改変)

①患者数に対する看護職員の数

②患者数に対する医師の数
③看護職員の数に対する医師の数
④日勤看護職員と夜勤看護職員の数

  1. 患者数に対する看護職員の数
    患者数に対する看護職員の数は患者数「対」看護職員の数で表され、問題の地域一般入院基本料においては13対1以上、15対1以上であることが基準の1つである。
  2. 患者数に対する医師の数
    患者数に対する医師の数は入院基本料の基準ではない。
  3. 看護職員の数に対する医師の数
    看護職員の数に対する医師の数は入院基本料の基準ではない。
  4. 日勤看護職員と夜勤看護職員の数
    日勤看護職員と夜勤看護職員の数は入院基本料の基準ではない。

「地域一般入院基本料」という語に圧倒されずに考える。入院基本料を算定するのにどんな基準があるかはこれまでも必須の知識なので、入院基本料に主に看護体制が反映されていることを想起する。看護配置、看護職員における看護師の比率、平均在院日数など事項別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして、保険医療機関が地方厚生局長等に届け出た病棟に入院している患者について入院基本料を算定する。

平均寿命で正しいのはどれか。(第107回改変)

①0歳の平均余命である。
②20歳の平均余命である。
③65歳の平均余命である。
④死亡者の平均年齢である。

  1. 0歳の平均余命である。
    0歳における平均余命を平均寿命という。
  2. 20歳の平均余命である。
    令和元年(2019年)の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳であり、20歳の平均余命は男性67.17年、女性67.77年で足しても平均寿命と同じにはならない。
  3. 65歳の平均余命である。
    令和元年(2019年)の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳であり、65歳の平均余命は男性19.83年、女性24.63年で足しても平均寿命と同じにはならない。
  4. 死亡者の平均年齢である。
    死亡者の平均年齢ではない。

X歳における生存数についてこれらの者がX歳以降に生存する年数の平均を「X歳における平均余命」といい、0歳における平均余命を平均寿命という。年齢ごとに平均余命は異なるので、0歳児以外は平均寿命を見て自分はあと何年生きられると考えるのは誤りである。

禁煙のための問題解決型のコーピング行動はどれか。(第103回追試)

①禁煙外来を受診する。
②禁煙について深刻に考えないようにする。
③喫煙したくなったら一口吸う。
④喫煙できないイライラを飲酒で解消する。

  1. 禁煙外来を受診する。
    問題解決型コーピングは問題を解決するための行動を積極的に行う。したがって、自発的に禁煙外来を受診することが最も問題解決型のコーピングとしてふさわしい。
  2. 禁煙について深刻に考えないようにする。
    情動焦点型では精神的な負担を軽くしようして気晴らしをしたり逃避行動をしたりすることが含まれる。深刻に考えないようにすることは逃避的な行動である。
  3. 喫煙したくなったら一口吸う。
    喫煙したくなったら一口吸う行動自体が禁煙ではないため問題解決型のコーピングではない。
  4. 喫煙できないイライラを飲酒で解消する。
    情動焦点型では精神的な負担を軽くしようとして気晴らしをする。喫煙の代わりに飲酒でストレスを解消するのは問題解決型のコーピングではない。

コーピングとは問題やストレスに対する対処方法のことである。ラザルスらはコーピングを問題解決型と情動焦点型に分けて論じた。

光化学オキシダントの原因物質はどれか。(第106回)

①ヒ 素
②フロン
③窒素酸化物
④ホルムアルデヒド

  1. ヒ 素
    ヒ素は摂取すると生体影響が大きく、健康被害をもたらすことが多い。ヒ素中毒を引き起こすことがある。海藻などの食品に微量に含まれていたりするが、大気中に存在することは少ない。
  2. フロン
    フロンは、オゾン層を破壊する物質である。フロン排出抑制法で規制されている。
  3. 窒素酸化物
    光化学オキシダントの原因は窒素酸化物である。
  4. ホルムアルデヒド
    ホルムアルデヒドは、建築資材などに含まれる化学物質でシックハウス症候群の原因となる。建築基準法で使用が制限されている。

工場・自動車などから排出される窒素酸化物(NOx)と揮発性有機化合物(VOC)は、太陽の紫外線で変質し、オゾン(O3)が主成分の酸化性物質(オキシダント)となる。二酸化窒素(NO2)を除いたものが光化学オキシダントで、環境基準が設定されている。

大気汚染物質はどれか。(第110回)

①フロン
②カドミウム
③メチル水銀
④微小粒子状物質(PM2.5)

  1. フロン
    フロンは成層圏のオゾン層の破壊に関係しているが、大気汚染物質ではない。
  2. カドミウム
    カドミウムは排水基準における有害物質ではあるが、大気汚染物質ではない。
  3. メチル水銀
    有機水銀のなかで毒性が高いのがメチル水銀である。水銀化合物は排水基準における有害物質ではあるが、大気汚染物質ではない。
  4. 微小粒子状物質(PM2.5)
    浮遊粒子状物質のうち、粒径が2.5μm以下の微小粒子状物質(PM2.5)は大気汚染物質で環境基準が規定されている。

環境基本法により「大気汚染に係る環境基準」が規定されている。浮遊粒子状物質のほか、二酸化硫黄・一酸化炭素・二酸化窒素・光化学オキシダントが該当する。

振動が原因となる職業性疾病はどれか。(第104回)

①中皮腫
②熱中症
③高山病
④白ろう病

  1. 中皮腫
    石綿(アスベスト)が原因で起こる健康障害には中皮腫のほか、石綿肺、肺癌などがある。振動によるものではない。中皮腫は中皮細胞から発生する悪性の腫瘍のことで、胸膜や腹膜に生じることが多い。
  2. 熱中症
    高温、多湿の環境にさらされることによって起こる全身的な急性障害を総称して熱中症という。振動によるものではない。
  3. 高山病
    高所では気圧が下がるため空気が薄くなり、空気に含まれている酸素の量も減少する。この環境の変化に順応することができずに特徴的な症状を呈すると、高山病と診断される。食欲不振や眩暈などの「山酔い」状態から高所肺水腫や高所脳浮腫といった生命の危険を伴う状態まである。振動によるものではない。
  4. 白ろう病
    白ろう病はチェーンソーやグラインダーなどによる工具・機械・装置などの振動が局所に伝わったことによる末梢循環障害・末梢神経障害・運動器障害である。白ろうとは「白いろうそく」のことで、レイノー現象により末梢が白くなることからきている。

職業性疾病の原因について整理しておこう。

我が国の平成30年における業務上疾病で最も多いのはどれか。(第99回改変)

①災害性腰痛
②病原体による疾病
③化学物質による疾病
④じん肺症及びじん肺合併症

  1. 災害性腰痛
    負傷に起因する疾病が全体の68.4%であるが、そのうちで最も多いのが災害性腰痛(57.8%)である。
  2. 病原体による疾病
    病原体による疾病は2.0%であり、最も多い業務上疾病ではない。
  3. 化学物質による疾病
    化学物質による疾病は3.0%であり、最も多い業務上疾病ではない。
  4. じん肺症及びじん肺合併症
    じん肺およびじん肺合併症は1.9%であり、最も多い業務上疾病ではない。

業務上疾病には負傷に起因する疾病とそれ以外の疾病がある。負傷に起因する疾病が全体の68.4%を占める。

国民医療費に含まれる費用はどれか。(第103回)

①予防接種
②正常な分娩
③人間ドック
④入院時の食事

  1. 予防接種
    外傷時の破傷風ワクチンの接種、早産児・先天的に呼吸器や心臓に障害がある児・免疫不全の児などへのRSウイルス感染症の予防接種などは医療保険の適用となるが、原則として健康の維持・増進を目的とした予防接種は国民医療費に含まれない。
  2. 正常な分娩
    正常な妊娠や分娩に要する費用は国民医療費に含まれない。
  3. 人間ドック
    健康の維持・増進を目的とした健康診断や人間ドックは国民医療費に含まれない。
  4. 入院時の食事
    入院時の食事に関しては他の費用の自己負担としくみが異なり、入院時食事療養費のうち標準負担額を患者が負担するが国民医療費に含まれる。

国民医療費に含まれるのは診察、処置・手術、薬剤・治療材料、食事療養、入院・看護、在宅療養・看護、訪問看護である。

充填された酸素ボンベの保管方法で正しいのはどれか。(第107回)

①横に倒して保管する。
②保管場所は火気厳禁とする。
③バルブを開放して保管する。
④日当たりの良い場所で保管する。

  1. 横に倒して保管する。
    ボンベのバルブが緩んだり破損したりすると酸素が噴出し、事故につながりかねない。横に倒すと転がる危険があるため、立てた状態で固定して保管する。なお、移動時も専用の架台に固定する。
  2. 保管場所は火気厳禁とする。
    酸素は引火しやすいため、保管場所は火気厳禁とする。
  3. バルブを開放して保管する。
    酸素の流出を防ぐため、確実にバルブを閉めて保管する。
  4. 日当たりの良い場所で保管する。
    ボンベ内部の温度が上昇するのを避けるため、直射日光の当たらないところで保管する。

酸素ボンベは適切に扱わないと事故につながりかねないため、正しい知識をつけておく必要がある。

介護支援専門員が行うのはどれか。(第105回)

①通所介護の提供
②福祉用具の貸与
③短期入所生活介護の提供
④居宅サービス計画の立案

  1. 通所介護の提供
    通所介護(デイサービス)の提供は介護支援専門員の業務ではない。介護職による日常生活上の支援や理学療法士などによる機能訓練などが行われる。
  2. 福祉用具の貸与
    福祉用具の貸与は介護保険における居宅サービス計画に沿って行われるが、介護支援専門員(ケアマネジャー)が貸し出し業務を行うわけではない。
  3. 短期入所生活介護の提供
    短期入所生活介護(ショートステイ)の提供は介護支援専門員自体の業務ではない。介護職による日常生活上の支援や理学療法士などによる機能訓練などが行われる。
  4. 居宅サービス計画の立案
    居宅サービス計画の立案は介護支援専門員の業務である。

介護支援専門員(ケアマネジャー)は居宅介護支援事業所・介護保険施設において介護サービス計画(ケアプラン)の作成などのケアマネジメント業務を行う。介護支援専門員は医師・看護師・理学療法士・作業療法士・社会福祉士・介護福祉士などの所定の資格をもち、その資格の業務に携わった期間が通算5年以上あること、または生活相談員・支援相談員・相談支援専門員・主任相談支援員の業務の通算年数が5年以上あることで試験の受験資格が得られ、試験合格後に介護支援専門員証の交付を受けるには指定の研修を修了している必要がある(介護支援専門員証の更新も指定の研修が必要)。

患者の権利主張を支援・代弁していくのはどれか。(第99回)

①アドボカシー
②リビングウィル
③パターナリズム
④コンプライアンス

  1. アドボカシー
    アドボカシーは患者や小児、障害者などの権利主張を守り支援することをいう。日本語では権利擁護という。
  2. リビングウィル
    リビングウィルは判断力のあるうちに終末期の在り方に関する希望を文書で明らかにすることをいう。
  3. パターナリズム
    パターナリズムは日本語で父権主義ともいい、聖職者や父親といった権威者に従うことをいう。医療現場の場合、患者が治療の意思や方針の決定を医師に任せることを指す。
  4. コンプライアンス
    コンプライアンスは医療現場では遵守などと訳され、疾病予防や治療に関する指示を守ることをいう。現在ではさらに進んだ概念であるアドヒアランスがあり、アドヒアランスは治療方針の決定に患者が参加して自分の意思で実行・継続できるように支援を受けることをいう。

患者や小児、障害者などの権利主張を守り支援することをアドボカシーという。

倫理原則の「正義」はどれか。(第107回)

①約束を守る。

②害を回避する。
③自己決定を尊重する。
④公平な資源の配分を行う。

  1. 約束を守る。
    約束を守るのは誠実・忠誠の原則に該当する。
  2. 害を回避する。
    害を回避するのは無危害の原則に該当する。
  3. 自己決定を尊重する。
    自己決定を尊重するのは自律尊重の原則に該当する。
  4. 公平な資源の配分を行う。
    公平な資源の配分を行うのは公正・正義の原則に該当する。正しい。

倫理原則は「自立尊重、無危害、善行、公正・正義、誠実・忠誠」の5つからなる。それぞれの意味を押さえておこう。

医師の指示を受けて看護師が行うことのできる業務はどれか。(第103回)

①薬剤の処方

②死亡の判定
③静脈内注射
④診断書の交付

  1. 薬剤の処方
    医師法では医師が行う医行為の範囲については具体的に規定していないが、第22条で「医師は、患者に対し治療上薬剤を調剤して投与する必要があると認めた場合には、患者又は現にその看護に当つている者に対して処方せんを交付しなければならない」と薬剤の処方箋の交付義務が規定されている。
  2. 死亡の判定
    医師法第19条で「診察若しくは検案をし、または出産に立ち会つた医師は、診断書若しくは検案書又は出生証明書若しくは死産証書の交付の求があつた場合には、正当の事由がなければ、これを拒んではならない」とあり、死亡の判定は医師あるいは歯科医師にしかできない。
  3. 静脈内注射
    平成14年(2002年)の厚生労働省医政局長通知において「医師又は歯科医師の指示の下に保健師、助産師、看護師及び准看護師が行う静脈注射は、保健師助産師看護師法第5条に規定する診療の補助行為の範疇として取り扱うものとする」という行政解釈が出され、医師の指示を受けて看護師が静脈内注射を行えるようになった。
  4. 診断書の交付
    選択肢[2]の解説同様、医師法第19条に規定があり、診断書の交付は医師あるいは歯科医師にしかできない。

看護師は、診療の補助の範疇にある行為であるとみなされた業務に関しては、医師の指示を受けて行うことができる(これを相対的医行為という)。

疾病や障害に対する二次予防はどれか。(第108回)

①早期治療
②予防接種
③生活習慣の改善
④リハビリテーション

  1. 早期治療
    検診の受診など、疾病や異常の早期発見・早期治療は二次予防である。
  2. 予防接種
    生活習慣の改善や予防接種は一次予防にあたる。
  3. 生活習慣の改善
    生活習慣の改善や予防接種は一次予防にあたる。
  4. リハビリテーション
    発症後や障害が残存した場合、機能の維持・回復を図り、社会復帰を目指すリハビリテーションを行うことは三次予防に該当する。

予防活動は、一次予防、二次予防、三次予防に分けられる。一次予防とは病気にならないための取り組み、二次予防とは健康診断など早期発見・早期治療のための取り組み、三次予防とはリハビリテーションによる社会復帰や再発防止のための取り組みのことである。

肺サーファクタントの分泌によって胎児の肺機能が成熟する時期はどれか。(第106回)

①在胎10週ころ
②在胎18週ころ
③在胎26週ころ
④在胎34週ころ

  1. 在胎10週ころ
    在胎10週ころでは肺機能は成熟していない。
  2. 在胎18週ころ
    在胎18週ころでは肺機能は成熟していない。
  3. 在胎26週ころ
    在胎26週ころでは肺機能は成熟していない。
  4. 在胎34週ころ
    在胎34週ころに肺機能が成熟する。

人体は肺サーファクタントという物質を産生する機能がある。胎児期には在胎34週以降にならないと十分にこれを産生できない。出生して肺呼吸が始まったときに肺サーファクタントが欠乏していると、肺胞内壁の水分が作り出す表面張力による肺を押しつぶすような力に対抗できない。肺がつぶれて伸展できず呼吸が障害される(新生児呼吸窮迫症候群の原因)。医薬品としての肺サーファクタントを治療に使う。なお、この解説では性周期が規則的な状態であるとして、在胎週数と妊娠週数を同じものとして扱っている。

原始反射はどれか。(第107回)

①手掌把握反射
②視性立ち直り反射
③パラシュート反射
④Landau〈ランドー〉反射

  1. 手掌把握反射
    手掌把握反射は原始反射で生後3か月で消失する。
  2. 視性立ち直り反射
    新生児期にはみられず、原始反射ではない。
  3. パラシュート反射
    新生児期にはみられず、原始反射ではない。
  4. Landau〈ランドー〉反射
    新生児期にはみられず、原始反射ではない。

大脳の機能が未発達なために新生児に生じる反射を原始反射という。原始反射が関与する随意運動ができるようになるとその原始反射自体は消失する。

サーカディアンリズムの周期はどれか。(第102回)

①約8時間
②約12時間
③約24時間
④約48時間

  1. 約8時間
    約8時間の周期ではない。
  2. 約12時間
    約12時間の周期ではない。
  3. 約24時間
    約24時間の周期である。
  4. 約48時間
    約48時間の周期ではない。

約24時間の周期で変動し、その周期が光刺激の変化によってリセットされる現象をサーカディアンリズム(概日リズム)という。哺乳類の体内時計は視床下部の視交叉上核に存在する。光刺激の情報は視神経を介して視交叉上核に伝えられ、視交叉上核からさらに松果体へ伝えられ、この信号に応答して松果体からメラトニンが分泌される。

チアノーゼを最も観察しやすいのはどれか。(第98回)

①口 唇
②耳 介
③頭 皮
④眼 球

  1. 口 唇
    口唇と爪床はチアノーゼが確認しやすい。
  2. 耳 介
    口唇と爪床のほうが観察しやすい。
  3. 頭 皮
    口唇と爪床のほうが観察しやすい。
  4. 眼 球
    口唇と爪床のほうが観察しやすい。なお、眼球の粘膜は黄疸が確認しやすい部位である。

チアノーゼや黄疸が観察しやすい部位はよく出題される。

右季肋部の疝痛発作を特徴とする疾患はどれか。(第101回)

①胃 癌
②腸閉塞
③胆石症
④十二指腸潰瘍

  1. 胃 癌
    胃癌の痛みは心窩部に起こることが多い。右季肋部ではない。
  2. 腸閉塞
    腸閉塞では一般に季肋部よりも下側(足側)の腹部に痛みが起こる。右季肋部ではない。
  3. 胆石症
    胆囊は肝臓の下に位置するので右季肋部痛が特徴的である。
  4. 十二指腸潰瘍
    十二指腸潰瘍は心窩部痛として現れることが多い。右季肋部ではない。

季肋部とは肋骨の最下端あたり(横隔膜のあるあたり)をいう。疝痛とは周期的に起こる腹部の強い痛みをいう。

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